序盤は新しい用語や設定が流れ込んできて、読むのに少し苦労する。しかし、一度了解してしまえば、その作り込まれた設定が盤石の安定を与える。土台がしっかりとしているからこそ、多種多様なキャラクターが活き活きと動けるのだろう。
ドキドキハラハラと物語はどんどん展開されていく。しかし、決して読者を置いていくことはない。ハキハキとスピード感のある文章で綴られていくが、キャラクターたちの心情に関わる部分では、ゆっくりと丁寧でメリハリがある。読者に優しい好感度の高い文章だ。
魅力的な主人公には、魅力的なライバルが必要不可欠だ。主人公にとって唯一の親友だった男。好きになった女性の兄。人間でありながら、復讐の為に幻類に抗おうとするテロリスト。興味をそそるキャラクター造形であるし、三人称表現の本作品にとって、もう一人の主人公にまで成長していくのではないかと期待させる存在だ。
主人公の抱える苦悩や願い。ヒロインたちとの交流。ライバルとの決着。新たな強敵の予感。この先どうなっていくのか気になって仕方ない。非常に完成度の高い、王道バトルファンタジーである。
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