孤独死予備軍の一員であるという自覚があったので読んでみた。個人的に、「おひとりさまの行く末」という章が身につまされた。
「自分の人生はこんなはずじゃなかった、という不満が常にある。だからいつまでたっても「理想の仕事」が見つからない」
「ニートと「転職8回男」というまったく異なる生き方をするロスジェネに共通しているのは、「好き」を諦めきれないという点だ」
「彼らは現実と折り合いをつけず、ゴールのみえない「自分探し」を三十路以降も続けている」
これらは本書からの引用であるが、すべて身に覚えがある。非常に耳が痛い。
自分がまずい状況にいることはよく理解できた。ではどうすればいいのか? それは本書には示されていないし、そこまで望むのは他力本願だろう。たぶん最悪なのは、「今さらどうしようもない、もうだめだ…」と暗く悲観的になることだと思う。逆説的だが、自分は野垂れ死んでも親や友人や隣人は絶対に孤独死させないぞ、という人は孤独死しない気がする。
「恋人たちの予感」という20年前の映画で、ジャーナリストを目指してニューヨークに向かうメグ・ライアンに男がこんなことを言うシーンがあった。「君に何も起きなかったらどうする。一生何も起こらず、誰にも出会えず、何者にもなれず、最後にはニューヨークでよくある死に方で死んで、廊下に臭気が漂うまで2週間だれにも気づかれなかったら」。映画館で見ていないので分からないが、あのシーンで観客は笑ったのだろうか。
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