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王妃の離婚 (集英社文庫) 文庫 – 2002/5

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商品の説明

受賞歴

第121回(平成11年度上半期) 直木賞受賞

内容紹介

1498年フランス。国王が王妃に対して離婚裁判を起こした。田舎弁護士フランソワは、その不正な裁判に義憤にかられ、孤立無援の王妃の弁護を引き受ける……。直木賞受賞の傑作。 (解説・池上冬樹)

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登録情報

  • 文庫: 429ページ
  • 出版社: 集英社 (2002/05)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4087474437
  • ISBN-13: 978-4087474435
  • 発売日: 2002/05
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 46件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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形式: 単行本
 原告:ルイ・ドルレアン。
 被告:ジャンヌ・ドゥ・フランス。
 申し立て内容:婚姻の無効。
 原告をフランス王、被告をフランス王妃とした世紀の離婚裁判をテーマに書かれた作品。
 緻密に下調べされた中世フランスに神学、法学、そして裁判の様子は、読む者にリアルな情景をイメージさせる。
 主人公はナント地方の弁護士にして『伝説の男』、フランソワ。
 過去の彼は大学都カルチェ・ラタンきっての天才だったが、ある事件により大学を追われ、愛する女を失い、心身共に深く癒えない傷を負いながらその後の20年の時を過ごしていた。
 その彼がある事情によりフランス王妃ジャンヌの依頼により、彼女の願いを叶えるために王妃の弁護を引き受ける。
 絶望的、と思われた状況を鮮!やかに覆し、突きつけられた刃を、即座に相手の咽喉元に突きつけるかの様な彼の弁舌には、読むものに臨場感と興奮を与える。
 
 歴史的な裁判劇を扱った作品、ということで、最初は硬い作品かな?とやや構えていたのだが、読み始めてすぐにその思考は消えて無くなった。
 (下世話かつ露骨な表現…が、バシバシ出てます。)
 悲運に彩られてばかりだった主人公にも、ラストには救いの兆しが訪れ、読了感も極めて良い作品。
 
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形式: 文庫 Amazonで購入
 佐藤賢一の第121回直木賞受賞作品。Eテレ「100分de名著(2013年2月)モンテクリスト伯」の指南役として登場したので、彼がどんな作品を書いているのか読んでみることにした。

 著者の佐藤賢一氏は鶴岡市生まれ、東北大学で歴史学やフランス文学を研究し、大学院の博士課程を出ているそうだ。だからこそフランス革命前後の社会情勢や人物に詳しいのだろう。

 弁護士フランソワが請け負ったのは、フランス王ルイ十二世から離婚訴訟を起こされた正室のアンヌ・ド・フランスの弁護だった。それまでいい加減な弁護団で、全く不利だった裁判の行方を、だった一度の公判ですっかり形成を逆転してしまう。フランソワの快進撃が始まった。

 これらにフランソワの若い頃の出来事や失態なども重なり、裁判の行方に影を落としていく。

 筆者の西洋史や宗教史、ラテン語などの深い知識が作品にとても濃い味を付けていると思う。それを深く学んだ者だからこそ湧き上がってくるものがあるのだろう。フランソワが弁護を引き受けてからは一気に読んでしまった。サスペンス的雰囲気もあり、どんどん先を読ませる迫力があった。こういうのをリーガル・スリラーというらしいが、本当に面白かった。佐藤賢一の他の作品も読んでみたい。
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形式: 文庫
 カトリックでは離婚できないので、正確には婚姻の無効を確認するための訴訟です。
 そのため、原告で王妃と別れたいルイ12世はあることないことわめきたてて訴訟を有利に持っていこうとするわけです。原告は国王なので、形式上、被告である王妃がわにも弁護団がいるわけですが、後難をおそれてだれもまともに訴訟活動を行ってくれないわけです。主人公はこういう状況下で王妃の側の弁護人としてそれこそ獅子奮迅の活躍で訴訟をひっくりかえして王妃の名誉を保ちつつ、ルイ12世と和解して、別れたのちの王妃が生活に困らないように尽力するわけです。
 伏線として弁護士として将来を嘱望されていた主人公がなぜその道を断念したか、とかいろいろそれだけで面白い話も随所に盛り込まれ、読者はハラハラドキドキ一気呵成に読めるでしょう。直木賞たる由縁です。みなさんも佐藤ワールドの世界にはまりしばし俗世間のことは忘れましょう。
 ついでながら、百年戦争を題材にした「双頭の鷲」、「傭兵ピエール」、フランス革命を題材にした「小説フランス革命」もお勧めします。暇のある方はじっくり読まれるとよいでしょう。
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投稿者 HOLY トップ1000レビュアー 投稿日 2005/11/27
形式: 文庫
冒頭は些か退屈に感じて、ひょっとして本書を買ったのは失敗だったかとすら思えたのですが、
しかし割とすぐに訪れました、胸のすくような場面が。
それはまさに、鬱屈し、澱んでいた空気が解放に向かい、流れ出す瞬間であり、爽快感です。
以降はもう、ページをめくる指が止まらなくて、最後まで一気に読んでしまいました。
「時間を忘れて夢中になれる小説が読みたい」と思った方には、この本をお薦めします。
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