学園祭を背景に、着々と布石が打たれる第11巻。
今回印象的だったのは、悠二とシャナの成長ぶりです。
悠二は、これまでの地道な鍛錬の成果として、
一つの“境地”に達します。
この類の物語では、普通の人間が突然、超能力に目覚め、
それをすんなり使いこなすという展開もざらにありますが、
悠二の場合は、堅実に努力を積み重ねた結果、
少しずつ“力”を得ていきます。
このあたりは、作者の構成に対する生真面目さが窺われ、好感が持てます。
ただまあ、三角関係に対する悠二の態度は相変わらずの及び腰で、
読んでいるこちらがイライラしてストレスが溜まるんですが……。
一方シャナは、大きな精神的成長を見せます。
最強のフレイムへイズにするべく純粋培養された彼女。
当初は、フレイムヘイズの使命以外に価値を認めませんでした。
それが悠二達との交流を通じ、人間として怒り、泣き、
笑う経験をすることで、少しずつ人間性を獲得していくことに…。
1巻から読んできた者としては、
本巻のシャナの姿にしみじみとした感慨を覚えます。
次巻以降は、シャナの成長により
前述の三角関係に進展が見れそうですが、
その前に「事件」が…!、って感じですね。
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灼眼のシャナXI (電撃文庫) 文庫 – 2005/11/10
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- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2005/11/10
- ISBN-104840232040
- ISBN-13978-4840232043
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
坂井悠二の許に“日常”が帰ってきた。御崎高校には学園祭の季節が訪れ、クラスメイトたちは期待を胸に抱き日々を過ごしていた。シャナも、その“日常の中の非日常”を楽しもうとするが、吉田一美と仲良くする悠二を見て、どうしようもなく気持ちが不安定になるのだった。この気持ちはいったい何なのか…シャナの中で再び葛藤がはじまったとき、ついに彼女は辿り着く。身体全体で感じて、そして理解した。“好き”の本当の意味を―。
登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2005/11/10)
- 発売日 : 2005/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 235ページ
- ISBN-10 : 4840232040
- ISBN-13 : 978-4840232043
- Amazon 売れ筋ランキング: - 985,134位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
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12 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月17日に日本でレビュー済み
今回は清秋祭(学園祭ですな)がメインに描かれてます。
仮想パレードに参加したり、パレードの衣装でミスコンのようなイベントをしたり。もちろん普通の学園祭のように模擬店したり…
一方で悠二の訓練も続行中。そこでちょっとした出来事が。今後の伏線にもなりそうな重要なことです。
またシャナの悠二への想いに微妙な変化が…そしてアラストールはシャナの想いを認めます。この点に関しては1つの区切りがついたような気がします。吉田一美との決着はまだですが。
基本的に今回は戦闘シーンはありません。しかし、シャナ達の気づかぬところで物語は進行していきます。ヴィルヘルミナの願いも虚しく、愛しい人を探す『彼女』がついに…
また、マージョリーの目的に関しても進展しそうな感じです。
今巻を読むとすぐにも次巻を読みたくなりますので、次巻とまとめて読むのもアリかもしれません。自分も早く読みたくて仕方ありませんので。早く出しておくれ。
仮想パレードに参加したり、パレードの衣装でミスコンのようなイベントをしたり。もちろん普通の学園祭のように模擬店したり…
一方で悠二の訓練も続行中。そこでちょっとした出来事が。今後の伏線にもなりそうな重要なことです。
またシャナの悠二への想いに微妙な変化が…そしてアラストールはシャナの想いを認めます。この点に関しては1つの区切りがついたような気がします。吉田一美との決着はまだですが。
基本的に今回は戦闘シーンはありません。しかし、シャナ達の気づかぬところで物語は進行していきます。ヴィルヘルミナの願いも虚しく、愛しい人を探す『彼女』がついに…
また、マージョリーの目的に関しても進展しそうな感じです。
今巻を読むとすぐにも次巻を読みたくなりますので、次巻とまとめて読むのもアリかもしれません。自分も早く読みたくて仕方ありませんので。早く出しておくれ。
ベスト1000レビュアー
11巻からは、御崎高校の学園祭(清秋祭)が舞台です。
この清秋祭を舞台とした物語の中で11巻は、導入部的な展開です。12巻以降の大波乱への
導入部として、日常生活を中心に展開してゆきます。
そんな日常生活の中で、本巻では、中村公子が、読者大サービスをしたり(87ページには
中村公子の活躍の成果(?)が挿絵になっています),シャナが万能感に高揚して大胆な行動
に出たりして、学園物としては、大いに盛り上がっている11巻です。
本巻で初登場は、
西尾広子
浅沼稲穂
この清秋祭を舞台とした物語の中で11巻は、導入部的な展開です。12巻以降の大波乱への
導入部として、日常生活を中心に展開してゆきます。
そんな日常生活の中で、本巻では、中村公子が、読者大サービスをしたり(87ページには
中村公子の活躍の成果(?)が挿絵になっています),シャナが万能感に高揚して大胆な行動
に出たりして、学園物としては、大いに盛り上がっている11巻です。
本巻で初登場は、
西尾広子
浅沼稲穂
2005年11月9日に日本でレビュー済み
今回は久々の本編です!御崎高校文化祭がやってきました。シャナや悠二達は仮装パレードへ参加!シャナが一美へと反撃を開始します。
ほのぼのとした日常、とはいっても文化祭という一種の非日常の中に本当の非日常が隠されています!シャナの心境の変化と、次回への伏線、そして新たな謎と今回も目が離せません。
イラストも毎度のことですけど、とても綺麗でした。個人的に一番気に入ったのは129ページのイラストです。かっこいい!
次巻はいよいよあの人が登場するみたいです。どうなってしまうのか、非常に楽しみです!
ほのぼのとした日常、とはいっても文化祭という一種の非日常の中に本当の非日常が隠されています!シャナの心境の変化と、次回への伏線、そして新たな謎と今回も目が離せません。
イラストも毎度のことですけど、とても綺麗でした。個人的に一番気に入ったのは129ページのイラストです。かっこいい!
次巻はいよいよあの人が登場するみたいです。どうなってしまうのか、非常に楽しみです!
VINEメンバー
通常モードに戻った本巻ですが、改めて読者をじらして盛り上げる作者の術にまんまとはまり、露骨に見える伏線はもはやゴールデンタイムの有名お笑い芸人が出演する豪華特番の盛り上げ方そのもの。残りページが残り少なくなってくる感触から、今回はどこまで進むの?みたいな焦り感覚がこみ上げてきました。主人公達の微妙な心境変化も初巻に負けず劣らず飽きさせず、マルチメディア化してきた本シリーズですが、それに媚びず突き進んでいくストーリーは読み応え充分でした。
2005年11月13日に日本でレビュー済み
断章の隙間に次なる伏線が胎動していましたね。
しかし、主人公達はそんな事も知るよしもなく学園祭を(それぞれの想いと共に)楽しんでましたね。
この巻の一番の見どころはシャナの爽やかな心の変化でしょうね。読んでいて清々しく感じました。
アラストールもシャナに対して優しくその気持ちを認め、そして伝えるべき事を伝えましたね。
それぞれの心に波紋はあるものの、それぞれの優しさが感じられるお話でした。
…それにしても今回のイラストはサービス色が強かったですね(笑)
しかし、主人公達はそんな事も知るよしもなく学園祭を(それぞれの想いと共に)楽しんでましたね。
この巻の一番の見どころはシャナの爽やかな心の変化でしょうね。読んでいて清々しく感じました。
アラストールもシャナに対して優しくその気持ちを認め、そして伝えるべき事を伝えましたね。
それぞれの心に波紋はあるものの、それぞれの優しさが感じられるお話でした。
…それにしても今回のイラストはサービス色が強かったですね(笑)