・・・最近の警察小説はリアルさを追求した重量級のものが多く(それはそれで好きだし、面白いのであるが)、この『特捜部Q』のおとぎの国の面々には、「こんな奴らいないよ」と思いつつもホッとさせられる。シリーズものの楽しみを久しぶりに思い出させてくれる、なんともアトを引く人々なのだ。・・・
・・・上の内は、巻末の恩田陸氏の解説の中の一部である。
恩田氏は、アンデルセンの童話は、どれをとっても恐ろしく、どの話も痛さが共通したテーマだと述べていた。
たしかに「あんな奴らはいない」だろうと思いつつ物語を読み進むが、ものには限度というものもある。
本作に登場するサイコ・グループたち(こんな奴らが限度を超えている)の面が物語の初めに割れていることから、犯人探しという楽しみを読者から奪っていることも一作目を超えない作品となっている理由だろう。
えてして一作目を超える二作目はないのが作家の宿命なのかもしれないが、ユッシ・エーズラ・オールスンの二作目の『特捜部Q-キジ殺し』には、残念ながら失望した。
が、警察官ではなく、たんなるアシスタントのアサドの捜査能力(たまに誤った自説に拘ることもあるが)や、新しく配属されたローセの存在が気になってしまった。
この部下たちとのアイロニカルな発言やユモアー溢れる会話や行動は相変わらず面白い。
北欧の人の名前はどうも覚えにくいので何度も「登場人物」を参照しながら読むことになる。
著者の名前すら、いまだに覚えられないくらいである。
カールと部下が襲われた謎も先送りして読者に興味を持たせる著者の手管にのり、第三作も読むことになるのかもしれない。
解説の恩田氏が、奇矯なローセが第三作で「まさか!」と叫びたくなるようなこともあるよう気を惹いいていたから、そのPRに乗せられてみようかな・・・?
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特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853) 単行本 – 2011/11/10
| ユッシ・エーズラ・オールスン (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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「特捜部Q」――未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。見事に初の事件を解決したカール・マーク警部補と奇人アサドの珍コン ビ。二人が次に挑むのは、二十年前に無残に殺害された十代の兄妹の事件だ。犯人はすでに収監されているが、彼一人の犯行のはずがない。事件の背後には政治 経済を牛耳るあるエリートたちの影がちらつく。警察上層部や官僚の圧力にさらされながらも、カールは捜査の手を休めない――口うるさい新人も加入して勢い づく「特捜部Q」の大活躍を描く、シリーズ第二弾
- 本の長さ492ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/11/10
- ISBN-104150018537
- ISBN-13978-4150018535
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「特捜部Q」―未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。見事に初の事件を解決したカール・マーク警部補と奇人アサドの珍コンビ。二人が次に挑むのは、二十年前に無残に殺害された十代の兄妹の事件だ。犯人はすでに収監されているが、彼一人の犯行のはずがない。事件の背後には政治経済を牛耳るあるエリートたちの影がちらつく。警察上層部や官僚の圧力にさらされながらも、カールは捜査の手を休めない―口うるさい新人も加入して勢いづく「特捜部Q」の大活躍を描く、シリーズ第二弾。
著者について
1950年、コペンハーゲン生まれ。デンマークを代表するミステリ作家。北欧、ドイツで絶大な人気を誇る。〈特捜部Q〉シリーズ第三作で、北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エーズラ・オールスン,ユッシ
1950年、コペンハーゲン生まれ。デンマークを代表するミステリ作家。北欧、ドイツで絶大な人気を誇る。“特捜部Q”シリーズ第三作で、北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞した
吉田/薫
関西大学文学部ドイツ文学科卒、英米文学・ドイツ文学翻訳家
福原/美穂子
学習院大学大学院博士後期課程単位取得修了、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1950年、コペンハーゲン生まれ。デンマークを代表するミステリ作家。北欧、ドイツで絶大な人気を誇る。“特捜部Q”シリーズ第三作で、北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞した
吉田/薫
関西大学文学部ドイツ文学科卒、英米文学・ドイツ文学翻訳家
福原/美穂子
学習院大学大学院博士後期課程単位取得修了、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/11/10)
- 発売日 : 2011/11/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 492ページ
- ISBN-10 : 4150018537
- ISBN-13 : 978-4150018535
- Amazon 売れ筋ランキング: - 377,330位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 905位ドイツ文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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2016年7月14日に日本でレビュー済み
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ユニークやわ警部補(笑)上から止められた事件に持って生まれた天邪鬼で食らいつき、圧力や敵の奸計をせこい手段で跳ね返す…自分の関心事が唯一絶対なその姿勢に魅力を感じます。そして死ぬほど飛行機が怖いことも、新メンバーへのこき使いながらも気遣う場面も、アサドが無事と知った時の安堵も、最後に犯人(キミー)に抱いた理解も、元部下に対する責任感ある結論も、恋する女に見せる醜態すらなんて素敵なオッチャンなんやろ(笑)それにしてもコペンハーゲン狭すぎ(笑)
2016年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回は、まるで「7つの大罪」を邁進しているような、不逞の輩達に天罰が下ります。
裕福な家庭に育ちながらも、両親から煙たがられた子供たちが、寄宿学校に入学させられ、
親の愛情を喪失した仲間たちが歪んだ趣向に没頭し、ついには人を殺めて一線を越えます。
卑屈な男の子分たちが女番長に率いられ数々の罪を犯していくのですが、いつの日から
立場は逆転し子分たちが女番長を虐げていきます。仲間割れですね。
それは大人になっても変わらなかった。歪んだ性格は変質加減に一層拍車がかかり財力を武器に
非道の限りを尽くしていく。その対象は社会的弱者や動物たちへ。
でもね、結局はお天道様は決して見逃さなかった。元女番長の手によって鉄槌が下されます。
カールもアサドも女番長に助けられたあげくに、非業の死を見届けることになる。
前作と同じように涙を誘う結末を迎えることになります。
本作は幼児体験から歪んだ心を持ったまま大人になってしまった悲しい人たちの心情の描写が
卓越していますね。北欧独特の個性的な地名や氏名にやや苦戦した点はありましたが、
主人公のキミーが圧倒的な存在感で他の登場人物たちはやや霞んでしまいましたね。
キミーに対しての作者の思い入れの強さが想像できます。
ユッシ・エーズラ・オールスンさん、あなたはとても心の優しい方なんですね・・
と裏表紙の筆者近影を再確認すると・・・( ̄□ ̄;)/アウアウ
まるで、チェチェンマフィアのボスのような風体のオジサンが睨んできました(-_-;)コワイ
人を見た目で判断してはいけないといいますが、その言葉が筆者には当てはまります。
されどこの方、凄腕ですね。感服しました。
ということで速やかに「P」を手に取ることにします。
裕福な家庭に育ちながらも、両親から煙たがられた子供たちが、寄宿学校に入学させられ、
親の愛情を喪失した仲間たちが歪んだ趣向に没頭し、ついには人を殺めて一線を越えます。
卑屈な男の子分たちが女番長に率いられ数々の罪を犯していくのですが、いつの日から
立場は逆転し子分たちが女番長を虐げていきます。仲間割れですね。
それは大人になっても変わらなかった。歪んだ性格は変質加減に一層拍車がかかり財力を武器に
非道の限りを尽くしていく。その対象は社会的弱者や動物たちへ。
でもね、結局はお天道様は決して見逃さなかった。元女番長の手によって鉄槌が下されます。
カールもアサドも女番長に助けられたあげくに、非業の死を見届けることになる。
前作と同じように涙を誘う結末を迎えることになります。
本作は幼児体験から歪んだ心を持ったまま大人になってしまった悲しい人たちの心情の描写が
卓越していますね。北欧独特の個性的な地名や氏名にやや苦戦した点はありましたが、
主人公のキミーが圧倒的な存在感で他の登場人物たちはやや霞んでしまいましたね。
キミーに対しての作者の思い入れの強さが想像できます。
ユッシ・エーズラ・オールスンさん、あなたはとても心の優しい方なんですね・・
と裏表紙の筆者近影を再確認すると・・・( ̄□ ̄;)/アウアウ
まるで、チェチェンマフィアのボスのような風体のオジサンが睨んできました(-_-;)コワイ
人を見た目で判断してはいけないといいますが、その言葉が筆者には当てはまります。
されどこの方、凄腕ですね。感服しました。
ということで速やかに「P」を手に取ることにします。
2013年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作以上に読み応えがありました。
曲者の主人公カール。それ以上に個性豊な周りの人々。
結局、天邪鬼な性格ゆえに止められた捜査に手をつけてしまいます。
(ある意味反対されれば頑張る、扱いやすく単純ともいえます。)
窓際・厄介者を飼い殺しにするはずで作られた特捜部Q。
前作で思いもかけない、成果を上げて花形部署に。
カールは警察署内では、益々厄介な存在に。
今回は、過去の犯罪は犯人が逮捕済み。
犯人が逮捕されているのに何で今更と、止められ言われれば
益々、捜査に熱を入れるのがカール。
今回も頑張ってます。
事件は、お金には恵まれても
愛に恵まれていない人たちの、人間を獲物?にした狩りの話
彼らの特権階級意識には、知らない世界の匂いがします。
悲しい愛が流れていると思う作品です。
そして、なんだかかんだで彼は良い人です。
曲者の主人公カール。それ以上に個性豊な周りの人々。
結局、天邪鬼な性格ゆえに止められた捜査に手をつけてしまいます。
(ある意味反対されれば頑張る、扱いやすく単純ともいえます。)
窓際・厄介者を飼い殺しにするはずで作られた特捜部Q。
前作で思いもかけない、成果を上げて花形部署に。
カールは警察署内では、益々厄介な存在に。
今回は、過去の犯罪は犯人が逮捕済み。
犯人が逮捕されているのに何で今更と、止められ言われれば
益々、捜査に熱を入れるのがカール。
今回も頑張ってます。
事件は、お金には恵まれても
愛に恵まれていない人たちの、人間を獲物?にした狩りの話
彼らの特権階級意識には、知らない世界の匂いがします。
悲しい愛が流れていると思う作品です。
そして、なんだかかんだで彼は良い人です。
2015年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「檻の中の女」と「Pからのメッセージ」と比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまいますね。というのも、私が、1作目→3作目→2作目の順番で読んでしまったので。特捜部Qはどれもかなりのボリュームがありますが、「P」はあっという間に読めてしまったのに対し、こちらはなんだかダラダラ読みになってしまいました。でも、4作目への期待度は減っていません。カールとアサドの珍コンビ、楽しみにしています。









