無印良品のように大企業であっても、仕事のスキルやノウハウを蓄積する仕組みがなく、担当者がいなくなったら、また一からスキルを構築し直す必要があるという問題をかつては抱えていたことを知り、少々驚いた。この本には、個人の経験や勘に頼っていた業務をマニュアル化するためのポイントがまとめられている。特に重要だと思った点を挙げてみる。
・マニュアルはどんなに良いものを作っても、それだけでは意味がない。社員全員に使われて初めて血が流れ、その機能を果たすことができる。
・そのためには、マニュアルを使う人が本来マニュアルを作るべき。
・マニュアルは徹底して、具体化する必要がある。読む人によって判断軸がぶれるような作り方はしない。
・ビジネスの世界で“わかりやすく書く”ことの究極は、新入社員が読んでも理解できるような言葉で、かつ具体的に説明すること。
生産性向上のためには、全社員の協力はもちろん必要だが、変革を主導できるのは実行力のある社内のリーダーであり、外部のコンサルに任せっきりでもダメなんだなと思った。
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