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物語ウクライナの歴史: ヨ-ロッパ最後の大国 (中公新書 1655) 新書 – 2002/8/25

4.2 5つ星のうち4.2 977個の評価

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出版社より

ウクライナの歴史

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2002/8/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/8/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 268ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121016556
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121016553
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 977個の評価

著者について

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黒川 祐次
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お客様のご意見

お客様はこの歴史書について、読みやすさと分かりやすさを高く評価しています。シンプルかつ鋭い著述に富み、随所にあるエピソードが読みやすさを増していると述べています。また、ウクライナの歴史についても詳しく解説されており、悠久の歴史とソ連崩壊、ロシアとの関わりなどが簡明に説明されています。特に、ウクライナのナショナリズムの存続や、ソ連の下での圧政など、様々な困難を乗り越えてなお存続するウクライナのナショナリズムについて興味深く読んだという声があります。

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36人のお客様が「読みやすさ」について述べています。35肯定的1否定的

お客様は、本書について、歴史がわかりやすく書かれている良書だと評価しています。シンプルかつ鋭い著述に富み、東欧の歴史が良くわかると好評です。また、随所にあるエピソードが読みやすさを増しており、興味深く読んだという声もあります。特にロシアのことも理解できると指摘されています。

"...そのため、入手しやすい本書を手に取ってみたのでした。本書を読み始めてみたところ、私の様な世界情勢に疎い人間から見てもとても分かりやすい内容で、一気に読むことができました。..." もっと読む

"...著者は最後に、ウクライナの重要性と将来性について述べてまとめる。国土面積、人口、天然資源に恵まれ、農業や科学技術、教育水準も高いことから「大国になりうる潜在力」を持ち、そして西欧世界とロシア、アジアを結ぶ通路、歴史上数々の戦場となった場所としての「地政学的な重要性」が存在している点をあげる。..." もっと読む

"ウクライナの詳細な歴史を知りたいひとに向いている。かなり専門的で詳細な名称が多く、興味のある部分的な読み方でないと飽きて進まない。" もっと読む

"...扱っているのが古代から20世紀までで、21世紀の話は出てきません。 非常によく練られた、落ち着いた読みやすい文章で、二日間で読み終えてしまいました。..." もっと読む

3人のお客様が「ウクライナの歴史」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの書籍について、ウクライナの歴史とソ連崩壊、ロシアとの関わりが簡明に解説されていることを高く評価しています。また、ウクライナの悠久の歴史とソ連崩壊、ロシアとの関わりについても詳しく説明されています。

"ウクライナの地理、民族の興亡、ギリシア、ロ-マとの交流などの歴史から始まり、ソ連の下での圧政。 崩壊後のロシアからの独立、そして今回の軍事侵攻に至る経緯がよく理解できた。" もっと読む

"...だからこそ、様々な困難を乗り越えてなお存続するウクライナのナショナリズムとは何なのか、というところに非常に惹かれます。..." もっと読む

"ウクライナに勝利を!..." もっと読む

3人のお客様が「文化」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの製品の豊かな文化について高く評価しています。豊かな大地を擁し、ロシアと西欧諸国との境界に翻弄され続けた国民に平和と安定をもたらすため、1000年の歴史が不屈の根性を育むことを期待しています。

"豊かな大地を擁するウクライナ 大国に囲まれて、しばしば蹂躙収奪されること1000年 歴史が大衆に不屈の根性を与えたのがわかった 独立を守るためにここが踏ん張りどころだと思っているだろう その勘は正しい" もっと読む

"...本書を通して、驚異的に複雑な歴史、独立を求める住民の苦難と闘争の長い歴史を知ることになった。豊かな文化を持ちながら、ロシアと西欧諸国とのはざまで翻弄され続けた国民に、一日も早い国家としての平和と安定がもたらされることを祈っている。" もっと読む

"...しかしながら、著者によれば、ウクライナは独自の文化、長い伝統、そして国運隆昌の記憶に恵まれた大きな存在だということです。目からウロコという感じです。 さて、本書は、中公新書の物語各国史シリーズの一冊であり、著者はウクライナ大使を務めた外交官です。..." もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

2022年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今年2月24日ロシアはウクライナに侵攻しましたが、その前にロシアのプーチン大統領は何度かテレビ演説を行っていました。そして、私が見た限り、メディアで頻繁に報道された演説は2月24日の侵攻直前に行われたテレビ演説でした。しかし、侵攻の三日前に当たる2月21日にもテレビ演説は行われていました。その内容はNHKのサイトで全文を和訳で読むことができます。タイトルに引用したのはその演説からの抜粋です。

プーチン大統領は以下の様に続けます。
「彼はその作者であり設計者である。このことは、ウクライナに文字どおり押し込められたドンバスに対するレーニンの厳しい指令などの古文書によって、完全に裏付けられている。それなのに今、『恩を感じている子孫たち』はウクライナにあるレーニン像を取り壊した。」

現在もレーニンのウクライナと呼ばれるにふさわしい?
ウクライナはレーニンに恩を感じている子孫たち?

プーチン大統領の演説は私の理解の範囲を超えるものでした。そして、プーチン大統領の演説内容を理解するためには、ウクライナ史についての一定以上の理解が必要と感じました。そのため、入手しやすい本書を手に取ってみたのでした。本書を読み始めてみたところ、私の様な世界情勢に疎い人間から見てもとても分かりやすい内容で、一気に読むことができました。

そして、本書を読んでみて、私にはプーチン大統領がこの演説でどうも二つの重要なことに言及していない様に思われました。

一つ目は「中央ラーダ」です。本書には「中央ラーダ」に関連して以下記載がありました。

「一九一七年一二月ペトログラードのソヴィエト政府は、レーニン、トロツキー署名の最後通牒をウクライナ政府(=中央ラーダ:引用者)に送り、ウクライナでボリシェヴィキ軍の自由行動を認めることなどを要求し、その代わりにウクライナ国民共和国を承認すると通告してきた。ウクライナ政府はこれを拒否した。かくてボリシェヴィキは武力でウクライナを奪い取ることを決めた。(中略)こうして、以後中断を含みつつも一九二一年末まで四年間続くウクライナ民族主義者とボリシェヴィキの壮絶な戦いが始まるのである。」(186頁)

「しかしこの独立は無意味だったのではない。確かに短期間に終わったが、ウクライナは紛れもなく独立していた。そしてその記憶はソ連時代にも連綿として生き続け、第二次世界大戦のときにも幾多の独立運動に結びつき、ついにはソ連の崩壊時に本格的な独立となって実を結んだ。その意味でかつて独立国家であったという思いは、現代のウクライナ人にとって大きな誇りと支えになっている。現在の独立ウクライナの国旗、国歌、国章はいずれも一九一八年中央ラーダが定めた青と黄の二色旗、ヴェルビツキー作曲の『ウクライナはいまだ死なず』(一八六五年)、ヴォロディーミル聖公の『三叉の鉾』であることからも、現代のウクライナ国家は自らを中央ラーダの正統な後継者であると認識しているのである。」(203頁)

二つ目は「大飢饉」です。本書には「大飢饉」に関連して以下記載がありました。

「飢饉は一九三三年春にそのピークを迎えた。飢饉はソ連の中ではウクライナと北カフカスで起きた。都市住民ではなく食糧を生産する農民が飢え、穀物生産の少ないロシア中心部ではなく穀倉のウクライナに飢饉が起きたということはまことに異常な事態である。農民はパンがなく、ねずみ、木の皮、葉まで食べた。人肉食いの話も多く伝わっている。村全体が死に絶えたところもあった。(中略)独立後のウクライナの公式見解を盛り込み、クチマ大統領(一九三八~)の巻頭言も載っている『ウクライナについての全て』(一九八八年)では、この飢饉によりウクライナ共和国では三五〇万人が餓死し、出生率の低下を含めた人口の減少は五〇〇万人におよび、その他北カフカス在住のウクライナ人約一〇〇万人が死んだとしている。(中略)この時期にもソ連は平然と穀物を輸出し続けていたのである。」(218-219頁)

プーチン大統領が演説で触れなかった「中央ラーダ」と「大飢饉」のことを考慮したら、「ウクライナの人々がレーニンに恩を感じてもおかしくはない」ということにはならないと、私には感じられました。

もしかしたら、ウクライナ侵攻肯定派の人々からは、「中央ラーダ? 中央ラーダがウクライナをうまく統一できなかったから、ボリシェヴィキが統一してやったんだろ」とか、「大飢饉? そもそもウクライナ人が国営農場や集団農場でしっかり働いて食料生産量が減らなかったら、そんなものは発生しなかっただろ」などと反論されるのかもしれません。しかしながら、本書を読んでみて、レーニンやボリシェヴィキやソ連共産党がウクライナで行ったことはウクライナの人々にとっては過酷なことであった様に、私には思われたのでした。

私はプーチン大統領の演説を自分なりに理解したいと思って本書を手に取りました。そのため、戦間期のウクライナについて主に知りたいと思っていました。そして、本書によってその知識を得ることが出来ました。一方で、ウクライナの現代史を知りたいと思っている方々には、他のレヴュワーの方々が指摘されている様に、本書は記載が1991年のウクライナ独立とソ連消滅で終わっているため、物足りないと映ってしまうかもしれません。ただ、ソ連消滅後のウクライナ史については、様々な文献によって情報を得ることができるため、それらによってソ連消滅後の知識を補うことができれば、本書はとても役に立つものと感じました。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年のロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、ウクライナという国の歴史を知りたいと思い購入。著者は駐ウクライナ大使も務めた元外務官僚だ。刊行は2002年と、いまからちょうど20年前である。著者は、歴史上の特徴としてのウクライナは、1991年の独立まで自分の国を持たず、何世紀もの間ロシアやソ連の陰に隠れてしまっていた国であるとの見解を示す。
 第2章では、中世ヨーロッパの大国、キエフ・ルーシ公国が解説される。東スラヴ人により形成され、「ルーシ」という国の呼び名が定着し、キリスト教を国教化し、その後諸公国の連合体となり、最後はモンゴルの侵攻により消滅したこの国は、現在のウクライナのルーツとなった大国だ。当初単一だったルーシ民族は、14世紀半ばから17世紀半ばまでの間、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの三民族に分化するのだが、これはキエフ・ルーシ公国が、モスクワ大公国、ポーランド王国、リトアニア大公国と分割されたことによる。ウクライナの地は、ポーランドとリトアニアが支配した。
 第4章では、15世紀頃からウクライナやロシア南部のステップ地帯に住みついた自治的な武装集団「コサック」を紹介する。彼らはやがて軍事力を高め政治勢力へ成長、指導力を持って登場したフメリニツキーは、ウクライナの歴史の中ではじめて自分たちの国家を作り上げた。だが彼は、モスクワ国家との間に保護協定を求めたことが仇となり、その後ウクライナがロシアに併合されるきっかけを作ってしまう。(まさに「ウクライナ史の転換点」となった出来事と言えるが、この辺りは、ウクライナとロシアの歴史上の関係を、現在起こっていることと重ね合わせてしまい、複雑な気分だ)その後ウクライナは、大部分がロシアに、一部はオーストリアの支配下に入ることになり、地図から消えてしまうこととなる。
 ロシア革命と前後してウクライナでは民族主義運動が広がり、「ウクライナ中央ラーダ」が結成され独立を宣言するのだが、これは失敗に終わる。著者はその理由として、傑出したリーダーの不在と、豊かな土地を持つゆえのロシアにとっての重要性をあげる。(ヨーロッパの穀倉地帯を、ロシアは手放さないのだ)その後は第一次世界大戦などを経て、ウクライナはソ連、ポーランド、ルーマニア、チェコ・スロヴァキアの4カ国に分割統治され、ソ連を構成する共和国の一つとして存続、第二次世界大戦後はこれら国々の支配下にあったウクライナ人居住地域がソ連の下のウクライナ共和国にまとめられた。
 1991年、ソ連の崩壊とともにウクライナはついに独立を果たす。この独立について著者は、ソ連が自ら崩壊していくことに便乗した面が強く、いわば「棚ぼた」的なところもあったと評する。ウクライナがソ連に残っていれば、ソ連が存続しえたかもしれないからだ。ウクライナ民族の何世紀もの間の夢であった独立は、流血を伴わない平和裏に行われた、地味なものであった。(著者の言う通り、これはこれで喜ばしい)
 著者は最後に、ウクライナの重要性と将来性について述べてまとめる。国土面積、人口、天然資源に恵まれ、農業や科学技術、教育水準も高いことから「大国になりうる潜在力」を持ち、そして西欧世界とロシア、アジアを結ぶ通路、歴史上数々の戦場となった場所としての「地政学的な重要性」が存在している点をあげる。現在ロシアはウクライナに武力侵攻しているが、これはウクライナのNATO加盟申請などによる、ロシアにとっての地政学リスクも理由だと言われ、(無論、正当化できるものではないが)その意味では、ウクライナの将来性を語った20年前の著者の指摘はなんとも皮肉なものである。プーチンは、「ウクライナはロシアの一部」だと今でも考えているのであろうか。そうだとすれば、歴史を紐解くことによりこの一方的で誤った考えの背景を辿ることができるだろう。本書はその思考を深める一助となろう。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシアの歴史は表面上しか知らなかったが、この本を読んでからウクライナのことをもっと知ろうと思った。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウクライナの詳細な歴史を知りたいひとに向いている。かなり専門的で詳細な名称が多く、興味のある部分的な読み方でないと飽きて進まない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元🇺🇦大使の著者による太古からの🇺🇦の歴史や文化、著名人などを記した本です🤗
沢山の人名や地名で読む努力が必要です🙇‍♂️
これを読んで初めてロシアがクリミア半島とウクライナを我が物と言う理由が分かります👍
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシアによる侵略をニュースで見て、本書を思い出し購入しました。

扱っているのが古代から20世紀までで、21世紀の話は出てきません。

非常によく練られた、落ち着いた読みやすい文章で、二日間で読み終えてしまいました。

ロシアの一部だろう位に思っていたらとんでもないハナシで、様々な要因で長年独立を志すも果たせない歴史を知りました。
また、地続きで大国に囲まれた国家の苦労は島国で暮らす私には想像を絶するものがありました。

副産物として旧ソ連の悪行(と言って良いと思います)の一端にも触れることが出来、以前ソルジェニーツィンの本を読んだことがある身としてはさもありなんと感じました。

紙の本は現在プレミアムがついているようですが、電子書籍なら定価で買えますのでウクライナ初心者やロシアを知りたい方にオススメいたします。
147人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は優れた学術書であると同時に、優れた実用書でもあります。この本の内容を知っているかどうかで、ウクライナ情勢の見方が180度変わるといっても過言ではありません。この本の内容を知らないと『キエフ』が何故『キーウ』に変わったかという意味が理解できないでしょう。それと同時に、外交官が赴任する相手国に対してどの程度の深さまで調べる必要があるのかという事がわかる一冊です。ウクライナの場合は、スキタイの歴史から知っていないと、まともな交渉ができないという事です。ただ、この本を読んでややこしくなるのは、実は我々がロシア起源だと思い込んでいた事が、実はウクライナ起源であったという事が分かります。例えば、ボルシチはウクライナの料理です。そうすると、ロシアオリジナルなものは何があるのでしょう? その辺りの事を誰か書いてほしいものです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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