売れてるエッセイ漫画っぽかったので読んでみたんだけど終始頭の中で以下のような感想が渦巻き続けたのであった。
「この人、誰なの?」
…いや、レズ風俗なんちゃらという本を描いた漫画家だということは知ってたけどその本読んだこと無いもんで。同作が一時期ちょっと話題になってたのも知ってるけど、別に何処の馬の骨かもわからん姉ちゃんが風俗で心を癒そうがどうでもいいから読まなかったんだよね。部数知らないけど100万部売れた国民的ヒット作とかじゃないと思うから読んでない人も多々居ると思うんだ。それ以外の本がヒットしたって話も聞かないし、「局所的に認知されてる新人作家」みたいなものだろう。
それなのにこの作者は読者全員が自分の事を何から何まで全部知ってる体で話をすすめるもんで困ってしまう。「この入院体験記をエッセイにするとまた世間から叩かれる!」とか言うんだけど日常生活でこの人の名前耳にも掠らないんだけど、何時何処でそのバッシングが起こってたの?叩かれたのは事実なんだろうけど凄く狭い世界の話でしょ。そんな皆が知ってるのを前提で話されても…。本の最初で「これについては別の本で描いたから」と言って省略されるのも困った。だから、読んでないって。
で、その漫画家の姉ちゃんが酒の呑み過ぎで入院したという話なんだけど割と元気になってあっさり退院。ボロボロになったってタイトルにあるけど結構回復したんじゃん。良かった良かった。そんで最後はなんかよくわからないけど独りよがりな悟りをひらいてお終い。世の中にこれ程「知らんがな」と言いたくなることも中々無い。読んでみても凡庸な闘病記にしか思えず、バッシングを含めた反響をおこすような代物とも思えないし、家族の反対を押し切ってまでわざわざ漫画にするほどの内容でもないでしょ。
…要するに作品を全部熟読しているほどこの人に興味のある人がその近況を知るためだけの本でしかなく、作者もそういう人たち向けに描いているんだろう。「よくしらないけどちょっと読んでみよう」と思ったこっちが間違っていたのであって。買うんじゃなかったが、払った金は戻ってこないので諦めよう。でも、こういうファングッズみたいな漫画って表紙にそう明記しておいてほしいなあ。
それとフィクションに挑戦してるって記述があるけど止めたほうが良いんじゃないかな。ファンの為にエッセイ漫画だけ描き続けるほうが作家として長生き出来ると思う。2度とこの作者の漫画読まないから自分はどうでもいいけれど。
内容紹介
飲まずにはいられない、描かずにはいられない。
31歳、自分を見失い、アルコール性急性膵炎に……
慢性的な生きづらさ、創作による苦しみから逃れるため、どんどん増えていく酒量。ある日、耐えきれない腹痛におそわれ病院に行くと「アルコール性急性膵炎」と診断され即入院となる。この本は、その入院生活と退院後・コミックエッセイを再度描くに至るまでを描いた実話である。
【目次】
プロローグ
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
31歳、自分を見失い、アルコール性急性膵炎に……
慢性的な生きづらさ、創作による苦しみから逃れるため、どんどん増えていく酒量。ある日、耐えきれない腹痛におそわれ病院に行くと「アルコール性急性膵炎」と診断され即入院となる。この本は、その入院生活と退院後・コミックエッセイを再度描くに至るまでを描いた実話である。
【目次】
プロローグ
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
内容(「BOOK」データベースより)
生きづらさや創作の苦しみから酒量は増え続け、ついにはアルコール性急性膵炎と脂肪肝に。その入院生活と退院後から今に至るまで、再び自分自身を見つめ直した実録マンガ。