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津軽 (新潮文庫) 文庫 – 2004/6

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商品の説明

内容紹介

太宰文学のうちには、旧家に生れた者の暗い宿命がある。古沼のような“家"からどうして脱出するか。さらに自分自身からいかにして逃亡するか。しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和十九年、風土記の執筆依頼を受けた太宰は、三週間にわたって津軽半島を一周した。懐かしい故郷の風土と素朴な人柄、そして旅の最後に訪れた乳母たけとの三十年ぶりの再会…。自己を見つめ直し、宿命の生地、津軽への思いを素直に綴りあげた紀行文。太宰の最高傑作との評価も名高い、感動の一冊。 --このテキストは、文庫版に関連付けられています。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2004/06)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101006040
  • ISBN-13: 978-4101006048
  • 発売日: 2004/06
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 41件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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形式: 文庫 Amazonで購入
この本を初めて読んだのは、青森でのこと。
旅の途中でふらりと訪ねた先に、太宰治の記念館(斜陽館ではなく)があり、そこで購入した。
青森を後にしてから「津軽」を読み終え、その記念館があったのが「津軽」の一舞台になっている小泊であったことを知った。
そういえば、すぐ脇に小学校があったが、そうか、あれが太宰治とたけの再会した小学校だったのか、と、その時に遅まきながらの感動を覚えた。
それから5年して、もう一度「津軽」が読みたくなり、アマゾンで再購入した。
この小説は「陰」のイメージが強い作家である太宰治作品の中でも、「陽」の雰囲気が横溢している作品だ。
途中、抱腹絶倒したシーンが何カ所かある。
ラストは、小学校の運動会会場でたけと再会するシーン。ここにも爽やかな風が流れている。
太宰治が自分の人生の軌跡をたどりながら、津軽を旅行した3週間の記録。
シンプルな題材と、健康的な感性。
文末のセリフを何度もつぶやいてしまう。
「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」
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形式: 文庫
 数ある太宰作品の中でも、僕の中ではBest3に入る程好きな小説です。
 世間には「太宰治の小説って、暗かったり小難しかったりするんでしょ?」という様な先入観に囚われている人が多い様に見えますが、この『津軽』の様な、所謂「第二期」の太宰作品に触れれば、そんな思いも払拭されるのではないでしょうか?『人間失格』などに見られる暗さは、この小説からは微塵も感じさせません。
 もう3回は読んでいるので、今では風土記の部分をスッ飛ばし、太宰の旅のみを目当てに読んでいます。
 見どころは蟹田のSさんの接待シーン。爆笑必至の名場面です。『津軽』を読む理由の一つはこの場面を読む為だと言って嘘は無いです。
 そして何より、太宰作品屈指の名場面であるこの小説のクライマックス、子守のたけと再会する場面です。
 太宰がたけを捜す件は、見つかるか?見つからないか?とハラハラさせられ、感情移入すると手に汗握る場面になります。
 だからこそ、たけとの再会の場面で感動が生まれるのです。
 
 太宰は「つかみ」が良い作家だと言います。本編の冒頭なども、読んでいて引き込まれます。
 しかし、彼は「つかみ」同様、ラストも大変秀逸な作家としても認識されていると思います。この『津軽』は、太宰作品の中でも特に素晴らしいラストで締め括られて
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形式: 文庫
太宰は津軽の素封家の出であり、それが誇りでもあったが、兄達に頭が上がらぬことでコンプレックスにもなっていた。太宰と言うと、何か暗い屈折したイメージがあるが、それは出身に起因するところが多いと思う。そんな太宰が気ままに津軽を旅した時の紀行文が本書である。中には、戦時下の軍の秘密主義を皮肉った箇所があったり、とにかく明るく楽しい。これが太宰の本来の姿だと思う。そして本作のクライマックスは、太宰が母とも慕う乳母「たけ」との再会の場面である。「世界の中心で愛を叫ば」なくても、深い情愛は読者に伝わる。この場面では思わずじ〜んと来てしまった。太宰の最も美しい仕事だと思う。
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形式: 文庫
何となく購入して、何となく読んだ。
ラストシーンは電車の中で読んだ。
深浦の円覚寺は好きで、深浦まで行ったら散歩がてら日本海を眺めながら公園をぶらつき、最後に円覚寺に立ち寄ったりする。
『津軽』にも円覚寺が登場し、太宰もこの円覚寺に立ち寄っていたのだな、と感慨した。
そう言えば、近くに太宰治の記念館のようなものが建てられていたな(笑)
まぁ、作中では深浦はあまり良い印象では書かれていないが…。
深浦から木造、五所川原、弘前とドライブでグルっと回った事もあり、『津軽』を読みながら戦時中と現在との津軽の景色、人々の差異を比べたりしながら読んだ。
ラストのたけとの会話のシーン。
桜の小枝の花をむしりながら話す台詞。
たけと"津島修治"との深い繋がり。
たけの愛情が言葉から垣間見れ思わず涙が頬を伝った。
車中、隣の座席には窶れたサラリーマン。前の座席にはスマホを弄る青年。扉の前で喋り会う女子高生。こんな状況の中、一人頬を濡らす俺。
あくびをするふりをして涙を拭った。
まさか、お涙頂戴な作品とは思わなかった。
公衆の場で読まれる際はくれぐれもご注意を(笑)
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