コンビニ人間よりも本作はかなり寓話的なSF地味た世界の話となっている。主人公もコンビニでもよりも、作品を通しての価値観の変化や揺らぎが大く、周囲や環境に影響を受けやすい人物である。引き込まれる内容で一気に読んでしまい。ラストは特に鳥肌が立つ内容だった。
荒唐無稽なようで決して現実の社会とは無関係ではない物語になっている。
男か、女か、未婚か、既婚か、子供の有無によってかなり受け止め方が異なる作品だと思われる。
独身の男の僕からすると、実験都市として描かれる千葉はゾッとさせられる部分が多かった。
一方で性欲の煩わしさや、家族、婚姻の意義の不確実さには共感を強く感じた。
主人公一人の目線で一貫して描写されるにも関わらず、様々な登場人物のそれぞれの価値観がきちんと描かれているのが見事。
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