2014年12月の衆議院選挙で自民党が大勝したことで、
来年10月に予定していた消費税増税10%を1年半先送りし、
2017年4月に実施することを国民が受け入れる結果になった。
社会保障財源のためには消費税増税は避けられない、
という考えは共産党を除くほとんどの政党が唱えている。
その理由は、高齢者を含めて国民全体で広く負担するので公平であること、
また所得税や法人税と違って景気の動向に左右されにくいからだと、
財務省はHPで説明している。
著者は、そうした事情は方便であり、増税の真の理由は
多国籍企業を中心とした巨大資本がより一層の利潤を得るために
あると述べている。
消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制なのだと。
本書は、消費税(間接税)の成り立ちや歴史的経緯、
それらがどのような影響をもたらしたのかを説明しつつ、
消費税が本質的に欠陥のある税制であることを述べている。
そして、増税による一番の被害者は、価格に転嫁できない中小零細の事業者であるとし、
それにより自殺に追い込まれる人々が増加すると警告している。
増税と自営業者の自殺の因果関係については何とも言えないが、
仕入れ税額控除という仕組みの問題点や、輸出戻し税の不公平な点は
とても勉強になった。
多国籍企業による市場の寡占もしくは独占固定化というグローバリズムは、
税制という分野でも、影響を持ち続けているということを知った。
多国籍企業とはいかなる存在なのか、ということに興味を覚えた。
なお、保険・医療の分野については、以下が参考になった。
沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)
堤 未果氏著
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
消費税のカラクリ (講談社現代新書) 新書 – 2010/7/16
購入を強化する
消費税率アップは暴挙だと言えるこれだけの理由!
財政赤字、経済のグローバル化、ますます増える社会保障予算。
もう、消費税を上げるしかないよね、と思っている人は多い。
しかし、そもそも消費税とはどんな仕組みなのかがほとんど知らされていない。
よく言われる逆進性や消費抑制だけが問題ではない。
驚くほど高い滞納額。税率が上がるほど得をする大企業。弱者が負担を強いられる実態。
知られざる消費税の真の危険性を説き、増税不可避論に警鐘を鳴らす、
ジャーナリスト斎藤貴男渾身の一冊。
【著者紹介】
斎藤貴男
1958年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。
英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。
「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立。
主な著書に、『機会不平等』『梶原一騎伝』(文春文庫)、『ルポ改憲潮流』(岩波新書)、
『強いられる死~自殺者三万人超の実相』(角川学芸出版)、『いま、立ち上がる』(筑摩書房)、
『経済学は人間を幸せにできるのか』(平凡社)など多数がある。
【目次】
はじめに
第一章 消費税増税不可避論をめぐって
政権交代と増税論議/始まりは財界から/消費税は国税滞納額ワーストワン他
第二章 消費税は中小・零細企業や独立自営業者を壊滅させる
価格に転嫁できない中小・零細業者/「預かり金」のウソ他
第三章 消費者が知らない消費税の仕組み
「仕入れ税額控除」という仕組み/価格は力関係で決まる/輸出戻し税他
第四章 消費税とワーキングプア
自営業が滅べば失業率は倍増する/派遣に切り替えると合法的に節税できる消費税他
第五章 消費税の歴史
強行採決で可決、導入/富裕税廃止の代替財源としての大型間接税/細川政権と「国民福祉税」他
第六章 消費税を上げるとどうなるか
負担は低所得世帯と小規模業者を直撃/不公平税制をただせば税収は増やせる他
- ISBN-104062880598
- ISBN-13978-4062880596
- 出版社講談社
- 発売日2010/7/16
- 言語日本語
- 本の長さ224ページ
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制である。…大口の雇用主に非正規雇用を拡大するモチベーションを与えて、ワーキング・プアを積極的かつ確信犯的に増加させた。…これ以上の税率引き上げは自営業者の廃業や自殺を加速させ、失業率の倍増を招くことが必定だ。…消費税は最も社会保障の財源にふさわしくない税目なのである。―誤解だらけの「消費税増税不可避論」に異議あり。
著者について
斎藤 貴男
1958年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。
英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。
「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立。
主な著書に、『機会不平等』『梶原一騎伝』(文春文庫)、『ルポ改憲潮流』(岩波新書)、
『強いられる死~自殺者三万人超の実相』(角川学芸出版)、『いま、立ち上がる』(筑摩書房)、
『経済学は人間を幸せにできるのか』(平凡社)など多数がある。
1958年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。
英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。
「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立。
主な著書に、『機会不平等』『梶原一騎伝』(文春文庫)、『ルポ改憲潮流』(岩波新書)、
『強いられる死~自殺者三万人超の実相』(角川学芸出版)、『いま、立ち上がる』(筑摩書房)、
『経済学は人間を幸せにできるのか』(平凡社)など多数がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斎藤/貴男
1958年東京都生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1958年東京都生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/7/16)
- 発売日 : 2010/7/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062880598
- ISBN-13 : 978-4062880596
- Amazon 売れ筋ランキング: - 525,032位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
42 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年12月31日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2011年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ全部読み終えたわけじゃないですが、読んでいてなるほどそうだよなと思うところが結構ありました。
特に消費税を滞納する悪質業者の部分は、以前勤めていた会社が零細企業だったので身につまされました。
消費税は滞納していなかったようですが消費税の支払いの月になると従業員の賃金が遅配され、下手をすれば次と次の二ヶ月かかって支払われると言うこともざらにありました。
そんな実態を大手の新聞やテレビはまるで報道してくれませんからね。
こんな本の形でも消費税で弱者が苦しんでいると言うことを知ってもらえるのは嬉しいことです。
特に消費税を滞納する悪質業者の部分は、以前勤めていた会社が零細企業だったので身につまされました。
消費税は滞納していなかったようですが消費税の支払いの月になると従業員の賃金が遅配され、下手をすれば次と次の二ヶ月かかって支払われると言うこともざらにありました。
そんな実態を大手の新聞やテレビはまるで報道してくれませんからね。
こんな本の形でも消費税で弱者が苦しんでいると言うことを知ってもらえるのは嬉しいことです。
2012年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本はマクロ経済学の視点というよりは、
中小企業や自営業から見た非常にミクロの視点から書かれています。
ですので、マクロな視点から消費税増税を反対する議論を期待している人からすると、物足りないかもしれません。
しかし!
本来の所得再分配を考えたときに、ミクロからの視点も必要ではないでしょうか?
この本はそういった視点を提示してくれるとうい点で、非常に有益な本であると思います。
新聞やテレビでは、消費税増税に関してデフレや国債との関連で話される事がほとんどですが、
私たちが聞いたこともない消費税の仕組み(仕入れ税控除)が実際にはあります。
筆者の斎藤貴男さんはそれが
'1、過大な事務負担
'2、懲税当局による恣意的な運用
'3、輸出戻し税制度による著しい不公平
をもたらすと指摘しています。
これは中小企業や自営業の人々の生活を脅かすもであり、消費税増税はすべきでないと主張します。
当事者への詳細なインタビューなどを精力的にこなしており、
現場の危機感が伝わってきます。
確かに、合成の誤謬性と言われるように、ミクロの視点からだけで見て、消費税増税を否定する事はできませんが、弱者のための所得再分配という原点に変えるための一冊としてこの本は読むべきであると思いました。
中小企業や自営業から見た非常にミクロの視点から書かれています。
ですので、マクロな視点から消費税増税を反対する議論を期待している人からすると、物足りないかもしれません。
しかし!
本来の所得再分配を考えたときに、ミクロからの視点も必要ではないでしょうか?
この本はそういった視点を提示してくれるとうい点で、非常に有益な本であると思います。
新聞やテレビでは、消費税増税に関してデフレや国債との関連で話される事がほとんどですが、
私たちが聞いたこともない消費税の仕組み(仕入れ税控除)が実際にはあります。
筆者の斎藤貴男さんはそれが
'1、過大な事務負担
'2、懲税当局による恣意的な運用
'3、輸出戻し税制度による著しい不公平
をもたらすと指摘しています。
これは中小企業や自営業の人々の生活を脅かすもであり、消費税増税はすべきでないと主張します。
当事者への詳細なインタビューなどを精力的にこなしており、
現場の危機感が伝わってきます。
確かに、合成の誤謬性と言われるように、ミクロの視点からだけで見て、消費税増税を否定する事はできませんが、弱者のための所得再分配という原点に変えるための一冊としてこの本は読むべきであると思いました。


