「今日もまた、台所のテレビから蟻の行列のようにぞわぞわとニュースが流れてくる。秋葉原の連続殺傷事件。幼い少女に性的行為を無理強いし、さらに殺してしまった男。強姦目的でマンションに侵入し、女性を殺害した男…。死刑、という言葉が浮かぶ。こんな卑劣な男は殺してしまってもよいと思う。けれども…」悲惨なことだらけで、人も、国も、世界もどうしようもなく醜い存在に思えてくるときに、救いとなるものは何?田口ランディが発信する、汚れた世界への「Yes!」というメッセージ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田口/ランディ
1959年生まれ。作家。2000年長編小説『コンセント』(新潮文庫)を発表し執筆活動に入る。その後、広く人間の心の問題をテーマに作品を発表。2001年『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞受賞(新潮文庫)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)