ブログからTwitter、そしてFacebookへ・・・瞬時に書き込む短文があふれる今、
良質な随筆を書く人間はめっきり減った。
読む人間も減った。
誰もが刺激の強い情報を発信し、そして消費している。
「読み書き」という行為が持っていた思考性が消えつつある。
そんな中で、著者は宇宙から中国、クラシックから宇多田ヒカルまで、幅広い話題を取り上げて、
時代と社会を静かに語る。
ソニーが本当に失ったものを指摘し、経済成長ばかりが取沙汰される中で中国の大衆料理に注目する。
各所に教養と識見が光る。
これもまた、今や消滅の危機にあるものである。
カフェでお茶を飲みながら、また寝る前のひと時に読む本としてお薦めだ。
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