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源氏物語の世界 (岩波新書) 新書 – 2004/3/19
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源氏物語は恋と愛の物語であり,王権と政治の物語であり,人の生き方と救済を問う物語でもある.千年にわたって読み継がれてきたその魅力の根源を,この物語のもつ多義的・多面的な構造に求めながら,冒頭の桐壺巻に仕掛けられた四つの「謎かけ」を手がかりにその世界を読み解いていく.源氏物語は,読者に問いかける物語なのである.
- ISBN-104004308836
- ISBN-13978-4004308836
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/3/19
- 言語日本語
- 寸法10.7 x 0.9 x 17.3 cm
- 本の長さ244ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
源氏物語は恋と愛の物語であり、王権と政治の物語であり、人の生き方と救済を問う物語でもある。千年にわたって読みつがれてきたその魅力の根源をこの物語のもつ多義的かつ多面的な構造に求めながら、冒頭の桐壷巻に仕掛けられた四つの「謎」を手がかりにその世界を読み解いていく。源氏物語は、読者に問いかける物語なのである。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
日向/一雅
1942年山梨県に生まれる。1972年東京大学大学院博士課程単位取得退学、博士(文学)。専攻は平安文学。現在、明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1942年山梨県に生まれる。1972年東京大学大学院博士課程単位取得退学、博士(文学)。専攻は平安文学。現在、明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/3/19)
- 発売日 : 2004/3/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 244ページ
- ISBN-10 : 4004308836
- ISBN-13 : 978-4004308836
- 寸法 : 10.7 x 0.9 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 29,926位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月22日に日本でレビュー済み
ポストモダンの怪しげな理論を振りかざすわけでもなく、深層構造とやらの謎解きをするわけでもない。
「源氏」を読む者なら誰もがそうとしか読めない内容とごくごく常識的な歴史的事実だけを頼りに、汲めども尽きせぬ意味と魅力を作品世界から汲みだして見せる。まるで文芸評論のお手本のような書物。(私ごときが言うと僭越極まりないのだが)特に宇治十帖に関する章は人生論としても、女性論としても優れている思う。(文章が素晴らしい!)中古文学のみならず国文学、いや国、時代を問わずあらゆる文学の研究を志す人全てが読むべき名著だと思います。
「源氏」を読む者なら誰もがそうとしか読めない内容とごくごく常識的な歴史的事実だけを頼りに、汲めども尽きせぬ意味と魅力を作品世界から汲みだして見せる。まるで文芸評論のお手本のような書物。(私ごときが言うと僭越極まりないのだが)特に宇治十帖に関する章は人生論としても、女性論としても優れている思う。(文章が素晴らしい!)中古文学のみならず国文学、いや国、時代を問わずあらゆる文学の研究を志す人全てが読むべき名著だと思います。
2013年8月18日に日本でレビュー済み
源氏物語を読む前に、源氏物語の予備知識を得たく本書を読みました。
本書は、
第一章‐桐壷帝の物語
第二章‐「雨夜の品定」と女君の人生
第三章‐若き光源氏の恋と挫折
第四章‐権勢家への道
第五章‐六条院の栄華と恋
第六章‐暗転する光源氏の世界
第七章‐光源氏の宿命
第八章‐薫と宇治の姫君たち
第九章‐薫と浮舟の物語 から成っています。
本書を一言で表すと解説書です。各章で物語の概要を述べ、その内容を丁寧に解説しています。
源氏物語の知識のほとんど無い私でも、本書がたぶん素晴らしい解説書なのだろうと思います。
ただ、登場人物の名称が、男女の区別がつき難くて混乱しました。
また、覚悟はしていましたが、源氏物語を読む前に、物語の内容を知ってしまうことになりました。
源氏物語を繰り返し読んでいる方や、改めて読み直したいと思っている方には、良い解説書だと思います。
本書は、
第一章‐桐壷帝の物語
第二章‐「雨夜の品定」と女君の人生
第三章‐若き光源氏の恋と挫折
第四章‐権勢家への道
第五章‐六条院の栄華と恋
第六章‐暗転する光源氏の世界
第七章‐光源氏の宿命
第八章‐薫と宇治の姫君たち
第九章‐薫と浮舟の物語 から成っています。
本書を一言で表すと解説書です。各章で物語の概要を述べ、その内容を丁寧に解説しています。
源氏物語の知識のほとんど無い私でも、本書がたぶん素晴らしい解説書なのだろうと思います。
ただ、登場人物の名称が、男女の区別がつき難くて混乱しました。
また、覚悟はしていましたが、源氏物語を読む前に、物語の内容を知ってしまうことになりました。
源氏物語を繰り返し読んでいる方や、改めて読み直したいと思っている方には、良い解説書だと思います。
ベスト1000レビュアーVINEメンバー
現代語訳に限定されていますが、原作を読み続けていると、時々個別のシーンの具体性に魅惑されてしまい、全体の構造を見失ってしまうことが多々あります。それはそれで素晴らしい経験なのですが、はたして、源氏の芳醇な魅力を味わい尽くせたのかという何とも言えない不安感にとらわれてしまいます。このような不安感は読み手の貧困さの反映以外ではありえないのですが、時々全体像をもう一度確認したくなります。というのは「源氏は複数の主題を重層させる小宇宙であり、多義多面的な構造の作品」だからです。
本書はそういう意味で見事な作品です。全体の叙述は気をてらったものではなく、源氏全巻を簡潔に要約しながら、最初の桐壷の巻から、そこに設定されたいくつかの謎を見出し、それを解き明かした作品です。そのプロセスの中で中世・近世の注釈書の持つエッセンスが無理なく紹介され、「前近代の伝統的な観念や論理」が分かりやすく抽出され、源氏の物語の論理が「追体験的に内在的に」理解できるというわけです。形代などの持つ意味合いもわかりやすく説明されます。
本書はそういう意味で見事な作品です。全体の叙述は気をてらったものではなく、源氏全巻を簡潔に要約しながら、最初の桐壷の巻から、そこに設定されたいくつかの謎を見出し、それを解き明かした作品です。そのプロセスの中で中世・近世の注釈書の持つエッセンスが無理なく紹介され、「前近代の伝統的な観念や論理」が分かりやすく抽出され、源氏の物語の論理が「追体験的に内在的に」理解できるというわけです。形代などの持つ意味合いもわかりやすく説明されます。
ベスト1000レビュアー
田舎の片隅の高校で四半世紀、国語を教えていて、毎年だいたい年明けに源氏物語を教えるので、年末年始に新書か新しい現代語訳かを読むようにしており、今年は本書を読みました。著者もエピローグで述べているように、源氏物語は、「全体像をどう捉えるかというよりも、個別的なテーマに直面して考えることが多い」作品であるので、よく言われる「桐壺帝ー藤壺ー光源氏ー冷泉帝」と「光源氏ー女三の宮ー柏木ー薫」の符牒をはじめ、細かな部分に言及しながらも、大伽藍の威容を眺め渡させてくれるようで、一気に視界が開けた感じです。ただ、本書とは全くの無関係の、個人的な話になりますが、センターに出ると思っていなかったので、それが痛恨の極みだったりしました。
ベスト500レビュアー
「源氏物語」は、言わずと知れた日本文学の古典中の古典で、文学の最高傑作と評す人もいるくらいである。
しかし、学校の古文の授業を除き、源氏物語をきちんと読んだことのある人はそれほど多くはないだろう。
本書は、源氏物語がどのような物語で、そして各部分はいかなる意味を持っているのかをコンパクトに解説してくれている。
桐壺帝ー光源氏ー薫の連鎖性や、紫の上、女三の宮、六条御息所などがそれぞれ何を象徴しているのか、など、あらすじと同時に意味付けを深く考察してくれている。
このように解説してもらえると、源氏物語がいかにさまざまな人生の要素を埋め込んでいるのかということが見て取れる。
しかしこれは直接に源氏物語を読んでも素人には恐らく理解できないので、このように解説してくれる本があるのはありがたい。
名前だけは有名な源氏物語をきちんと知りたいと思う人にはおススメの一冊である。
しかし、学校の古文の授業を除き、源氏物語をきちんと読んだことのある人はそれほど多くはないだろう。
本書は、源氏物語がどのような物語で、そして各部分はいかなる意味を持っているのかをコンパクトに解説してくれている。
桐壺帝ー光源氏ー薫の連鎖性や、紫の上、女三の宮、六条御息所などがそれぞれ何を象徴しているのか、など、あらすじと同時に意味付けを深く考察してくれている。
このように解説してもらえると、源氏物語がいかにさまざまな人生の要素を埋め込んでいるのかということが見て取れる。
しかしこれは直接に源氏物語を読んでも素人には恐らく理解できないので、このように解説してくれる本があるのはありがたい。
名前だけは有名な源氏物語をきちんと知りたいと思う人にはおススメの一冊である。
2004年4月9日に日本でレビュー済み
卒論で源氏を取り上げる際に、一番大切なのは
「冷静になること」です。
魅力的な登場人物や素晴らしい構成力、源氏物語は最高の小説のひとつだと思います。
私も、その魅力に見せられて卒論に取り組んだのですが、
あまりの素晴らしさに、源氏物語に、飲み込まれてしまいました。
最終的に、テーマの絞込みが不十分だったせいもあって
感情論に流されてしまいました。
この本は、熱くなっている源氏物語への情熱を、落ち着かせてくれます。
古い研究書の読みづらさで、自分の知りたいところしか読まなかったりして
資料を読んでも、情熱に取り付かれたままだったりする自分をさましてくれます。
そして、冷静な視線を取り戻す手助けをしてくれます。
卒論を書く上で、これは欠かせないものです。
私は、あまりに壮大な物語で、こっちも負けてられない!!と
大きなテーマを選んで、まとめ切れなくなりました。
この本を読んでいたら、その難しさを少しは理解できていただろう、と思います。
卒論のテーマを決める前に、書き出す前に、「現時点での源氏物語の見られ方」が
書かれているこの本を是非読んで見て欲しいと思います。
源氏物語の卒業論文は、好きじゃなきゃ取り組めないけど
好きだけでは、書くのがものすごく大変です。大変でしたよ。
卒論でこの物語を取り上げる方、頑張ってください。
「冷静になること」です。
魅力的な登場人物や素晴らしい構成力、源氏物語は最高の小説のひとつだと思います。
私も、その魅力に見せられて卒論に取り組んだのですが、
あまりの素晴らしさに、源氏物語に、飲み込まれてしまいました。
最終的に、テーマの絞込みが不十分だったせいもあって
感情論に流されてしまいました。
この本は、熱くなっている源氏物語への情熱を、落ち着かせてくれます。
古い研究書の読みづらさで、自分の知りたいところしか読まなかったりして
資料を読んでも、情熱に取り付かれたままだったりする自分をさましてくれます。
そして、冷静な視線を取り戻す手助けをしてくれます。
卒論を書く上で、これは欠かせないものです。
私は、あまりに壮大な物語で、こっちも負けてられない!!と
大きなテーマを選んで、まとめ切れなくなりました。
この本を読んでいたら、その難しさを少しは理解できていただろう、と思います。
卒論のテーマを決める前に、書き出す前に、「現時点での源氏物語の見られ方」が
書かれているこの本を是非読んで見て欲しいと思います。
源氏物語の卒業論文は、好きじゃなきゃ取り組めないけど
好きだけでは、書くのがものすごく大変です。大変でしたよ。
卒論でこの物語を取り上げる方、頑張ってください。