米海軍出身者初のNATO欧州連合軍最高司令官を務めたジェイムズ・スタヴリディス提督。現役時代から尊敬を集め、現在はタフツ大学フレッチャー・スクールで学長を務める元海軍大将が、歴史への深い洞察と自らの豊富な艦隊勤務の経験をもとに、今後の世界の行方を左右する海洋戦略を語る。地中海の覇権をめぐる古代ギリシャ諸国やローマの海戦、コロンブスやマゼランらによる大航海、太平洋を舞台にした日米の艦隊戦、台頭から中国や核・ミサイル開発を進める北朝鮮の動向など、古今東西の海事史に照らして現下の情勢を見定め、通商、資源、環境面にも目を配りつつ、「海」がいかに人類史を動かし、今後も重要であり続けるかを説き明かす。海軍理論家マハンの系譜を次ぐ新たな「シーパワー(海上権力)」論に、日本と世界の針路が見える。海事・貿易関係者、国際情勢に関心のある読者は必読の書。
著者について
アメリカ合衆国海軍大将(退役)。1976年、アナポリスの米海軍兵学校を卒業後、35年以上を現役の海軍軍人として過ごす。複数の駆逐艦や空母打撃群などの指揮を執り、7年にわたり四つ星の海軍大将として勤務。2009年から13年まで、米海軍出身者では初のNATO(北大西洋条約機構)欧州連合軍最高司令官を務めた。退役後、2013年よりタフツ大学フレッチャー・スクール学長。NATO司令官時代の回想録The Accidental Admiral(2014年)などの著書がある。国際安全保障に関する論評を、《ニューヨーク・タイムズ》《ワシントン・ポスト》《アトランティック》などに寄稿している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スタヴリディス,ジェイムズ
アメリカ合衆国海軍大将(退役)。1976年、アナポリスの米海軍兵学校を卒業後、35年以上を現役の海軍軍人として過ごす。複数の駆逐艦や空母打撃群などの指揮を執り、7年にわたり四つ星の海軍大将として勤務。2009年から13年まで、米海軍出身者では初のNATO(北大西洋条約機構)欧州連合軍最高司令官を務めた。退役後、2013年よりタフツ大学フレッチャー・スクール学長
北川/知子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)