この本はカバラ・生命の木に興味を持ち始め、これから学ぼうとする人や、無意識に自分が作ってきたパターンに気付き、変容を求める人向けだと思います。
何故なら著者のグリア氏は、かつて秘密裏に伝えられていた教材を吟味し、真実(に近いと思われる)、例えば“瞑想”は本来は「考えること、とりわけ深い思考ないしは長期にわたる思考」だった事や、現代の私達の理解が及ばない時代の用語に補足して分かりやすく解説し、伝えようとしているのが感じられます。また、スフィアーとそれを繋ぐパスが同時に学べ、マルクト(日常の物質世界)から自分が変容、成長していく過程をヴィジョンとして落とし込んでいける構成が面白く、読む頁が進んでいきました。
この本は読者を導く良質のガイドとして”霊的エリート主義”に警鐘を鳴らし、変容しようとする自分を阻む存在の定義、自己卑下が何故傲慢さと同等に有害なのか諸々、普段は気に留めない意識・無意識に目を向けさせ、明確に表現している地に足のついた良書でもあります。本書記載の”最も地表から離れないマルクトの次元の意識が、目下の状況へ実際に向き合うための最良の方法になる時と場所もあるということだ”は、高次に目を向けすぎて現実を疎かにしまいがちな状況に注意喚起をしてくれます。
1回読んだ感想でこれから又読み返したいと思いますが、著者自身が”急ぐな、ゆっくり進め”と記述している通り、第一部で生命の木の歴史とその構成の解説、第二部で全スフィアー(10)と全パス(22)の解説、第三部で実践編と内容が充実しており、浅く理解するのにも時間がかかります。昨今よく謳われている”すぐ分かる〇〇”とは真逆で、パスやスフィアーに対して向かって熟考し、理解を深めていく事が求められます。
タロットや占星術の知識が有れば更に面白く読み込めますが、さらの状態で読んで理解しようとしたら(ある程度難しい本ですので)、自分の人生を別の角度から見ようと試みられる良い機会になると思います。この本で特に好きなのは”囚われからの解放”という言葉で、自分に気付きが起こった際に現れる、あの一瞬の間が良く表現されています。原文ではここまでの理解が難しかったと思います。この本の訳者伊泉氏に深い感謝を申し上げます。
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生命の木―ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ 単行本 – 2020/12/17
ジョン・マイケル・グリア
(著),
伊泉 龍一
(翻訳)
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「ゴールデン・ドーンの伝統」に基づくカバラを徹底解説した決定版的入門書。
生命の木の基本構造から10のスフィアーと22のパスの全ての象徴的意味に至るまで完全網羅。
占星術の星座・惑星、及びタロットの絵との関連から瞑想やパスワーキングの実践等も詳細に解説。
生命の木の基本構造から10のスフィアーと22のパスの全ての象徴的意味に至るまで完全網羅。
占星術の星座・惑星、及びタロットの絵との関連から瞑想やパスワーキングの実践等も詳細に解説。
- 本の長さ624ページ
- 言語日本語
- 出版社株式会社フォーテュナ
- 発売日2020/12/17
- 寸法21 x 14.8 x 3.2 cm
- ISBN-104865381120
- ISBN-13978-4865381122
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商品の説明
出版社からのコメント
本書は1996年の初版以来、現代の儀式魔術の核心にあるカバラ魔術の哲学と象徴への入門の決定版として読み継がれてきました。
本書で解説されているのは、現代のカバラ魔術の中でも最も広く実践されているゴールデン・ドーンの伝統に基づくカバラです。
生命の木の全体的な構造、10のスフィアーと22のパスの全ての象徴的意味の詳細な解説ももちろんのこと、占星術の星座や惑星、タロットとの関係を始め、類書の中ではあまり触れられることのない要素までが網羅されています。
実践面では、初心者でも独学で始められる瞑想やパスワーキング等の方法も丁寧に解説されています。
本書で解説されているのは、現代のカバラ魔術の中でも最も広く実践されているゴールデン・ドーンの伝統に基づくカバラです。
生命の木の全体的な構造、10のスフィアーと22のパスの全ての象徴的意味の詳細な解説ももちろんのこと、占星術の星座や惑星、タロットとの関係を始め、類書の中ではあまり触れられることのない要素までが網羅されています。
実践面では、初心者でも独学で始められる瞑想やパスワーキング等の方法も丁寧に解説されています。
内容(「BOOK」データベースより)
「ゴールデン・ドーンの伝統」に基づくカバラを徹底解説した決定版的入門書。生命の木の基本構造から10のスフィアーと22のパスの全ての象徴的意味に至るまで完全網羅。占星術の星座・惑星、及びタロットの絵との関連から瞑想やパスワーキングの実践等も詳細に解説。
著者について
ジョン・マイケル・グリア
現代のオカルト研究の分野で最も広く認められている表明者の一人。The New Encyclopedia of the Occult, The Druidry Handbook, The Celtic Golden Dawn, Circles of Power: An Introduction to Hermetic Magicを始めとして、50冊以上の著書がある。フリーメーソン、ヘルメティック・オーダー・オブ・ザ・ゴールデン・ドーン、オーダー・オブ・バーズ、オーヴェイツ・アンド・ドルイドといった結社のイニシエイト。また、アメリカのアンシエント・オーダー・オブ・ドルイド(AODA)のグランド・アーチドルイドを務めている。
妻サラと共にウェスタン・メリーランドの山々の中で暮らしている。
【訳者】伊泉 龍一
占い・精神世界研究家。タロット・カード、ヌメロロジー(数秘術)、占星術、手相術、ルーンなどを始めとして欧米の多数の占いを紹介している。
著書:『タロット大全 歴史から図像まで』(紀伊國屋書店)、『完全マスタータロット占術大全』(説話社)
共著:『数秘術の世界』(駒草出版)、『数秘術完全マスターガイド』(同)、『西洋手相術の世界』(同)、『リーディング・ザ・タロット』(同)他多数
訳書:ジョアン・バニング著『ラーニング・ザ・タロット』(駒草出版)、レイチェル・ポラック著『タロットの書』(フォーテュナ)、ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』(同)、べネベル・ウェン著『ホリスティック・タロット』(同)他多数
監修:アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)
現代のオカルト研究の分野で最も広く認められている表明者の一人。The New Encyclopedia of the Occult, The Druidry Handbook, The Celtic Golden Dawn, Circles of Power: An Introduction to Hermetic Magicを始めとして、50冊以上の著書がある。フリーメーソン、ヘルメティック・オーダー・オブ・ザ・ゴールデン・ドーン、オーダー・オブ・バーズ、オーヴェイツ・アンド・ドルイドといった結社のイニシエイト。また、アメリカのアンシエント・オーダー・オブ・ドルイド(AODA)のグランド・アーチドルイドを務めている。
妻サラと共にウェスタン・メリーランドの山々の中で暮らしている。
【訳者】伊泉 龍一
占い・精神世界研究家。タロット・カード、ヌメロロジー(数秘術)、占星術、手相術、ルーンなどを始めとして欧米の多数の占いを紹介している。
著書:『タロット大全 歴史から図像まで』(紀伊國屋書店)、『完全マスタータロット占術大全』(説話社)
共著:『数秘術の世界』(駒草出版)、『数秘術完全マスターガイド』(同)、『西洋手相術の世界』(同)、『リーディング・ザ・タロット』(同)他多数
訳書:ジョアン・バニング著『ラーニング・ザ・タロット』(駒草出版)、レイチェル・ポラック著『タロットの書』(フォーテュナ)、ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』(同)、べネベル・ウェン著『ホリスティック・タロット』(同)他多数
監修:アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グリア,ジョン・マイケル
現代のオカルト研究の分野で最も広く認められている表明者の一人。50冊以上の著書がある。フリーメーソン、ヘルメティック・オーダー・オブ・ザ・ゴールデン・ドーン、オーダー・オブ・バーズ、オーヴェイツ・アンド・ドルイドといった結社のイニシエイト。また、アメリカのアンシエント・オーダー・オブ・ドルイド(AODA)のグランド・アーチドルイドを務めている。妻サラと共にウェスタン・メリーランドの山々の中で暮らしている
伊泉/龍一
占い・精神世界研究家。タロット・カード、ヌメロロジー(数秘術)、占星術、手相術、ルーンなどを始めとして欧米の多数の占いを紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
現代のオカルト研究の分野で最も広く認められている表明者の一人。50冊以上の著書がある。フリーメーソン、ヘルメティック・オーダー・オブ・ザ・ゴールデン・ドーン、オーダー・オブ・バーズ、オーヴェイツ・アンド・ドルイドといった結社のイニシエイト。また、アメリカのアンシエント・オーダー・オブ・ドルイド(AODA)のグランド・アーチドルイドを務めている。妻サラと共にウェスタン・メリーランドの山々の中で暮らしている
伊泉/龍一
占い・精神世界研究家。タロット・カード、ヌメロロジー(数秘術)、占星術、手相術、ルーンなどを始めとして欧米の多数の占いを紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2021年2月6日に日本でレビュー済み
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役に立った
2022年3月21日に日本でレビュー済み
タロットの参考にと読んでみました。難しくてすぐに使える内容ではなかったですが、自己変容についての興味深い知識を得ることができました。
生命の木を構成するスフィア―とパスについて詳しく解説されています。理解の基礎となる神話は、馴染みのない人にはとっつきにくいでしょう。私の場合は大貫隆氏の『グノーシスの神話』(講談社学術文庫)を読んだことがあったため、とても理解しやすかったです。
もっとも、物質世界(マルクト)を罪とするグノーシス主義の二元論については、この本では否定されています。高次のスフィア―にアクセスした後、現実世界にそれを活かすことこそカバラの本質なのですね。スピリチュアルにありがちな浮ついた考え方ではなく、受け入れやすい内容だと思いました。
生命の木を構成するスフィア―とパスについて詳しく解説されています。理解の基礎となる神話は、馴染みのない人にはとっつきにくいでしょう。私の場合は大貫隆氏の『グノーシスの神話』(講談社学術文庫)を読んだことがあったため、とても理解しやすかったです。
もっとも、物質世界(マルクト)を罪とするグノーシス主義の二元論については、この本では否定されています。高次のスフィア―にアクセスした後、現実世界にそれを活かすことこそカバラの本質なのですね。スピリチュアルにありがちな浮ついた考え方ではなく、受け入れやすい内容だと思いました。