今村翔吾の『羽州ぼろ鳶組シリーズ 』 を読みました。 江戸時代の火消しを主人公にした物語だが、大変に面白い。
かつて江戸随一の火消として、"火喰鳥"の名を馳せた男・松永源吾。しかし、ある火事をきっかけに、定火消を辞し浪人として不遇をかこつ日々を送っていた。
そんな折、羽州新庄藩から召し抱えられ、藩の火消組織の再建を託される。少ない予算で立て直しを図ったため、鳶人足は寄せ集め、火消の衣装もぼろぼろ。江戸の民からは「ぼろ鳶」と揶揄されることに……。
いわゆる、江戸時代の火消しというと、町火消しを思い出すが、それ以外にも大名火消し、定火消しなどもいろいろあった事が良くわかって、それだけでも面白い。
第一作『火喰鳥』では、後のぼろ鳶組で主力となるクセ者を集めていく物語。元力士、軽業師、天文学をきわめた男など、一風変わった男たちが松永源吾の下に集まってくる。
第二作『夜哭烏』では、火消したちの妻女を誘拐し、活動をできないようにし、明和の大火を起こした一味とその背後にいる者を描いている。
第三作『九紋龍』では、火付けをし、その混乱に乗じて、押し込み強盗を働く千羽一家なる、盗賊とその一味と因縁のある火消しとの話。源吾の妻、深雪の思わぬ活躍にも喝采したくなる。
いずれも、火消したちの矜持に思わず、涙する作品になっている。
印象的なのは、田沼意次の描き方。田沼意次というと、(昭和二十年代生まれの)我々の時代では、贈収賄が横行した時代を作った人物として描かれることが多かったが、本シリーズでは重商主義政策によって、繁栄をもたらした、開明的な人物として描かれている。
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火喰鳥――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫) Kindle版
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言語日本語
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出版社祥伝社
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発売日2017/3/20
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ファイルサイズ2882 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」―。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者について
一九八四年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家を経て、現在は守山市で埋蔵文化財調査員。二〇一六年、「蹴れ、彦五郎」で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。今作がデビュー作で、個性溢れる火消たちが大火に挑む姿を描いた、骨太の作品となっている。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今村/翔吾
1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家を経て、現在は守山市で埋蔵文化財調査員。2016年、「蹴れ、彦五郎」で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。『火喰鳥―羽州ぼろ鳶組』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家を経て、現在は守山市で埋蔵文化財調査員。2016年、「蹴れ、彦五郎」で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。『火喰鳥―羽州ぼろ鳶組』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B075CZFHNF
- 出版社 : 祥伝社 (2017/3/20)
- 発売日 : 2017/3/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2882 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 333ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 864位日本文学研究
- カスタマーレビュー:
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2019年1月28日に日本でレビュー済み
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2019年1月29日に日本でレビュー済み
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積読になっていたのですが、直木賞候補になったということで読んでみました。
目のつけどころはいいのですが、なにもかもリアリティがありません。シリーズ化していますが、ファンが多いのでしょうか。残念です。
目のつけどころはいいのですが、なにもかもリアリティがありません。シリーズ化していますが、ファンが多いのでしょうか。残念です。
2020年2月4日に日本でレビュー済み
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火喰鳥の二つ名、武家火消しの源吾が主人公。
伝法口調で無頼っぽい割に、繊細で。江戸一の火消しと言われたことも今は昔。五年程前の事件が元で、火を、人を助けられぬことを、恐れる様になった源吾。とある縁から羽州ぼろ鳶組を率いることになり。一人一人頼れる仲間を集め、青瓢箪達を鍛え、日々火に立ち向かい、火付けと戦いつつ、悩みつつ、再生していく物語。
元力士の力持ち、男前な軽業師、引き籠りのクオーター、などなど、脇を固める役者達も、ちゃんと描かれて魅力的です。
凄まじい吝嗇家の妻、深雪がいい味出してます。
伝法口調で無頼っぽい割に、繊細で。江戸一の火消しと言われたことも今は昔。五年程前の事件が元で、火を、人を助けられぬことを、恐れる様になった源吾。とある縁から羽州ぼろ鳶組を率いることになり。一人一人頼れる仲間を集め、青瓢箪達を鍛え、日々火に立ち向かい、火付けと戦いつつ、悩みつつ、再生していく物語。
元力士の力持ち、男前な軽業師、引き籠りのクオーター、などなど、脇を固める役者達も、ちゃんと描かれて魅力的です。
凄まじい吝嗇家の妻、深雪がいい味出してます。


