文庫本のわりにボリュームがあります。
中国で終戦を迎えられた少年時代。そして引き上げ、大学卒業後、東宝入りし、円谷英二さんとの出会い。
その後、監督が携わられた数多くの作品に触れていくのですが、インタビュアーの方も詳しく時間をかけて取材されたのでしょう、かなり読みごたえがあり面白いです。
初めて語られたご自身の生い立ちと、同時に、東宝特殊技術課の歴史、そして日本の特撮界の歴史を振り返ることの出来る特撮ファン必見の一冊といえます。お勧めしたいです。
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特技監督 中野昭慶 (ワイズ出版映画文庫) 文庫 – 2014/7/1
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- 本の長さ523ページ
- 言語日本語
- 出版社ワイズ出版
- 発売日2014/7/1
- ISBN-104898302807
- ISBN-13978-4898302804
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
日本特撮映画史上にその名を残す中野昭慶監督の世界を、作品ごとにインタビューし解説した、特撮ファン必読の書『特技監督中野昭慶』(2007年刊)を再編集し、新たに文庫化記念スペシャルインタビュー、さらに中野監督による特別寄稿「ゴジラと闘った五人の精鋭」を加えた決定版!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中野/昭慶
1935年満州(現在の中国・丹東)生まれ。日本大学芸術学部卒業。1959年東宝砧撮影所に演出助手として入社するも、円谷英二に見い出され、1962年より師事。1969年には『クレージーの大爆発』の特殊技術でデビューし、『日本沈没』(73)で三代目の特技監督に昇進する。以後東宝特撮路線の主軸となって腕を振るう一方、数々のテーマパーク映像演出にも参加している
染谷/勝樹
1958年茨城県生まれ。日本大学法学部卒業。2001年東宝アクションを支えた福田純監督のインタビュー本(「東宝映画100発100中!映画監督福田純」)をワイズ出版より上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1935年満州(現在の中国・丹東)生まれ。日本大学芸術学部卒業。1959年東宝砧撮影所に演出助手として入社するも、円谷英二に見い出され、1962年より師事。1969年には『クレージーの大爆発』の特殊技術でデビューし、『日本沈没』(73)で三代目の特技監督に昇進する。以後東宝特撮路線の主軸となって腕を振るう一方、数々のテーマパーク映像演出にも参加している
染谷/勝樹
1958年茨城県生まれ。日本大学法学部卒業。2001年東宝アクションを支えた福田純監督のインタビュー本(「東宝映画100発100中!映画監督福田純」)をワイズ出版より上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月17日に日本でレビュー済み
円谷、有川、中野、川北、と4代続いた東宝特技監督も本文を書かせて頂いて居る、平成27年7月17日現在、ご存命な只一人と成ってしまいました。
本書は2007年に出版された単行本に追加原稿にインタビュー、再編集、改稿された物です。
巻頭、モノクロメイキング等、第1章生い立ちから青春時代、第2章東宝入社から助監督時代、第3章円谷作品回願録、第4章中野昭慶の仕事、自作を語る、第5章インタビューを終えて、第6章文庫版スペシャルインタビュー、文庫化記念、特別予稿、ゴジラと闘った5人の精鋭、中野昭慶、フィルモグラフィー、後書き、染谷勝樹、後書きにかえて、中野昭慶、単行本帯より、田中文雄。以上で構成されております。
先ず、感心させれるのが聴き手と編集をされている染谷勝樹氏の映画に関する知識とツッコミの巧さ。1958年生まれだそうですが丁寧な仕事ぶりには好感が持てます。
さて、その中野氏の生い立ちなのですが、正に事実は小説よりも奇なり、と申しましょうか、昭和10年旧満州安東(現中国、丹東)生まれ。満鉄関連会社の家庭だそうで、裕福なのは勿論、中野家の祖父が会津若松出身で、御名前は初太郎。なんでも野口英世の世話をしたとか、弟の天文氏は高校の歴史の教科書に載った事が有るとか、兄の初太郎氏は中国に渡り、大陸浪人として貿易会社を興し、日本と中国を往来し、吉田茂が書生をしていたらしいとか、えぇ?ち、ちょってマジっすか!と言うような話がシレッと出て来ますので油断成りません。
しかし、家に大きな菊の御紋章が入った金杯が有り、終戦事それを折り曲げ
トウモロコシのパンの中に隠し持ち、毛沢東率いる八路軍と蒋介石率いる国民党政府軍がドンパチやり、銃弾と砲弾が飛び交う中大陸を横断し、潜水母艦を改造した船で1年近くかけて無事本土帰還。その時、本土を見て泣き喚く人々達と大音量で流れていた、田端義男の、かえり船、に映画作りの原点を植え付けられたらしい。との事。
いや、これだけで一冊の本、映画が出来るようです。(まだ、ビックリネタが有りますので読んでのお楽しみ。)
引き揚げて来てからも、親類の所を転々としながらも割と裕福だったそうで、日大芸術学部入学。昭和34年卒業、東宝入社。前例に逆らって監督志望コースへ。そこで、成瀬、松林、黒澤、稲垣、岡本、杉江、本多、といった東宝のそうそうたる監督陣に助監督として参加。短めながら結構面白い話が記して有ります。
いよいよ、円谷監督に呼ばれたのが昭和37年妖星ゴラスから。それから特撮人生が始まります。説明等不要な中野特技監督の仕事ぶりをとくとご覧下さい。中でも驚いたのが1962年に円谷監督が、韓国映画の特撮を担当していた事、1976年ラウレンティス版キングコングの特撮が中野監督に決まりかけていた事等々、自分は結構特撮ものは好きで、かなり本は読んだつもりだったのですが、まだまだ知らない事が多い事を痛感させて貰いました。
総じて、壮絶な少年期を体験され、きら星のような監督スタッフと映画を撮り、血と汗の結晶のような作品を残して下さった中野監督。後書きにはこう記されて居られます。
ある種文化遺産ともいえるこの伝統技術の素晴らしさを、ぼくは昭和遺産の語り部として何とか今に残したいと思っている。
はい、中野監督はじめ人間の汗の匂いがする映画は大好きですよ。
映画は好きだけれども特撮はちょっと。と言われる方にも、貴重な一般作品の話が盛り沢山です。読み応えは十分かと思います。
長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。
本書は2007年に出版された単行本に追加原稿にインタビュー、再編集、改稿された物です。
巻頭、モノクロメイキング等、第1章生い立ちから青春時代、第2章東宝入社から助監督時代、第3章円谷作品回願録、第4章中野昭慶の仕事、自作を語る、第5章インタビューを終えて、第6章文庫版スペシャルインタビュー、文庫化記念、特別予稿、ゴジラと闘った5人の精鋭、中野昭慶、フィルモグラフィー、後書き、染谷勝樹、後書きにかえて、中野昭慶、単行本帯より、田中文雄。以上で構成されております。
先ず、感心させれるのが聴き手と編集をされている染谷勝樹氏の映画に関する知識とツッコミの巧さ。1958年生まれだそうですが丁寧な仕事ぶりには好感が持てます。
さて、その中野氏の生い立ちなのですが、正に事実は小説よりも奇なり、と申しましょうか、昭和10年旧満州安東(現中国、丹東)生まれ。満鉄関連会社の家庭だそうで、裕福なのは勿論、中野家の祖父が会津若松出身で、御名前は初太郎。なんでも野口英世の世話をしたとか、弟の天文氏は高校の歴史の教科書に載った事が有るとか、兄の初太郎氏は中国に渡り、大陸浪人として貿易会社を興し、日本と中国を往来し、吉田茂が書生をしていたらしいとか、えぇ?ち、ちょってマジっすか!と言うような話がシレッと出て来ますので油断成りません。
しかし、家に大きな菊の御紋章が入った金杯が有り、終戦事それを折り曲げ
トウモロコシのパンの中に隠し持ち、毛沢東率いる八路軍と蒋介石率いる国民党政府軍がドンパチやり、銃弾と砲弾が飛び交う中大陸を横断し、潜水母艦を改造した船で1年近くかけて無事本土帰還。その時、本土を見て泣き喚く人々達と大音量で流れていた、田端義男の、かえり船、に映画作りの原点を植え付けられたらしい。との事。
いや、これだけで一冊の本、映画が出来るようです。(まだ、ビックリネタが有りますので読んでのお楽しみ。)
引き揚げて来てからも、親類の所を転々としながらも割と裕福だったそうで、日大芸術学部入学。昭和34年卒業、東宝入社。前例に逆らって監督志望コースへ。そこで、成瀬、松林、黒澤、稲垣、岡本、杉江、本多、といった東宝のそうそうたる監督陣に助監督として参加。短めながら結構面白い話が記して有ります。
いよいよ、円谷監督に呼ばれたのが昭和37年妖星ゴラスから。それから特撮人生が始まります。説明等不要な中野特技監督の仕事ぶりをとくとご覧下さい。中でも驚いたのが1962年に円谷監督が、韓国映画の特撮を担当していた事、1976年ラウレンティス版キングコングの特撮が中野監督に決まりかけていた事等々、自分は結構特撮ものは好きで、かなり本は読んだつもりだったのですが、まだまだ知らない事が多い事を痛感させて貰いました。
総じて、壮絶な少年期を体験され、きら星のような監督スタッフと映画を撮り、血と汗の結晶のような作品を残して下さった中野監督。後書きにはこう記されて居られます。
ある種文化遺産ともいえるこの伝統技術の素晴らしさを、ぼくは昭和遺産の語り部として何とか今に残したいと思っている。
はい、中野監督はじめ人間の汗の匂いがする映画は大好きですよ。
映画は好きだけれども特撮はちょっと。と言われる方にも、貴重な一般作品の話が盛り沢山です。読み応えは十分かと思います。
長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。
2007年10月20日に日本でレビュー済み
これは中々よく編集された本だと思います。中野昭慶の生い立ちなども興味深いものがあり、デビュー後の作品を見ていく上でも重要ですね。円谷作品の回想ももう目新しいものは無いと思っていましたが「海底軍艦」とか「大空戦」のカメラの話とか面白いエピソードが結構ありますし、買っても損は無いと思いました。自作を語るでは「日本沈没」と「連合艦隊」にかなりページが割かれていてそれぞれ10ページ位あり読み応え十分。ビックリしたのはフィルモグラフィで、クレジットされてない東宝専属の俳優が詳しく載っていて(例えば「ゴジラ対へドラ」で被害に遭う麻雀の客まで)「二百三高地」などでは外人の俳優もちゃんと網羅されていました。ただ欲を言えば折角の中野本なので全作のポスター位はカラーで載せてほしかったですね。