今回はなぜ「ふつう」に拘る清里さんが何故そうなったかの過去回。
少し予想や期待とは違い、暗い話でしたが、一巻まるまる使っての「重み」のある内容で良かったと思います。
日野春先輩や耕平も理想を求めて失敗する過去を語っていますし、現実にそういう失敗をした人もいると思います。
ただし、ふつうは清里さんほどの変質や執着はおこさないでしょう。
取り返しのつかない失敗からの闇堕ちした人間を描くという点ではこれだけ必要だったと思います。
そしてその清里さんに引きずられる形でショックを受ける耕平が描かれています。
でもまあ失敗して、落ち込む主人公と、そこから立ち直る姿てのも、ラブコメや漫画の王道。
今までの登場してきたヒロインたちの、ヒロイン力に期待したいです。
それはそうと作中劇のモデルは「この青空に約束を」と「そして明日の世界より」あたりかな。
昔、2chの投票でベストに入っていた良作ラブコメですね。本当に作者さんラブコメ系詳しい。
今回過去が語られた清里さんですが、冷静な分析をすると耕平とは違う点も多くて、
自分が失敗したからといって、他人も失敗するとは限らないのですが。
まず友人はいても協力者はいなくて、感性でワンマン実行していた清里さんとは違い、
協力者もいて、周りに動いてもらうようにデータをもとに計画を立てる耕平。
計画の安定性が違います。
おまけに自分の考える「普通」に拘って「異常」を引き起こしている清里さんの矛盾もあります。
ネガティブになっているだけで、「普通」と主張するだけの異常者になっているのに気がついていません。
そういうところをどうにかしないといけない「救われるべきヒロイン」てのからは抜け出していません。
清里さんは「ラスボス」ではなく、ラスボスは「現実」なんだなと。
そういう美少女ゲームのような視点から見ると、清里さん攻略してもまだ話は続けられそうですね。
クラス外、学校外に話を拡げる手段もありますし。
ラストで語れていますが、前回のラストでどうなるんだ?と思いましたが、冷静に考えると
あんな異常事態おきれば教師が解決に行動するわけで、最善とは言えないにしてもとりあえず事態を収拾はさせるでしょう。
ただ本当の意味での深く根深いところの解決はできていないわけで、そこの逆転を今後に期待したいです。
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現実でラブコメできないとだれが決めた? (4) (ガガガ文庫 は 8-4) 文庫 – 2021/9/17
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これは、彼女が彼女になる前の話--。
激動の生徒会選挙は、だれも予想しない結末で幕を閉じた。
「こんなはずじゃなかった」耕平は混乱し、後悔し、それでもみなの想いが、成し遂げたい理想があるから、次の策を必死に考える。だが彼の前に、“メインヒロイン“が姿をあらわす。
「こんな現実でも――認めるしか、ないんだよ」彼女の口から語られるのは、かつてあった、そしてこれから起こるであろう“現実“の話。――清里芽衣という一人の少女の、過去と現在の話。
『実現するラブコメ』は、現実の大きな壁に阻まれる。
激動の生徒会選挙は、だれも予想しない結末で幕を閉じた。
「こんなはずじゃなかった」耕平は混乱し、後悔し、それでもみなの想いが、成し遂げたい理想があるから、次の策を必死に考える。だが彼の前に、“メインヒロイン“が姿をあらわす。
「こんな現実でも――認めるしか、ないんだよ」彼女の口から語られるのは、かつてあった、そしてこれから起こるであろう“現実“の話。――清里芽衣という一人の少女の、過去と現在の話。
『実現するラブコメ』は、現実の大きな壁に阻まれる。
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2021/9/17
- ISBN-104094530282
- ISBN-13978-4094530285
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2021/9/17)
- 発売日 : 2021/9/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 338ページ
- ISBN-10 : 4094530282
- ISBN-13 : 978-4094530285
- Amazon 売れ筋ランキング: - 260,805位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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2021年9月18日に日本でレビュー済み
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本巻は謎が多かった清里さんの過去のお話になります。
作中のストーリーとしては進まないので前回の引きが強かった分選挙戦後の続きがとても気にはなるところではあります。
ただ、本巻を読んでいてもそのもどかしさ、いいから早く本編の続きが見たいというような感じはありません。
惹きつけられる話だったというのもありますが、今後のストーリーでこの過去回は非常に重要であるからだと思います。作者さんがあとがきで述べられていたように、◯.5巻のようなサイドストーリーで語るべき内容ではありません。この話は清里さんのお話でありながら主人公が辿るかもしれないバッドエンドを表しており、それが現実だという重大な課題が突きつけられているからです。
今後この課題に主人公達がどう立ち向かうのか、非常に今後の展開に重みや期待が出るとても良い内容だったと思います。
私的には、タイトルにある「現実」というのがちゃんと物語のとしてではなく、私たちが生きてるリアルを描いていてとても面白いと思いました。
この物語のヒールというか一般学生として描かれている人物の感情は結構共感できる部分があるなと感じます。
今回のお話もそうですし、前回までの選挙戦についてもやっぱり学校で白熱した議論なんてしても結局何も変わらないし意味ないでしょ?そんなのやってどうなるの?結局内申点がほしいんでしょ?となるのも想像できますよね。結果に意味がないならやっても無駄、むしろやってる奴はアホなのか別の思惑があるだろと考えてしまう。それが現在の日本学生の 普通 なんじゃないでしょうか。※個人的な見解(偏見)です。
それを一つの大きなテーマとしていてとても面白いと思いました。
次巻が楽しみで仕方ないですね!
作中のストーリーとしては進まないので前回の引きが強かった分選挙戦後の続きがとても気にはなるところではあります。
ただ、本巻を読んでいてもそのもどかしさ、いいから早く本編の続きが見たいというような感じはありません。
惹きつけられる話だったというのもありますが、今後のストーリーでこの過去回は非常に重要であるからだと思います。作者さんがあとがきで述べられていたように、◯.5巻のようなサイドストーリーで語るべき内容ではありません。この話は清里さんのお話でありながら主人公が辿るかもしれないバッドエンドを表しており、それが現実だという重大な課題が突きつけられているからです。
今後この課題に主人公達がどう立ち向かうのか、非常に今後の展開に重みや期待が出るとても良い内容だったと思います。
私的には、タイトルにある「現実」というのがちゃんと物語のとしてではなく、私たちが生きてるリアルを描いていてとても面白いと思いました。
この物語のヒールというか一般学生として描かれている人物の感情は結構共感できる部分があるなと感じます。
今回のお話もそうですし、前回までの選挙戦についてもやっぱり学校で白熱した議論なんてしても結局何も変わらないし意味ないでしょ?そんなのやってどうなるの?結局内申点がほしいんでしょ?となるのも想像できますよね。結果に意味がないならやっても無駄、むしろやってる奴はアホなのか別の思惑があるだろと考えてしまう。それが現在の日本学生の 普通 なんじゃないでしょうか。※個人的な見解(偏見)です。
それを一つの大きなテーマとしていてとても面白いと思いました。
次巻が楽しみで仕方ないですね!
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほとんどがメインヒロインさんの過去話です。
あの状態になるキッカケの話ですし最後まで重ため
今までは最後の方にカタルシスを感じる内容で、それが好きだったので今回はかなりモヤモヤします。
次巻を早めに出して欲しいと思います。
ちょっとネタバレも含みますが余りにモヤモヤしたので吐き出します。
あたかも普通が正しい事のようにして集団でイジメてくるクラスメイト、避けられてるのに気づいてるのに逃げ場のない状況で告白してくるパリピ、散々空気読まない発言した上に異常者呼ばわりしてくるクール気取り野郎、裏切っておいてお前のせいとか言ってくる親友…
なんだこれええええ!!普通というかクズだらけやんけ!
もう最初っから邪険にしてネタバレしてくる黒幕ちゃんが終始一貫してるだけ可愛く見えるわ!!
異常は別に悪ではない、なんとかキレイに収めて欲しいな…
あの状態になるキッカケの話ですし最後まで重ため
今までは最後の方にカタルシスを感じる内容で、それが好きだったので今回はかなりモヤモヤします。
次巻を早めに出して欲しいと思います。
ちょっとネタバレも含みますが余りにモヤモヤしたので吐き出します。
あたかも普通が正しい事のようにして集団でイジメてくるクラスメイト、避けられてるのに気づいてるのに逃げ場のない状況で告白してくるパリピ、散々空気読まない発言した上に異常者呼ばわりしてくるクール気取り野郎、裏切っておいてお前のせいとか言ってくる親友…
なんだこれええええ!!普通というかクズだらけやんけ!
もう最初っから邪険にしてネタバレしてくる黒幕ちゃんが終始一貫してるだけ可愛く見えるわ!!
異常は別に悪ではない、なんとかキレイに収めて欲しいな…
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず目を惹くのは絶望的に暗い表紙です。(ラブコメとは一体)
表紙の時点で1巻のネタバレなのでは……?と思わなくも無いですが、
それだけ彼女の物語として重要な巻ということなのでしょう。
全体の内容としては清里さんの過去話がほとんどです。
彼女が何故今のような行動原理、思考回路に至ったかという1〜3巻までの解答編とも言えるでしょうか。
読んだ感想としては、最終的な破滅が読者目線だとわかっている彼女を見続けるのがまあ辛かったです……
作中でも言われてましたが、彼女はもう少しワガママを言ってもいいと思います。
というかスペック高過ぎてこれが中学生とか社会人の自分でも惨めで卑しい気分になってくるレベルです。
清里さん本人はどうにも理想に行動を縛りつけられ過ぎな印象を受けました。
後最低でも親友と呼べる存在には、自分の本心を語っておくべきだったかなと思います。
自分の共犯者に本心を打ち明けている主人公とはそこが大きく違った点で、最後の砦にすら拒絶されては拠り所がなく折れてしまうのも止むなしでしょう。
折れてしまった後彼女が出した結論もなかなか極端なもので、それを実行できる彼女のスペックの高さに戦慄するのですが……
ともかくこの巻で彼女と主人公に決定的な確執が産まれます。
一旦凹みに凹まされている主人公ですが、自分の信じる物のために今後も頑張って欲しいところです。
表紙の時点で1巻のネタバレなのでは……?と思わなくも無いですが、
それだけ彼女の物語として重要な巻ということなのでしょう。
全体の内容としては清里さんの過去話がほとんどです。
彼女が何故今のような行動原理、思考回路に至ったかという1〜3巻までの解答編とも言えるでしょうか。
読んだ感想としては、最終的な破滅が読者目線だとわかっている彼女を見続けるのがまあ辛かったです……
作中でも言われてましたが、彼女はもう少しワガママを言ってもいいと思います。
というかスペック高過ぎてこれが中学生とか社会人の自分でも惨めで卑しい気分になってくるレベルです。
清里さん本人はどうにも理想に行動を縛りつけられ過ぎな印象を受けました。
後最低でも親友と呼べる存在には、自分の本心を語っておくべきだったかなと思います。
自分の共犯者に本心を打ち明けている主人公とはそこが大きく違った点で、最後の砦にすら拒絶されては拠り所がなく折れてしまうのも止むなしでしょう。
折れてしまった後彼女が出した結論もなかなか極端なもので、それを実行できる彼女のスペックの高さに戦慄するのですが……
ともかくこの巻で彼女と主人公に決定的な確執が産まれます。
一旦凹みに凹まされている主人公ですが、自分の信じる物のために今後も頑張って欲しいところです。
2021年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
井の頭線を舞台とした外伝です。
私が大好きな彩乃さんはほとんど登場しないし、毎度お楽しみのラブコメテンプレもありません。
読後感は「悪い」ので、次巻を早く出して口直しさせて欲しいです。
私が大好きな彩乃さんはほとんど登場しないし、毎度お楽しみのラブコメテンプレもありません。
読後感は「悪い」ので、次巻を早く出して口直しさせて欲しいです。
2021年9月18日に日本でレビュー済み
必要な過去エピソードではあるけど一冊丸々使ってやるほどのものじゃないと感じました。
シリアス話なら前回耕平のせいで窮地に陥ってしまった先輩たちや後輩ちゃんの状況を見たかったのに、結局本人たちはそんなにショック受けていないことが最後にあっさり明かされただけで流されてしまったのがちょっと残念。てことは清里さんが言うような、「耕平の理想のせいで周りが不幸になる」という主張が間違っていることがもう既に証明されてしまってるのでは?だって本人たちあんま気にしてなさそうだし。
あと過去エピソードの中で過去エピソードが何回も出てくるのにちょっと笑っちゃいました。
次巻に期待。
シリアス話なら前回耕平のせいで窮地に陥ってしまった先輩たちや後輩ちゃんの状況を見たかったのに、結局本人たちはそんなにショック受けていないことが最後にあっさり明かされただけで流されてしまったのがちょっと残念。てことは清里さんが言うような、「耕平の理想のせいで周りが不幸になる」という主張が間違っていることがもう既に証明されてしまってるのでは?だって本人たちあんま気にしてなさそうだし。
あと過去エピソードの中で過去エピソードが何回も出てくるのにちょっと笑っちゃいました。
次巻に期待。