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火車 (新潮文庫) 文庫 – 1998/1/30

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2017年本屋大賞ノミネート作品決定
全国の446書店、書店員564人の投票により上位10作品がノミネート作品として決定しました>> 作品一覧はこちら

商品の説明

受賞歴

第6回(1993年) 山本周五郎賞受賞

内容紹介

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 590ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1998/1/30)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101369186
  • ISBN-13: 978-4101369181
  • 発売日: 1998/1/30
  • 商品パッケージの寸法: 15.4 x 11 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 372件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 yuu 投稿日 2017/2/12
形式: 文庫 Amazonで購入
宮部は「理由」で有名になったのかと思ってたが、この作品はそれ以前なんですね。
宮部みゆきは、『理由』のディティールにせよ、『模倣犯』や『ソロモンの偽証』に出てくる幾人かの少年にせよ、
不条理でエキセントリックに見えるが、実はリアリティあふれてるところが魅力である。

ただこの一作は違う。他の方の感想を読んでて「クレジット破産の闇のからくり的話かな?」と思ってたけど、それも違う。

簡単に言えば、これは「現代版、砂の器」である。
(著者も意識していたのだろう、後半【砂】【脆い】といった言葉が数度出てくる)

宮部の作品読んでて、面白い、なるほどこう来たか、と思ったことは多々あるが、「切ない」という感情を持つことは稀だ。
この小説に出てくる女性二人の生き様は、二人の終着点が真逆にせよ、あまりにも切ない。

日本のミステリークラシックと比べても遜色無い、名作中の名作かと。
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形式: 文庫
 はじめてこの小説を読んだのは、かれこれ8年前。友人に薦められまあ読んでみるか程度のかるーいノリだった。そしてみごとにはまってしまった。幸福を求めてやまない女性たち、なかでも犯人の凄まじいまでの執念!だけどその彼女を見つめる作者の目の温かさ。決して許されない罪を犯しているのに、私には最後まで彼女を憎むことができなかった。クレジットカード、ローン地獄、戸籍問題、個人情報の流出、質的にこれだけの小説はもう読めないかなと思わせる一冊。推理小説というよりは、社会派小説といった方がぴったりくるが、何年たってものテーマが色あせない。もう何度読んだかわからないが、その度にいやおうなく引きずり込んでくれる作者の力量に本当に参りました。
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形式: 文庫
精密なプロットにもかかわらず、わかりやすいストーリー展開。 筆者の非凡さを感じる。思わず引き込まれる。 今風の題材を扱っているのも、いい。 特に最後の5ページの、あの描写の素晴らしさはどうだろう! 小説であるのもかかわらず、この世界から、現実への復帰は、とても恐ろしい。 高い芸術性にあふれた、素晴らしい作品だ。
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投稿者 kaze 投稿日 2005/10/17
形式: 文庫
哀しい名作。
休職中の刑事が、親戚の若者から頼まれたのは、失踪した婚約者を探すことだった。苦労して婚約者の知り合いを見つけ出して話を聞き、最後に写真を見せると…「別人です。あなたは別人の話をしている」。もはやただの失踪事件ではなくなっていた…
カードやサラ金地獄を背景に描かれる、現代の人間の悲劇。
読み終った時、言葉に出来ない割り切れなさを感じた。哀しいようないらだち。それは何だったのか。
本当に悪いのは、罪を犯した犯人ではなく、その人を犯罪へと追い込んだものたち。しかし裁かれるのはいつもその人だけで、犯罪へと追い込んだものたちは、その後も、何も変わらずに続いていく。
一体、誰が彼女を責められるのか。誰も彼女を救えなかったのに。
ちょっと冗舌なのが気になったが、おすすめです。
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形式: 文庫
親や夫の借金は、子供や妻には返す義務がないという事を、
この作品を読んで知りました。
借金地獄がベースになっているこの作品は、
私もかなり勉強になる部分が多かったです。
また先の読めない展開に続きが気になって、
600ページ近い本ですが、一気に読んでしまいました。
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形式: 文庫
そこそこの長編だがあまりの面白さに一気に読めてしまう。まさにミステリー史に残る傑作だと思う。自己破産やカードローンなど金融関係の用語が多く、現代の社会情勢をテーマにした内容で難しく感じるかもしれないが、心配することはないでしょう。ともすれば、説明的になる部分も、そこは著者の力量で面白く読めた。後半にかかるとスピード感はアップし、ぐいぐいストーリーに引き込まれていった。そして罪を犯すものにもそれぞれの人生があり、皆必死で「生きている」のだと感じた。ラストシーンはもうこれ以上ないのではないかと思えるほどかっこいい終わりかた。最後の1行まで楽しめた稀有な傑作。
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形式: 文庫
始めて読んだ宮部みゆきさんの本が「理由」だった。そして正直面白くなかった。もう宮部みゆきさんの本は読まないつもりだった。しかし「火車」を多くの人が勧めているのでしかたなくといった気持ちで読んでみた。面白かった。本当に面白かった。失踪した女性を捜すという小さな事件が少しずつ大きな事件へと発展していく。長い長い物語なのに飽きる事なく読み進めた。最後の数ページの勢いのすごさ。ゆったりと進んでいた物語が急展開する。このあたりは脱帽。長い物語を読んできたからこそ感じられるクライマックス。素晴らしい。この本は読んでおきましょう。
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