26才という年齢制限という想像を超えるプレッシャーがかかる中、勝負に挑む怖さをリアルに感じた。
今まで多くの人がそこで挫折してきたんんたろう。読んでいて苦しくなった。
だからその分、瀬川さんがプロになるまでの物語にどんどん引き込まれてすぐに読み終えてしまった。
途中で、一つのことに集中というかそれしかやらないぐらい自分の全てを賭けてきて夢破れ、
自分には何も残っていないと瀬川さんは言うが、そこまでやり切れること自体が珍しいことだと思う。
大抵の人はやりたいと思っていることがあっても食べていけるか・結婚できるか・うまくいかなかったらどうしようかなどの
不安を感じ途中であきらめる、私もそうだった。だからこの経験は瀬川さんにとって大きな財産になったのでは?思った。
そして何よりこの物語でポイントは、自分以外の人のことを最優先に考える瀬川さんの想い。
瀬川さん自身がプロ編入試験を受けることができなくても、同じく年齢制限でダメだった人達にプロに挑戦できる道を
なんとかつくりたいという想い・誠実な人柄がたくさんの人達を惹きつけ応援してもらい、
そして戦後初のプロ編入試験を突破しプロ棋士になれた。やはり自分のことより、相手のことを心底から思える人は
たくさんの人の心に深く深く入っていき、その人達を揺り動かしたんだと思う。そういう人を『大きい人(器)』と呼ぶ。
そんな『大きい人』だから素晴らしい人格の人達が引き寄せられる。私が目指していたところでもある、思い出せてくれてありがとう。
瀬川さんのように私がとても大変な状況でも、そんなときにこそ相手・他人を思いやれるかで、『大きい人』になれるかどうか真価が問われる。
私は瀬川さんのような『大きい人』になります!
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