歴史の皮肉とすら思える運命的めぐりあわせ伝える逸話をふんだんに盛り込みつつ、個々の事象が連携織りなし流れる様に描かれ、海賊の記録でありながら、歴史を彩った人々の人生をも描きこんだヨーロッパ通史。
略奪行う側も、権力ふりかざし掃討にあたる側も、新世界探索に尽力する人達ですらも、視点変えれば「海賊」と、読者の視野広げる。
欧州連携の端緒は海賊撲滅目指す機運にあると海賊を「人類共通の敵」と位置付けつつも、我々がアウトローたる海賊にロマン感じる理由をも描いてみせる良書。
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海賊の世界史 - 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで (中公新書) 新書 – 2017/7/19
桃井 治郎
(著)
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古代ギリシアのヘロドトスは英雄と言い、ローマのキケロは「人類の敵」とののしった。ヴァイキングは西欧を蹂躙し、スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦は海賊が主役だった。イギリスが世界帝国を築く過程ではカリブ海を跋扈するバッカニア海賊が裏面から支えた。19世紀にアメリカの覇権主義で消えた海賊だが、現代にソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2017/7/19
- ISBN-104121024427
- ISBN-13978-4121024428
- UNSPSC-Code
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
古代ギリシアのヘロドトスは海賊たちを英雄とみなし、ローマのキケロは「人類の敵」と罵倒した。スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦の主役は海賊であり、大英帝国を裏面から支えたのもカリブ海に跋扈するバッカニア海賊だった。19世紀、欧米の覇権主義で海賊は滅びたが、現代のソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
桃井/治郎
1971年、神奈川県に生まれる。筑波大学第三学群社会工学類卒業、中部大学大学院国際関係学研究科中退。博士(国際関係学)。中部高等学術研究所研究員、在アルジェリア日本国大使館専門調査員などを経て、中部大学国際関係学部准教授。専攻・国際関係史、マグレブ地域研究、平和学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1971年、神奈川県に生まれる。筑波大学第三学群社会工学類卒業、中部大学大学院国際関係学研究科中退。博士(国際関係学)。中部高等学術研究所研究員、在アルジェリア日本国大使館専門調査員などを経て、中部大学国際関係学部准教授。専攻・国際関係史、マグレブ地域研究、平和学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2017/7/19)
- 発売日 : 2017/7/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 270ページ
- ISBN-10 : 4121024427
- ISBN-13 : 978-4121024428
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,985位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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2017年8月12日に日本でレビュー済み
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2018年2月27日に日本でレビュー済み
・副題は、「古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで」。記述は、地中海からカリブ海、ソマリア沖まで及ぶが、著者はアルジェリア滞在経験もあり、北アフリカの記述も詳しい。
・「へえ、そうなんだ・・」とこの本を読んで感じたのは、アメリカが独立した後、貿易船が地中海を航行した時、北アフリカが本拠の「バルバリア」海賊に襲われたこと。それまでは「イギリス」だったわけで、イギリス艦隊の庇護下にあったが、別の国になったので海賊に狙い撃ちされた・・。武力で対抗した「イギリス」、「フランス」以外の欧州各国は、「資金・武器・弾薬・船舶艤装用品」を提供する条約を交わし、海賊から逃れていた。アメリカは、1783年のパリ条約、1789年の合衆国憲法発効を経て独立するが、1784年7月、2隻の商船が拿捕され、船員21人がアルジェに連行される。(最終的に解放されるまで10年かかった・・。)「このあたりは第5章に詳しい」。
・これに対処するのに、当時の駐英公使アダムズ(のちの第二代大統領)と、駐仏公使ジェファーソン(のちの第三代大統領)の意見が対立する。アダムズは「現実的解決」を推し、貢納する方針を示し、ジェファーソンは軍事力の行使を提唱。・・結論はすぐには出なかったが、「軍事力を充実させつつ、当面は現実的に対処する。」という方針になった。
・当時、北アフリカはオスマン帝国の一部だったが、実際には、現地勢力が自治的な統治を行っていて、アルジェ領、チュニス領、トリポリ領、などに分かれていた。アルジェ領とは、貢納でとりあえずしのいでいたが、その後アメリカはトリポリ領とは対決し、増強した海軍で侵攻し、勝利する。1815年の事。・・「カダフィのリビアを攻撃する前に、同じ場所でアメリカは、「実績」があったんだ!!」
・・・その後、1830年にアルジェ領には、フランス軍が侵攻し、チュニス領ではフランスとの「不平等条約」の締結で「バルバリア海賊」は終焉を見た・。
・「へえ、そうなんだ・・」とこの本を読んで感じたのは、アメリカが独立した後、貿易船が地中海を航行した時、北アフリカが本拠の「バルバリア」海賊に襲われたこと。それまでは「イギリス」だったわけで、イギリス艦隊の庇護下にあったが、別の国になったので海賊に狙い撃ちされた・・。武力で対抗した「イギリス」、「フランス」以外の欧州各国は、「資金・武器・弾薬・船舶艤装用品」を提供する条約を交わし、海賊から逃れていた。アメリカは、1783年のパリ条約、1789年の合衆国憲法発効を経て独立するが、1784年7月、2隻の商船が拿捕され、船員21人がアルジェに連行される。(最終的に解放されるまで10年かかった・・。)「このあたりは第5章に詳しい」。
・これに対処するのに、当時の駐英公使アダムズ(のちの第二代大統領)と、駐仏公使ジェファーソン(のちの第三代大統領)の意見が対立する。アダムズは「現実的解決」を推し、貢納する方針を示し、ジェファーソンは軍事力の行使を提唱。・・結論はすぐには出なかったが、「軍事力を充実させつつ、当面は現実的に対処する。」という方針になった。
・当時、北アフリカはオスマン帝国の一部だったが、実際には、現地勢力が自治的な統治を行っていて、アルジェ領、チュニス領、トリポリ領、などに分かれていた。アルジェ領とは、貢納でとりあえずしのいでいたが、その後アメリカはトリポリ領とは対決し、増強した海軍で侵攻し、勝利する。1815年の事。・・「カダフィのリビアを攻撃する前に、同じ場所でアメリカは、「実績」があったんだ!!」
・・・その後、1830年にアルジェ領には、フランス軍が侵攻し、チュニス領ではフランスとの「不平等条約」の締結で「バルバリア海賊」は終焉を見た・。
殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
著者1971年生まれの中部大学国際関係学部准教授。
古代ギリシアから19世紀までの海賊活動をテーマに世界史を見ていく書です。この書が扱う海賊たちの、地理上の主な舞台は地中海と新大陸近海です。海賊とは単なる無秩序な略奪行為集団の話というよりは、政治・経済上の覇権拡張問題と、傭兵による国軍代行問題の視点で論じられるべきテーマであることがよくわかる書です。
政治・経済上の覇権拡張競争の例としては、古代ローマにおける食料供給問題があります。
アフリカなどの属州からローマに向けて出発した穀物輸送船がキリキア海賊に襲われる事態が発生したため、ローマ元老院はポンペイウスに海賊鎮圧の全権を託します。ポンペイウスは海賊排除の活躍で政治的力を持つものの、政敵カエサルが台頭した後、ポンペイウスの息子セクストゥス・ポンペイウスが今度は穀物輸送船を襲ってローマの民心がカエサルから離反することを狙ったというのですから、歴史というのは面白いものです。
先日読んだ井上浩一『 生き残った帝国ビザンティン 』にもエジプトの穀物がローマの「パンとサーカス」の屋台骨だったという記述がありました。アフリカの穀物供給はローマ人たちにとって死活問題でしたから、地中海覇権を征することの重要性は計り知れなかったことでしょう。
海賊の傭兵隊的側面を表す例としては、エリザベス1世から事実上の支援を受けてスペイン船を襲っていたドレークがいます。ドレークの進めた「国家公認の掠奪行為」はイングランドの対外負債の返済とレヴァント会社の出資金となり、さらにレヴァント会社の収益から東インド会社が設立されたと経済学者ケインズも指摘しているそうで、近代資本主義の基礎は海賊が築いたというのも興味深い話です。
そしてこうした海賊行為が終息していくのも、主権国家による暴力の独占、傭兵から国軍への転換といった歴史的推移と同期することだったのです。
大変わかりやすく、興趣の尽きない書ですが、著者が最終章で海賊の魅力について、「管理に対する自由の側面」と書いている点には違和感を覚えました。
「海賊たちは、未知の世界である海の向こう側に、成功や名誉、冒険、自由を求めてきたのである」と著者はみなし、「さまざまなしがらみのなかで生きるわれわれにとっては、ときに憧憬の対象となる」(263頁)と記します。しかしこれは少々無邪気にすぎるのではないでしょうか。この書で紹介されたような大規模な暴力集団としての海賊であれば、組織としての規律や合理性がなければ機能的な運営は図れないはずです。とすれば、海賊構成員間の上意下達関係は、世間一般よりも厳格で窮屈なものである可能性が高くなります。そこに自由があるとするのは海賊組織内の上級管理職のみではないでしょうか。
----------------------
以下の類書があります。
◆竹田いさみ『 世界史をつくった海賊 』(ちくま新書)
:著者は国際政治が専門の獨協大学教授。現代のマラッカ海峡の海賊などを研究している著者が、16世紀のエリザベス1世期のイングランドの海賊たちの活動と、当時およびその後の国家経済への影響をまとめた一冊です。
古代ギリシアから19世紀までの海賊活動をテーマに世界史を見ていく書です。この書が扱う海賊たちの、地理上の主な舞台は地中海と新大陸近海です。海賊とは単なる無秩序な略奪行為集団の話というよりは、政治・経済上の覇権拡張問題と、傭兵による国軍代行問題の視点で論じられるべきテーマであることがよくわかる書です。
政治・経済上の覇権拡張競争の例としては、古代ローマにおける食料供給問題があります。
アフリカなどの属州からローマに向けて出発した穀物輸送船がキリキア海賊に襲われる事態が発生したため、ローマ元老院はポンペイウスに海賊鎮圧の全権を託します。ポンペイウスは海賊排除の活躍で政治的力を持つものの、政敵カエサルが台頭した後、ポンペイウスの息子セクストゥス・ポンペイウスが今度は穀物輸送船を襲ってローマの民心がカエサルから離反することを狙ったというのですから、歴史というのは面白いものです。
先日読んだ井上浩一『 生き残った帝国ビザンティン 』にもエジプトの穀物がローマの「パンとサーカス」の屋台骨だったという記述がありました。アフリカの穀物供給はローマ人たちにとって死活問題でしたから、地中海覇権を征することの重要性は計り知れなかったことでしょう。
海賊の傭兵隊的側面を表す例としては、エリザベス1世から事実上の支援を受けてスペイン船を襲っていたドレークがいます。ドレークの進めた「国家公認の掠奪行為」はイングランドの対外負債の返済とレヴァント会社の出資金となり、さらにレヴァント会社の収益から東インド会社が設立されたと経済学者ケインズも指摘しているそうで、近代資本主義の基礎は海賊が築いたというのも興味深い話です。
そしてこうした海賊行為が終息していくのも、主権国家による暴力の独占、傭兵から国軍への転換といった歴史的推移と同期することだったのです。
大変わかりやすく、興趣の尽きない書ですが、著者が最終章で海賊の魅力について、「管理に対する自由の側面」と書いている点には違和感を覚えました。
「海賊たちは、未知の世界である海の向こう側に、成功や名誉、冒険、自由を求めてきたのである」と著者はみなし、「さまざまなしがらみのなかで生きるわれわれにとっては、ときに憧憬の対象となる」(263頁)と記します。しかしこれは少々無邪気にすぎるのではないでしょうか。この書で紹介されたような大規模な暴力集団としての海賊であれば、組織としての規律や合理性がなければ機能的な運営は図れないはずです。とすれば、海賊構成員間の上意下達関係は、世間一般よりも厳格で窮屈なものである可能性が高くなります。そこに自由があるとするのは海賊組織内の上級管理職のみではないでしょうか。
----------------------
以下の類書があります。
◆竹田いさみ『 世界史をつくった海賊 』(ちくま新書)
:著者は国際政治が専門の獨協大学教授。現代のマラッカ海峡の海賊などを研究している著者が、16世紀のエリザベス1世期のイングランドの海賊たちの活動と、当時およびその後の国家経済への影響をまとめた一冊です。






