ダービーも目前と言うタイミングでレビューを書かせて貰うが、去年も書いたようにこの本は予想の本ではなく、あくまで重賞の過去傾向が列挙してある本であって、競馬予想にある意味必須の主観的な要素(この条件であれば○○系の種牡馬が来るなど)がほとんどない。
17オークスの直前には『オークスは大敗馬の巻き返しがある!』と、もうアドマイヤミヤビを買いなさいと言わんばかりの報道も目についたが、実際は離された3着、馬連買ってて唖然とした人、三連系の馬券を買ってて最後の直線でヒヤヒヤした人も相当いたのではないだろうか。
『フローラSを人気薄で勝った馬は本番では用無し』とのトーンの予想も多かったが本番は堂々の2着確保である。
この本の過去傾向に照らすと、モズカッチャンもちゃんと馬連候補に上がっている(つまりは過去に似たようなケースで好走例があったと言う事である)し、前述のアドマイヤミヤビも、そしてもちろんソウルスターリングも馬連候補に残っている。
かなり参考になる本ではあるが、挙げられている項目はかなり多く(大体15~20ほど)、少なくともレース当日に参照してどうこう、と言う本ではない。その重賞が行われる週には、今の時代ネットで登録馬も公表されるし、その馬の細かいデータも無償で調べる事が出来る。この本は数日前から時間をかけて検討、と言う時に使うべき本なので、厳密には巷の予想本とはちょっと違う感覚で使わないといけない。それでも大変役に立つ本ではある。
17ヴィクトリアマイルにおいて馬連候補の条件を満たしていたのはただ2頭、アドマイヤリードとミッキークイーンである。ただし過去傾向に照らすならミッキークイーンは100%連対するはずと言うおまけ付きである。(この本の過去傾向通りに馬を消していっても、順序の違いは相当あるので、鵜呑みにするのは早計だったりするし、連対確実と言う馬でも綺麗に吹き飛ぶ事もあるので、最終的にはちゃんと自分で検討する作業はかなり重要である。勿論消した馬が来たと言う事も往々にしてある。あくまでも過去傾向との割り切りはかなり大事である)
そして今回から新たに追加された『消えた1番人気馬』だが、素っ気ないただのデータの列挙に過ぎないのだが、これは競馬歴長ければ長い人ほど、挙げられた数々の馬名に当時のレースが思い出されて、グッとくるものがあるのではなかろうか。
今年も重賞の予想には欠かせない本として、使っていく事となるだろう。
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