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流星ワゴン (講談社文庫) 文庫 – 2005/2/15

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2017年本屋大賞ノミネート作品決定
全国の446書店、書店員564人の投票により上位10作品がノミネート作品として決定しました>> 作品一覧はこちら

商品の説明

商品説明

   主人公の永田一雄の前に、1台のワゴン車が止まったことからこの物語は始まる。ワゴン車には橋本義明・健太親子が乗っており、彼らはなぜか永田の抱えている問題をよく知っていた。

   永田の家庭は崩壊寸前。妻の美代子はテレクラで男と不倫を重ね、息子の広樹は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。永田自身も会社からリストラされ、小遣いほしさに、ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。「死にたい」と漠然と考えていたとき、永田は橋本親子に出会ったのだ。橋本は彼に、自分たちは死者だと告げると、「たいせつな場所」へ連れて行くといった。そして、まるでタイムマシーンのように、永田を過去へといざなう。

   小説の設定は、冒頭から荒唐無稽である。幽霊がクルマを運転し、主人公たちと会話する。ワゴン車は過去と現在とを自由に往来できるし、死に際の父親が主人公と同年齢で登場し、ともに行動したりするのだ。

   過去にさかのぼるたびに、永田は美代子や広樹がつまづいてしまったきっかけを知ることになる。何とかしなければと思いながらも、2人にうまく救いの手を差し伸べられない永田。小説の非現実的な設定と比べて、永田と家族のすれ違いと衝突の様子は、いたくシビアで生々しい。

   永田は時空を越えて、苦しみながらも毅然と家族の問題解決に体当たりしていく。その結果はけっきょくのところ、家族が置かれた状況のささいな改善にとどまるだけでしかない。それでも死にたがっていた男は、その現実をしっかりと認識し生きていこうとする。「僕たちはここから始めるしかない」という言葉を胸に刻んで。(文月 達) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容紹介

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

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登録情報

  • 文庫: 480ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/2/15)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 406274998X
  • ISBN-13: 978-4062749985
  • 発売日: 2005/2/15
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 336件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
読み終えて、母と子はよくあっても、父と子の愛情をここまで描く作品ってあまりないんじゃないかと思った。落ち込んでいる人、今しんどい人にとって、前向きになり、元気がもらえる本。
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投稿者 いぶし銀 投稿日 2005/11/19
形式: 文庫
友達に薦められて読んだ作品。主人公は38歳のサラリーマン。父親との仲、妻との問題、変わってしまった息子。あのとき自分があれをしていたら・・誰もが持っている過去の後悔について考えさせられる作品である。作品の設定がとてもおもしろい。
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形式: 文庫
以前から気になっていた本なのですが、あまりにも評判が良いため

あまのじゃくな所がある自分は、何となく買うのをスルーして

いたのですが文庫版が発売されているのを見つけ今回購入してみました。

読後の感想は、「何でもっと早くこの本を読まなかったんだろう」

っていう感じです(おせじぬきに)

読み進めていくうちに登場人物にどんどん感情移入してしまい

涙があふれだし、自分でもびっくりしてしまいした。

20代前半で、子供を持たない自分が読んでもこれだけ感動

できるのだがら、主人公の年齢設定に近い年代の方がこの本を

読まれたらたまらないものがあるのではないでしょうか。

読了したあと、久しぶりに酒でも飲みながら父親とゆっくり

話をしたいなと思いました。

そういう気分になれただけでも、この本を読んだ価値があった

なと思います。

後、細かい事ですが印刷されている文字が大きめでくっきりと

しているので読みやすいのもとてもよかったです。

おかげで気持ち良くサクサ
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投稿者 N子 投稿日 2010/3/16
形式: 文庫
一気に読め、泣き所では泣け、読後感は悪くなかったです。誰でも、家族との関係を振り返るキッカケをもらえる一冊だと思います。

ただ、どうしても妻・美代子の描写だけは???でした。急に女性読者は物語から弾き出されてしまうような…。本書の解説の手伝いなしではこの読後感はなかった気もします。

もっと歳を重ねてから読み直したい作品です。
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形式: 文庫
重松清の作品を読むきっかけになった一冊です。本屋の店頭に並んでいる中に真っ黒な表紙がやけに印象的でつい手が伸びてしまいました。買って正解でした、というよりなんで今まで読まずにいたかを悔やみました(笑)内容や感想はあえて書きません、読んでみてください。読み終えたあとの涙は心が晴れていくような涙だと思いますよ。
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投稿者 yuishi トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2005/2/22
形式: 文庫
妻は不倫で家を空け、中学受験に失敗した息子は登校拒否から家庭内暴力へ、と崩壊した家庭を抱え、リストラで失業中の38歳の主人公「僕」。全て失い生きる望みを無くした深夜、駅前のベンチに座った僕の前にワインレッド色のオデッセイが止まる。ワゴンには交通事故で亡くなった親子が乗っており、「僕」を「僕」の大切な場所に連れて行く。やがてそのワゴン車に故郷で死に瀕しているはずの父親が、僕と同じ38歳の姿で同乗してくる・・・。

若い父と「僕」との奇妙な道行・・・。

どこで「僕」は人生を誤ったのか、いくつもの枝分かれした人生の選択の道をどうして選んできたのか・・・。ワゴンは時空を遡る。「僕」が遭遇した人生の岐路を追体験していく。

ワゴン車の運転手「橋本さん」と、8歳のこども「健太くん」によるサイドストーリーもまたよい。初めてのドライブで交通事故に合い、死んだ「健太くん」に死を自覚させて、なんとかして成仏させようと願う「橋本さん」。行き残ったはずの母親に会いたい「健太くん」・・・。
家族の物語、親子の物語、父親と「僕」、「僕」と息子、「橋本さん」と「健太くん」、夫婦の物語・・・。重松清がこれまでの作品の中で描いてきたテーマに通じるストーリーが展開する。大人のメルヘンと片付けるのは簡単。だがここに書かれたテーマは普遍的なものだ。<
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形式: 文庫
重松清は、徹底的に社会的弱者の現実を描く。
題材は常に「精神的負け組」だ。
この作品の主人公のように、あからさまな負け組(=失業、金銭的逼迫)もいれば、
一見勝ち組に見えるのに(=学歴があり、一流企業に勤める、など)、コンプレックスに苦しみ、育児に苦しみ、人生の残酷に打ちひしがれる「潜在負け組」もいる。
負けて、とことん打ちのめされた人間が、再生できるのか。
救いはあるのか。
重松は現実の残酷を示しつつ、それでも
「救いは、どんなにわずかでも、必ずある」と小説で言う。
「完全なる絶望をするな。絶望の一歩手前で、
少しでいい、息を吸ってくれ」
それが重松作品に一貫して流れる温かい血である。
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