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環境リスク学―不安の海の羅針盤 (日本語) 単行本 – 2004/9/1

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商品の説明

著者からのコメント

 表題は「環境リスク学」で「学」という文字が入って」いますが、どちらかと言えば寝ころんで読める読み物です。「不安の海の羅針盤」という本の副題は、我ながらとても気に入っています。環境問題や安全問題で、どうしたらいいか、皆が不安に思えることについて、どの程度心配すべきかを判断し、それを基に行くべき道を探すことの助けになるものがリスク学だと思っています。  リスク評価の算出方法など、数学的なやや難しいことをこれまで書いてきましたが、この本では、むしろリスク評価というものの内面的なもの、私のこころの部分を書きました。

 1章は、今年の3月に行われた最終講義です。講義の内容にほとんど手を加えず、ほぼそのままのかたちで収録しました。この講義草稿を準備する過程で、私にとって「ファクト(事実)」が如何に重要であったか、そして、それは、自分の生い立ち(父が共産党の思想闘争の中で敗れていく過程で育っていった)と深く関係していることを自覚しました。

 しかし、リスク評価は未来予測ですから、いつまでもファクトに拘っていられないのです。そこをどうするか?これは私にとっての大きな課題です。ただ、これは私にとっての課題というだけではありません。実は、科学的方法論とか、合意のための方法論、ひいては国の政策や国際的な政策に関係する大きな、現代的な課題なのです。自分のリスク研究を辿る過程で、私は、今の科学や政治が抱える問題の構造をかなり理解できたように思いました。

 また、この本の中で、リスク評価をする中での「悩み」と「迷い」について述べました。これは、2章のインタビューに対する答えの中で述べました。2章には、私がリスク評価を研究する過程で経験した小さな、私にとっては重要なエピソードがいっぱいでてきます。例えば、米国のベトナム退役軍人の裁判の話、佐藤オリエが出ていた映画「若者たち」の話、米国Oregon州での障害者差別論争など、私のリスク観形成過程の風景の記述と言っていいかもしれません。  3~5章は、様々なリスクについて、その時々私の書いたものです。環境ホルモン、狂牛病、ラドン、アフラトキシン、騒音、貧困、魚、電磁波、サルモネラ菌などです。

 最後に、リスクとリスク不安について述べました。「不安」は人間にとって、危険を避けるために備わった才能だと思っています。しかし、これが過大になると、実態のない不安のために多大な資源を使うことになります。不安との上手なつきあい方、それが、リスク評価だと思っています。

出版社からのコメント

第59回 毎日出版文化賞および第5回 日経BP・BizTech図書賞を受賞しました。
東京都の下水道問題に端を発し、ダイオキシン、環境ホルモン、BSEに至る、さまざまな環境問題に真摯な態度で取り組んできた著者の活動をたどる「最終講義」(1章)、「環境リスク学」の分野を切り開き、リスク評価の先を見渡す2章ほか、中西リスク論のすべてがここに結実!

登録情報

  • 出版社 : 日本評論社 (2004/9/1)
  • 発売日 : 2004/9/1
  • 言語: : 日本語
  • 単行本 : 251ページ
  • ISBN-10 : 4535584095
  • ISBN-13 : 978-4535584099
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.2 23個の評価

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2006年11月11日に日本でレビュー済み
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2007年11月24日に日本でレビュー済み
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