本書は、デロイトやジェミニなどで働いてきた筆者がコンサルティング業界の内情を包み隠さず描いた、いわば「懺悔録」のような書籍だ。
コンサルタントは、客観的なデータやロジックを用いて「正しい戦略」を追求していく。しかしその戦略を遂行するのは「合理と非合理的の両面を内包した人間」だということを理解できていなければ「正しい戦略」は絵にかいた餅のままで終わる。
コンサルティングにデータやロジックは必要だ。しかし「人」への尊重や配慮を欠くと、コンサルティングプロジェクトはあらぬ方向へ迷走していく。
もしあなたが「頭」だけのコンサルティングを反面教師にしたいなら、本書の一読をおすすめする。
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申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 単行本 – 2014/3/26
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■前代未聞! 気鋭のコンサルが業界の内幕を暴露。
コンサルの過ちを懺悔した全米騒然の問題作!
本書の著者は、マサチューセッツ工科大学及び同大学院を卒業後、
大手会計事務所系コンサルティングファームの
デロイト・ハスキンズ&セルズや戦略系コンサルティングファームの
ジェミニ・コンサルティングで活躍。その後、ファイザーや
ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手企業で
マネージャーとしての経験を積んだ敏腕コンサルタント。
本書は、その著者が自ら「自分たちがコンサルタントとして
クライアントに勧めてきたことは、あれもこれも間違っていた」と
懺悔した前代未聞の書である。
「この30年、多くの企業に入り込み、『目標による管理』だの
『競争戦略』だのとお題目を唱えて回ったすべての
経営コンサルタントを代表してお詫びします」
と告白したのだ。
■大手ファームの仕事の「実態」とは?
著者は自らが経営コンサルタントとしてクライアントに勧めてきた
さまざまなメソッドについて、その経緯と理論を振り返りながら、
コンサルティングを受けた企業の顛末を詳細に語る。
「戦略計画」「最適化プロセス」「業績管理システム」など、
コンサルがどういう発想で改革を持ち込み、それが企業にどんな影響を
与えているかを具体的に理解できるのも面白いところだ。
現代の経営手法を根幹からひっくり返すような「告白」を満載した本書、
コンサル業界だけでなく、いまのビジネス潮流そのものに
一石を投じる一冊と言えるだろう。
【目次】
はじめに 御社をつぶしたのは私です
Introduction 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
第3章 「数値目標」が組織を振り回す
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品
コンサルの過ちを懺悔した全米騒然の問題作!
本書の著者は、マサチューセッツ工科大学及び同大学院を卒業後、
大手会計事務所系コンサルティングファームの
デロイト・ハスキンズ&セルズや戦略系コンサルティングファームの
ジェミニ・コンサルティングで活躍。その後、ファイザーや
ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手企業で
マネージャーとしての経験を積んだ敏腕コンサルタント。
本書は、その著者が自ら「自分たちがコンサルタントとして
クライアントに勧めてきたことは、あれもこれも間違っていた」と
懺悔した前代未聞の書である。
「この30年、多くの企業に入り込み、『目標による管理』だの
『競争戦略』だのとお題目を唱えて回ったすべての
経営コンサルタントを代表してお詫びします」
と告白したのだ。
■大手ファームの仕事の「実態」とは?
著者は自らが経営コンサルタントとしてクライアントに勧めてきた
さまざまなメソッドについて、その経緯と理論を振り返りながら、
コンサルティングを受けた企業の顛末を詳細に語る。
「戦略計画」「最適化プロセス」「業績管理システム」など、
コンサルがどういう発想で改革を持ち込み、それが企業にどんな影響を
与えているかを具体的に理解できるのも面白いところだ。
現代の経営手法を根幹からひっくり返すような「告白」を満載した本書、
コンサル業界だけでなく、いまのビジネス潮流そのものに
一石を投じる一冊と言えるだろう。
【目次】
はじめに 御社をつぶしたのは私です
Introduction 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
第3章 「数値目標」が組織を振り回す
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2014/3/26
- ISBN-104479794336
- ISBN-13978-4479794332
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「戦略計画」「最適化プロセス」「業績管理システム」…こうして企業は崩壊する。デロイト・ハスキンズ&セルズ、ジェミニ・コンサルティングと、大手コンサルティングファームを渡り歩いてきた実力派コンサルタントが、自らとコンサル業界が犯してきた恐るべき過ちの数々を大暴露。物議を醸す話題作!
著者について
カレン・フェラン(Karen Phelan)
経営コンサルタント。マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業後、
大手会計事務所系コンサルティングファーム「デロイト・ハスキンズ&セルズ」
(現デロイト・トウシュ・トーマツ)、戦略系コンサルティングファーム「ジェミニ・
コンサルティング」等で、戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の
経営コンサルタントとして活躍。また、問題解決、企画立案、コミュニケーション
スキル等について、クライアント企業向けおよびコンサルタント向けに、
さまざまな研修コースを開発し、みずから講師も務めた。
その後、製薬大手ファイザーに転職して研修部門を立ち上げたのち、
コンシューマービジネス部門のアジア太平洋地域のIT担当マネージャーを、
続いてジョンソン・エンド・ジョンソンではコンシューマービジネス部門の
オンラインマーケティング担当マネージャーを務めた。
現在はオペレーティング・プリンシパルズ社の共同設立者となり、
再び経営コンサルタントとして活動している。約30年のキャリアと豊富な経験をもとに、
煩雑で官僚的な人事制度を廃し、対話と人間関係と職務適性を重視した、
シンプルで効果的な人材マネジメントを提唱している。
夫とふたりの息子とともに米国ニュージャージー州に在住。
神崎朗子(かんざき・あきこ)
翻訳者。上智大学文学部英文学科卒業。
訳書に『スタンフォードの自分を変える教室』
『最高の自分を引き出す法[DVDブック]』(ともに大和書房)、
『ぼくたちが見た世界 自閉症者によって綴られた物語』(柏書房)、
『ベスト・アメリカン・短編ミステリ』(共訳、ディーエイチシー)などがある。
経営コンサルタント。マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業後、
大手会計事務所系コンサルティングファーム「デロイト・ハスキンズ&セルズ」
(現デロイト・トウシュ・トーマツ)、戦略系コンサルティングファーム「ジェミニ・
コンサルティング」等で、戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の
経営コンサルタントとして活躍。また、問題解決、企画立案、コミュニケーション
スキル等について、クライアント企業向けおよびコンサルタント向けに、
さまざまな研修コースを開発し、みずから講師も務めた。
その後、製薬大手ファイザーに転職して研修部門を立ち上げたのち、
コンシューマービジネス部門のアジア太平洋地域のIT担当マネージャーを、
続いてジョンソン・エンド・ジョンソンではコンシューマービジネス部門の
オンラインマーケティング担当マネージャーを務めた。
現在はオペレーティング・プリンシパルズ社の共同設立者となり、
再び経営コンサルタントとして活動している。約30年のキャリアと豊富な経験をもとに、
煩雑で官僚的な人事制度を廃し、対話と人間関係と職務適性を重視した、
シンプルで効果的な人材マネジメントを提唱している。
夫とふたりの息子とともに米国ニュージャージー州に在住。
神崎朗子(かんざき・あきこ)
翻訳者。上智大学文学部英文学科卒業。
訳書に『スタンフォードの自分を変える教室』
『最高の自分を引き出す法[DVDブック]』(ともに大和書房)、
『ぼくたちが見た世界 自閉症者によって綴られた物語』(柏書房)、
『ベスト・アメリカン・短編ミステリ』(共訳、ディーエイチシー)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
フェラン,カレン
マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業後、デロイト・ハスキンズ&セルズ(現デロイト・トウシュ・トーマツ)、ジェミニ・コンサルティング等の大手コンサルティングファームで戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の経営コンサルタントとして活躍。その後、製薬大手ファイザーに転職して研修部門を立ち上げたのち、コンシューマービジネス部門のアジア太平洋地域のIT担当マネージャーを、続いてジョンソン・エンド・ジョンソンではコンシューマービジネス部門のオンラインマーケティング担当マネージャーを務めた。オペレーティング・プリンシパルズの共同設立者、経営コンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業後、デロイト・ハスキンズ&セルズ(現デロイト・トウシュ・トーマツ)、ジェミニ・コンサルティング等の大手コンサルティングファームで戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の経営コンサルタントとして活躍。その後、製薬大手ファイザーに転職して研修部門を立ち上げたのち、コンシューマービジネス部門のアジア太平洋地域のIT担当マネージャーを、続いてジョンソン・エンド・ジョンソンではコンシューマービジネス部門のオンラインマーケティング担当マネージャーを務めた。オペレーティング・プリンシパルズの共同設立者、経営コンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 大和書房; 初版 (2014/3/26)
- 発売日 : 2014/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 328ページ
- ISBN-10 : 4479794336
- ISBN-13 : 978-4479794332
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,406位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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2021年1月11日に日本でレビュー済み
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2017年11月9日に日本でレビュー済み
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世の中には、これを入れたら解決とかこの方法したら解決みたいな、対処療法的な商法がわんさかあるけど、結局人と人がビジネスをやってるんだよってことを言ってる本。
人に真摯に向き合って、ビジネスをしようって本です。
コンサルは、巧みに数字とか客観的なデータとその量で正しさや道を示してくれるけど、それには遂行する人間の感情まで計算されてることはなく、デフレスパイラルになってしまうケースがよくあるので、注意してくださいってことが体験を踏まえて書いてあります。
自分で考えることをやめた時点で負けてるってことを教えてくれるいい本だと思います。
人に真摯に向き合って、ビジネスをしようって本です。
コンサルは、巧みに数字とか客観的なデータとその量で正しさや道を示してくれるけど、それには遂行する人間の感情まで計算されてることはなく、デフレスパイラルになってしまうケースがよくあるので、注意してくださいってことが体験を踏まえて書いてあります。
自分で考えることをやめた時点で負けてるってことを教えてくれるいい本だと思います。
2018年10月8日に日本でレビュー済み
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経営コンサルタントが悪いアドバイスでクライアントの会社をどう傾かせたかの詳細がわかると思って読んだが、中身は流行りものの経営手法(目標管理、KPI管理、ERPシステム導入などなど)への批判となっており、まあ手法は手法だからそりゃ紋切型にやればうまくいかないのは当たり前なわけだし、従来の手法との比較論の側面もあるし、通り一遍の批判にあまり読んでいて価値を見出せなかった。画一的なコンサルティングに辟易とした筆者はより人によりそったコンサルティングをしているそうな。
まあ確かに焼畑農業的に同じ分野でいろんな理論をぶち上げてそれを売りさばいていくという側面はあるけど、それはコンサルティングのみならずいかなる業界でも同じ。開発業界でも、昨日までMDGsといっていたが今日からはSDGs、そして10年後には同じことを別のタームを使ってるんだろうな。
売上主義で行くと短期的には成功しても、中期的には信頼を失う。某戦略コンサルティングファームらは売上拡大路線へシフトしたが将来これがどのような結果になるのかな。。。
まあ確かに焼畑農業的に同じ分野でいろんな理論をぶち上げてそれを売りさばいていくという側面はあるけど、それはコンサルティングのみならずいかなる業界でも同じ。開発業界でも、昨日までMDGsといっていたが今日からはSDGs、そして10年後には同じことを別のタームを使ってるんだろうな。
売上主義で行くと短期的には成功しても、中期的には信頼を失う。某戦略コンサルティングファームらは売上拡大路線へシフトしたが将来これがどのような結果になるのかな。。。
2019年1月14日に日本でレビュー済み
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私は教育関係の仕事をしているが、この本に書かれていることは現在の教育にも当てはまる。「こうすれば学力が向上する」「こうすれば授業はうまくいく」という様々な言説があるが、目の前の児童生徒の「言葉」(音声言語はもちろん、声にならない言葉=表情等の身体表現や思いなど)を聴かない・聴こうとしない方法論は「教育をぐちゃぐちゃにする」のだろうとしみじみと感じた。学級を、そして学校をつぶさないために、何度も読み返したい。
2020年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトル通りです。
なぜ潰れたのか。
どういったコンサルを過去に行ったのか。
本質的な問題はコントロール不能な「人」への尊重や配慮を欠いているから……、のような
「自分はいいことを言っている」という自己心酔のような文章、愚痴の羅列。
著者のキャリアに触れるエピソードに触れる部分がいくかあったが、単なる日記。
もっと技術的、財務的、統計的な裏付けに基づいた分析や知見が含まれていて欲しかった。
なぜ潰れたのか。
どういったコンサルを過去に行ったのか。
本質的な問題はコントロール不能な「人」への尊重や配慮を欠いているから……、のような
「自分はいいことを言っている」という自己心酔のような文章、愚痴の羅列。
著者のキャリアに触れるエピソードに触れる部分がいくかあったが、単なる日記。
もっと技術的、財務的、統計的な裏付けに基づいた分析や知見が含まれていて欲しかった。
2018年9月14日に日本でレビュー済み
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まず、この本の功績は、コンサルタントという業界の実情を、失敗例を用いて暴いたことだろう。
ロジックやいわゆる「経営の神様」達の本は、ただのツールや本人達の体験談なのであって必ずしも全ての人々に当てはまるものではない。考えてみれば至極当然な事だが、「ビジネス本に反射的に飛び付く人は注意を」、と著者は訴えている。
ましてや、高い報酬を払って雇うコンサルタント会社も注意で、コンサルタントも人間なので、中には検討違いな解決案で現場に混乱をもたらしてしまう例も。
また、それに対しての解決策も著者の意見として述べてある。
私の感想としては、さも権威のある人の書いた本や発言であっても鵜呑みは厳禁だ、という事を再認識させられたという事。例え自分の好きな人のものでも同様で、過去に説得力のある発言をした人でも間違いを起こすことはあるものだ。
最後に、同じコンサルタント出身の、大前研一氏の言葉を。
「結局、この世の中の様々な問題に対して、答えを出せるのは自分しかいないと覚悟することだ。」
ロジックやいわゆる「経営の神様」達の本は、ただのツールや本人達の体験談なのであって必ずしも全ての人々に当てはまるものではない。考えてみれば至極当然な事だが、「ビジネス本に反射的に飛び付く人は注意を」、と著者は訴えている。
ましてや、高い報酬を払って雇うコンサルタント会社も注意で、コンサルタントも人間なので、中には検討違いな解決案で現場に混乱をもたらしてしまう例も。
また、それに対しての解決策も著者の意見として述べてある。
私の感想としては、さも権威のある人の書いた本や発言であっても鵜呑みは厳禁だ、という事を再認識させられたという事。例え自分の好きな人のものでも同様で、過去に説得力のある発言をした人でも間違いを起こすことはあるものだ。
最後に、同じコンサルタント出身の、大前研一氏の言葉を。
「結局、この世の中の様々な問題に対して、答えを出せるのは自分しかいないと覚悟することだ。」
2017年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの業種、職種にも本物と偽物がある。
能力の差ではなく目的の差とでもいうのか…
頭のいい人ほど独善的になると始末が悪いというのが良くわかる。
有名コンサルタントファームのコンサル達は社会的にはエリート。
その彼らが暴走すると綺麗な地獄絵図を生み出すということが切れ味よい文章で書かれている。
”自称”コンサルみたいな詐欺師ではなく、皆が崇め奉る有名コンサルがいかに独善で不要(無能ではない)なのか当事者だった著者が赤裸々に語る。
能力の差ではなく目的の差とでもいうのか…
頭のいい人ほど独善的になると始末が悪いというのが良くわかる。
有名コンサルタントファームのコンサル達は社会的にはエリート。
その彼らが暴走すると綺麗な地獄絵図を生み出すということが切れ味よい文章で書かれている。
”自称”コンサルみたいな詐欺師ではなく、皆が崇め奉る有名コンサルがいかに独善で不要(無能ではない)なのか当事者だった著者が赤裸々に語る。
2015年9月27日に日本でレビュー済み
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メーカーで働いている人ならば、誰でも一度はコンサルティング会社に関するこんな感想を持ったことがあるはずだ。
「適当に分析してもっともらしいこと言えばお金もらえるなんて、けしからん。でも、ウチ(メーカー)って動きが遅いし、しがらみも多いから、自由に提言できる彼らがうらやましい」
私は本書を読み、コンサルティング業務に関する上記のような考え方を改めることになった。
著者が製造業に関して造詣の深い人物であることもあり、彼女の姿勢(対話が重要、方法論はみんなが連携するための単なる道具)には非常に共感できる。
クライアントの内部だけでなく、コンサル―クライアント間の関係構築においても、この「対話」というプロセスは非常に重要であろう。
また、刺激的なタイトルとは裏腹に、本文はユーモアたっぷりで『対人関係を何より重視』するという著者の性格が感じられ、好印象である。
コンサルタント側がクライアントの実情を「肌で感じる」のが重要であるのと同じくらい、クライアント側は自らの問題点を認識し、「自分で考え、解決する」という気概を持つことも大事だ。(コンサルティング自体も、そのための『ツール』にすぎない)
方法論が目的化してしまっている(『コンサルに頼めば解決してくれる!』)おかげで、コンサルタントは数字や図表をいじくりまわして綺麗な資料を作るだけ、クライアントは問題をコンサルに丸投げするだけ、になってしまっているのだ。
考えてみると、コンサルティングを依頼するときだけでなく、クライアント側自身でも上記のような状況はよく発生してしまっている。
対話を忘れ、部署間は違う目標を掲げた結果、社内の溝は深まり雰囲気も業績も悪化してゆく・・・大企業が良く陥りがちなパターンだ。(最近だと、東芝やVWなど・・・)
普段の業務でも、何が目的なのか、どうやって他の人を巻き込むか、を念頭に置いて「ツール」を使っていかなければならない。そんなことを考えさせる好著でした。
「適当に分析してもっともらしいこと言えばお金もらえるなんて、けしからん。でも、ウチ(メーカー)って動きが遅いし、しがらみも多いから、自由に提言できる彼らがうらやましい」
私は本書を読み、コンサルティング業務に関する上記のような考え方を改めることになった。
著者が製造業に関して造詣の深い人物であることもあり、彼女の姿勢(対話が重要、方法論はみんなが連携するための単なる道具)には非常に共感できる。
クライアントの内部だけでなく、コンサル―クライアント間の関係構築においても、この「対話」というプロセスは非常に重要であろう。
また、刺激的なタイトルとは裏腹に、本文はユーモアたっぷりで『対人関係を何より重視』するという著者の性格が感じられ、好印象である。
コンサルタント側がクライアントの実情を「肌で感じる」のが重要であるのと同じくらい、クライアント側は自らの問題点を認識し、「自分で考え、解決する」という気概を持つことも大事だ。(コンサルティング自体も、そのための『ツール』にすぎない)
方法論が目的化してしまっている(『コンサルに頼めば解決してくれる!』)おかげで、コンサルタントは数字や図表をいじくりまわして綺麗な資料を作るだけ、クライアントは問題をコンサルに丸投げするだけ、になってしまっているのだ。
考えてみると、コンサルティングを依頼するときだけでなく、クライアント側自身でも上記のような状況はよく発生してしまっている。
対話を忘れ、部署間は違う目標を掲げた結果、社内の溝は深まり雰囲気も業績も悪化してゆく・・・大企業が良く陥りがちなパターンだ。(最近だと、東芝やVWなど・・・)
普段の業務でも、何が目的なのか、どうやって他の人を巻き込むか、を念頭に置いて「ツール」を使っていかなければならない。そんなことを考えさせる好著でした。