この本はあくまでも脚本の書き方についてかなり実践的な方法を述べた本で、重要な部分において『千の顔を持つ英雄』に依拠しています。キャンベルの神話論が物語創作に大いに役立つことを実証したのがスターウォーズを初めとしたハリウッド映画なわけです。それをはっきり述べているところに、もしかしたら本書の価値があるのかもしれません。
ただ、『千の顔を持つ英雄』自体はマニュアル本ではなく、純粋に神話学を論じている本であり、それ自体非常に魅力的かつ優れた名著であることは指摘しておきたいと思います。物語創作に役立つか否かはキャンベルが意図したことではありません。
物語は映画であれ小説であれ何であれ、視聴者や読者を物語に引き込むエンターテイメント性がなければ話にならんではないか、と考える方には役立つ箇所が必ずあるのではないでしょうか。ハリウッド式の方法が万能ではありませんが、女の裸と自己満足にしか興味がないかのような日本の業界人には爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいと思います。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。