「法話の基本」というよりも、「中学生・高校生のための文章の書き方」と言った方がしっくりくる。
著者は普段文章力の低い学生ばかりを相手にしているから、そんな学生orその程度の大学の卒業生を対象にした本書を刊行したのではあるまいか。
法話は難しい。
難しければ誰も聞かず、易しければ心得のある人は飽きる。
しかし顧みよ、ルソーは「理解するつもりがない人間に理解させる術を私は知らない」といい、曽我量深は「100人のうち1人に伝わればいい」という姿勢で説教し、和田稠は「いい話は無意味」と言った。
万人受けする「いい話」の作り方は入門編でしかない。それを自ら批判し深めていくのが法話の作り方だ。
この入門編を以て法話の仕方が完結すると期待するならば、考え方が甚だ甘い。
そして嘆くべくは、このような書が刊行される状況に疑問を抱かないような学び不足の僧侶が、良心の呵責なく大手を振って法衣を纏っていることである。
特に大寺のボン。
恥を知れ。
そんなことだから真宗は廃れるのである。
そんなことだからカルト宗教に駆逐されるのである。
繰り返す。
僧侶たちは、このような書が刊行されなければならない現状を恥と知れ。
これはある意味、現在の『歎異抄』なのかもしれない。
評価の☆は意味をなさない。
魂の追記。
すべての真宗者は、曽我量深を読むべし。
曽我量深なくして真宗なし。
真宗を滅ぼすのは、曽我量深を読み込まずに良いとこ取りをする物知顔の「先生」たちであり、また、そんな彼らを高座に据えて満足している者たちである。
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法話のきほん 単行本(ソフトカバー) – 2020/11/10
伊東恵深
(著)
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「なにを話せばいいのか」「どう話せば伝わるのか」…もう悩まない! どう話を考え作るのか、話すときや原稿を書くときに気をつけることは何か。法話の理念・考え方・伝え方・実践を、ゼロから学べる一冊。
「話し上手」になるためのコツが満載! 調べる・考える・話すために役立つ参考書籍やウェブサイトも紹介。
【目次】 はじめに
理念篇 「法話」とは何か
第1章 仏法との出遇いを語る
第2章 法話と説教
第3章 「教えを伝える」とは
第4章 憶念し続ける
コラム1 法話と拍手
準備篇 法話の作り方
第1章 構想を練る
1 二つの作成方法/2 主題を明確にする/3 構成を考える
第2章 原稿を書く
1 分量と時間配分/2 法話作成の見本
第3章 推敲する
1 難しいことをやさしく、やさしいことを深く/2 小見出し原稿を作る
第4章 「まなぶ」は「まねぶ」
コラム2 本山法話での大失敗
実践篇 気をつけること
第1章 法話前
1 日時・場所・衣体などの確認/2 身なりを整える/3 発声練習をする/4 一緒にお勤めする
第2章 法話中
1 一期一会を心がける/2 声の大きさに注意して、語尾はハッキリと/3 顔をあげて、視野を広く/4 椅子には座らない/5 言葉は短く、間を大切に/6 板書は大きく、要点のみ/7 困ったときは聴衆に甘える/8 余韻を大切に
第3章 法話後
1 全体を振り返る/2 法話帳を作る/3 メモ書きで法話する/4 日頃から準備しておく
コラム3 スーパーに学ぶ 113
おわりに
聞いて、書いて、語る
チェックリスト
参考資料 あとがき
「話し上手」になるためのコツが満載! 調べる・考える・話すために役立つ参考書籍やウェブサイトも紹介。
【目次】 はじめに
理念篇 「法話」とは何か
第1章 仏法との出遇いを語る
第2章 法話と説教
第3章 「教えを伝える」とは
第4章 憶念し続ける
コラム1 法話と拍手
準備篇 法話の作り方
第1章 構想を練る
1 二つの作成方法/2 主題を明確にする/3 構成を考える
第2章 原稿を書く
1 分量と時間配分/2 法話作成の見本
第3章 推敲する
1 難しいことをやさしく、やさしいことを深く/2 小見出し原稿を作る
第4章 「まなぶ」は「まねぶ」
コラム2 本山法話での大失敗
実践篇 気をつけること
第1章 法話前
1 日時・場所・衣体などの確認/2 身なりを整える/3 発声練習をする/4 一緒にお勤めする
第2章 法話中
1 一期一会を心がける/2 声の大きさに注意して、語尾はハッキリと/3 顔をあげて、視野を広く/4 椅子には座らない/5 言葉は短く、間を大切に/6 板書は大きく、要点のみ/7 困ったときは聴衆に甘える/8 余韻を大切に
第3章 法話後
1 全体を振り返る/2 法話帳を作る/3 メモ書きで法話する/4 日頃から準備しておく
コラム3 スーパーに学ぶ 113
おわりに
聞いて、書いて、語る
チェックリスト
参考資料 あとがき
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社法蔵館
- 発売日2020/11/10
- ISBN-104831887765
- ISBN-13978-4831887764
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
法話とは何か、法話の原稿はどのように作るか、法話をする際に気をつけることは何か。具体例を通して、わかりやすく解説。
著者について
1977年、京都府生まれ。大谷大学文学部真宗学科卒業。同大学院博士後期課程修了。
真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、同朋大学文学部仏教学科専任講師、同准教授などを経て、現在、真宗大谷派西弘寺住職。博士(文学)。真宗大谷派擬講。
著書に、『教行信証大綱――曽我量深講義録 上』『真宗大綱――曽我量深講義録 下』(伊東慧明氏との共編、春秋社)、『親鸞と清沢満之――真宗教学における覚醒の考究』(春秋社)などがある。
真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、同朋大学文学部仏教学科専任講師、同准教授などを経て、現在、真宗大谷派西弘寺住職。博士(文学)。真宗大谷派擬講。
著書に、『教行信証大綱――曽我量深講義録 上』『真宗大綱――曽我量深講義録 下』(伊東慧明氏との共編、春秋社)、『親鸞と清沢満之――真宗教学における覚醒の考究』(春秋社)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊東/恵深
1977年、京都府生まれ。大谷大学文学部真宗学科卒業。同大学院博士後期課程修了。真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、同朋大学文学部仏教学科専任講師、同准教授などを経て、現在、真宗大谷派西弘寺住職。博士(文学)。真宗大谷派擬講(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1977年、京都府生まれ。大谷大学文学部真宗学科卒業。同大学院博士後期課程修了。真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、同朋大学文学部仏教学科専任講師、同准教授などを経て、現在、真宗大谷派西弘寺住職。博士(文学)。真宗大谷派擬講(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2020年11月28日に日本でレビュー済み
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題名の通り、「そもそも法話(説教)とは何なのか」「法話原稿の作り方・推敲の仕方」「実際に法話する際に気をつけるべき注意点」などの基本的なことが、順序立てて、とても分かりやすく書かれている。詳しい目次は、法蔵館のHPで見ることが出来る。
このような法話の解説書は、これまで浄土真宗大谷派にはなかったし、本願寺派や他宗の解説書と比べても非常に読みやすく、法話を作成する過程(見本)まで具体的に説明した本は、他にはないのではないだろうか。
Amazon親鸞部門で、ベストセラー1位を独走しているのも納得だが(法話部門では4位みたい)、浄土真宗に限らず他宗の僧侶が読んでも、きっと役に立つだろう。
とにかく文章が読みやすく、数時間で読破できる手軽さであるが、筆者の体験談や失敗談も随所に紹介されており、箸休め的な「3つのコラム」もおもしろく、とても勉強になった。法話の初心者はもちろん、ベテランの方が読まれても、学ぶべき点がたくさん書かれていると思う。
付録として、見開き1ページに収めた「チェックリスト」や、「参考資料」を掲載しているのも、これから法話を学ぼうとする者にとっては、ありがたい配慮だと思う。これで税込1,430円は、本当にお買い得である。
欲を言えば、「法話の材料を組み立てる方法」を図解するなど、ビジュアル的にもう少し工夫してもらえると、一層分かりやすかったと思う。マイナス☆0.5だが、端数はつけられないので、☆5つの評価とする。
いずれにしても、題名通り「法話のきほん」をゼロから分かりやすく懇切丁寧に解説しており、法話するしないに関わらず、すべての僧侶が必読の良書だと思う。
このような法話の解説書は、これまで浄土真宗大谷派にはなかったし、本願寺派や他宗の解説書と比べても非常に読みやすく、法話を作成する過程(見本)まで具体的に説明した本は、他にはないのではないだろうか。
Amazon親鸞部門で、ベストセラー1位を独走しているのも納得だが(法話部門では4位みたい)、浄土真宗に限らず他宗の僧侶が読んでも、きっと役に立つだろう。
とにかく文章が読みやすく、数時間で読破できる手軽さであるが、筆者の体験談や失敗談も随所に紹介されており、箸休め的な「3つのコラム」もおもしろく、とても勉強になった。法話の初心者はもちろん、ベテランの方が読まれても、学ぶべき点がたくさん書かれていると思う。
付録として、見開き1ページに収めた「チェックリスト」や、「参考資料」を掲載しているのも、これから法話を学ぼうとする者にとっては、ありがたい配慮だと思う。これで税込1,430円は、本当にお買い得である。
欲を言えば、「法話の材料を組み立てる方法」を図解するなど、ビジュアル的にもう少し工夫してもらえると、一層分かりやすかったと思う。マイナス☆0.5だが、端数はつけられないので、☆5つの評価とする。
いずれにしても、題名通り「法話のきほん」をゼロから分かりやすく懇切丁寧に解説しており、法話するしないに関わらず、すべての僧侶が必読の良書だと思う。
2021年10月22日に日本でレビュー済み
人前で話すときに参考になるかな、と思って読んでみた。
法話とは何か、法話の作り方、話す前・話し中・話した後に気をつけることが書いてあり、法話に特化した内容だった(タイトル通りだから当たり前だけど)。
とはいえ、本書は超入門書だったので、「法」についてはあまり詳しくは触れず、まず「話」の作り方や話し方の説明に重きをおいていたので、話を考えるきっかけとか、話の構成、話し方とかは、自分にも参考になった。
もちろん、あくまで「法話」のきほんについての本なので、法話をベースにした説明にはなっている。
本当に超基本的な内容なので、他のレビューにあるように、この入門編だけでお坊さんがバッチリの法話が作って話せるとは思えない。
でも、「どうしたらいいんだろう」と困ってる人や、改めて基本を見直したいという人にはちょうどいいかもしれない。
『法話のきほん~実践編~』みたいな、基本から一歩進んだ、具体的なことや実例とかがたくさん入った続巻を出してくれると、自分もまた読みたいなあと思う。
法話とは何か、法話の作り方、話す前・話し中・話した後に気をつけることが書いてあり、法話に特化した内容だった(タイトル通りだから当たり前だけど)。
とはいえ、本書は超入門書だったので、「法」についてはあまり詳しくは触れず、まず「話」の作り方や話し方の説明に重きをおいていたので、話を考えるきっかけとか、話の構成、話し方とかは、自分にも参考になった。
もちろん、あくまで「法話」のきほんについての本なので、法話をベースにした説明にはなっている。
本当に超基本的な内容なので、他のレビューにあるように、この入門編だけでお坊さんがバッチリの法話が作って話せるとは思えない。
でも、「どうしたらいいんだろう」と困ってる人や、改めて基本を見直したいという人にはちょうどいいかもしれない。
『法話のきほん~実践編~』みたいな、基本から一歩進んだ、具体的なことや実例とかがたくさん入った続巻を出してくれると、自分もまた読みたいなあと思う。