まず作中で登場するカードゲーム「ネオアルカディア」について。偶然なのか実際に参考にしたのか、ルールは『マジックザギャザリング』に酷似。極端に言うと土地カード→エナジーカード、クリーチャー→召喚霊と名前を変えただけのような感じ。カードゲームという部分に引かれた身としてはもう少し独自性が欲しかったです。
これが異世界では現実の戦いとなり、ターン制が消え早くエナジーカードを集めて体制を整えるスピード勝負、戦いが1対1ではなく多人数で、例えば作中の一場面では主人公たちが20人・敵が35人で戦う変則バトルとなる、等の違いが有ります。しかし、ゲームを現実の戦いに置き換えるにあたっての辻褄合わせが不完全なように感じました。例えば異世界でもデッキや手札の概念はそのままなのですが、ターン制が無いならどのタイミングでドローするのか説明が無く、戦いの流れが把握しきれず混乱しました。
物語の感想として、一応戦略モノの範疇だと思いますが、個人的にはイマイチでした。まず、作中でも言われていますが、ゲームの腕前が主人公と他一人を除いてほぼ全員が素人レベル。なまじカードゲームという題材なだけに、実力の程が経験者ならある程度は分かると思いますが、正直、命がけで戦っているという設定の割に弱過ぎです。主人公が詳細不明ながら通常より少ないエナジーカードで召喚霊を呼べるという特殊能力持ちな点も踏まえて纏めるなら、「素人だらけの中に廃人プレイヤーが乱入してチートで圧勝しているのを見て楽しいのかどうか」でしょうか。少なくとも個人的には歯ごたえの無い戦闘でした。
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