泉 由良

泉 由良について
泉由良(いずみ・ゆら IZUMI Yuraly)
京都市出身、昭和60年生。小説家、詩人。
1999年、処女作を上梓する。
2004年、HPの通信販売で「白昼社文庫」販売し始める。
2010年、出版レーベル『白昼社』を設立。
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著者の最新情報
泉 由良の作品
言語: 和書
Lost girls calling.
2014/07/19
¥110
ポイント:
1pt
(1%)
校舎の屋上で氷を齧る少女。だって透明だし。ノンカロリィだし。音楽室でピアノを弾き続けたまま青空と太陽の陽に灼かれて透明になってゆく少女。理科室でガスバーナに興味津々なふたりの少女。……ねえ、燃えたらあたし、空気のなかにいくのかな? 透明になれるかな?美術部の先輩は水彩絵の具を伸ばしながら呟く。「先生、透明なのは、そんなに大事なことですか?」それらは全部私の妄想。私のいとしい面影たちの作る、色セロファンの影絵模様の光の世界、私は本当に彼女たちが好きだった。L is for the lost. 少女と妄想の掌編「Lost girls calling.」ほか、詩作合評会in necotocoにて2011年に提出した共通テーマ詩「火は綺麗」を収録。
桃の夢・M氏の幸福
2021/07/28
¥360
¥660
ポイント:
4pt
(1%)
最近よく夢に出てくる、子どもの頃よく遊んだ子がいて、その子の名前を思い出せない。空想の夢なのかも知れないけど……でも、本当にいたんだと思う(「ももの夢」)
とっても大切にしていた、私のこぶたのぬいぐるみと、あの子のうさぎのぬいぐるみの、はなし。(「さよなら楓ちゃん」)
天才子役でありながら手を伸ばすことを知らない少女と、彼女と過ごしたM氏の人生について(「M氏の幸福」)
2021年、「さよなら楓ちゃん」が辿り着いたもうひとつの世界(「さようならしずるちゃん」)
あのとき確かに存在していた友情、そして愛情、または孤独が、〝ぬいぐるみ〟をモチーフに蘇る四篇を収録。
あなたには大切にしていたものはありましたか? それは、今もそばにありますか? もう忘れましたか、思い出したりもするのでしょうか?
その他の版型:
文庫
ミルチリカル
2018/02/11
¥360
¥770
ポイント:
4pt
(1%)
──こんな風に失くしてきた、これからも失くしてゆくだろう── 忘れ続けるままに、 一生逃れることの出来ない少女期の記憶を掬い上げる為の、少女小説集 「可愛い」でもなく「せつない」でもなく、恋でも友情でもなく、ただのリアル、そして記憶。
〝少女〟小説と呼ばれることを何よりも嫌悪した著者が反旗を翻したアンサー短篇集。私たちにあるのはただ、失くし続ける記憶と孤独のなかで生きてきたことを、覚えていられるかどうかの齟齬だ。 或いは、あなたが標本室で観賞する、異質な「少女」たちのサンプルブック。
目次
アラベスク
Lost girls calling.
さよなら楓ちゃん
雨、ぶどう、アイスミルク
行きたいところ
ヘディ・ラヴァーズ
海のいきもの
その町のウォッカ・バー
〝少女〟小説と呼ばれることを何よりも嫌悪した著者が反旗を翻したアンサー短篇集。私たちにあるのはただ、失くし続ける記憶と孤独のなかで生きてきたことを、覚えていられるかどうかの齟齬だ。 或いは、あなたが標本室で観賞する、異質な「少女」たちのサンプルブック。
目次
アラベスク
Lost girls calling.
さよなら楓ちゃん
雨、ぶどう、アイスミルク
行きたいところ
ヘディ・ラヴァーズ
海のいきもの
その町のウォッカ・バー
その他の版型:
文庫
ウソツキムスメ (白昼社)
2017/06/21
¥360
¥660
ポイント:
4pt
(1%)
短篇集
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク the forth person』
白い建物で暮らす多重人格の少女とその看護師の掌編。
『欠如のこと about my sixth hole』
「僕」は欠けている、その欠如についての話。
『海に流す goodbye from seaside』
「雨の降る海を見にゆこう」とデイトに誘って嘘を話す彼女について。
『落ちてくるくじら the fallen whale』
夏の日、私は塀に座って従兄弟たちの帰りを待っていた。
夏が好きな人は夏に死ぬ。私も夏に死にたい。
台所でカルピスを飲みながら、くじらの降臨を想像していた。
従兄弟たちが発見する、くじらの降臨。
『秋雨秋子』
秋子は世界一周に旅立ってしまった、至って冒険心の強い私の妹だ。
秋子から家に音沙汰が無いまま、1ヶ月以上が過ぎた10月の日のこと。
『ナナンタさんの鈴の音』
子どもの頃、私の家の近所には「ナナンタさん」がいた。
ナナンタさんは悲しいときには鈴を鳴らして呼べるようにと、
成長する四季折々、私に何色もの糸の鈴を、それぞれくれた。
子どもにとって、親とは違って無責任にまで奔放に愛してくれた、ナナンタさんの記憶。
『春眠』
飾り窓のお姉さんを見つけたのは春だӖ
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク the forth person』
白い建物で暮らす多重人格の少女とその看護師の掌編。
『欠如のこと about my sixth hole』
「僕」は欠けている、その欠如についての話。
『海に流す goodbye from seaside』
「雨の降る海を見にゆこう」とデイトに誘って嘘を話す彼女について。
『落ちてくるくじら the fallen whale』
夏の日、私は塀に座って従兄弟たちの帰りを待っていた。
夏が好きな人は夏に死ぬ。私も夏に死にたい。
台所でカルピスを飲みながら、くじらの降臨を想像していた。
従兄弟たちが発見する、くじらの降臨。
『秋雨秋子』
秋子は世界一周に旅立ってしまった、至って冒険心の強い私の妹だ。
秋子から家に音沙汰が無いまま、1ヶ月以上が過ぎた10月の日のこと。
『ナナンタさんの鈴の音』
子どもの頃、私の家の近所には「ナナンタさん」がいた。
ナナンタさんは悲しいときには鈴を鳴らして呼べるようにと、
成長する四季折々、私に何色もの糸の鈴を、それぞれくれた。
子どもにとって、親とは違って無責任にまで奔放に愛してくれた、ナナンタさんの記憶。
『春眠』
飾り窓のお姉さんを見つけたのは春だӖ
その他の版型:
文庫
さよなら楓ちゃん
2015/09/25
¥110
ポイント:
1pt
(1%)
小説「さよなら楓ちゃん」幼稚園から中学まで同級生で、その後ばらばらの高校と同じ予備校を経て大学生になった、ふたりの女の子。今になっては重いだけでしかない──ような気がしてしまう──ビタースウィートな記憶。あの頃私たちのあいだにはうさぎのぬいぐるみ、かえでちゃんがいた。(2012年書き下ろし)詩「桃の夢」 2011年詩作合評会in Necotoco 共通テーマ「桃の夢」提出作品一生友だちだと信じている友がいるひとに、今は疎遠だけれど会えば一瞬で友だちに戻れると思う友がいるひとに、もう会えない友だちを思い出す夜がときにはあるひとに、誰かと友だちでいるなんてことに、怯えてしまうひとに、大切なものがあるひとに、男女問わず、読んで下さったらと願っています(著者より)
幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方 (回廊文庫)
2014/05/05
¥320
ポイント:
3pt
(1%)
【序】ほんとうに面白い物語を提供したい。言いたいことは、それだけです。面白い物語を集めることに全力を尽くし、面白い物語を求めている読者の期待に応える、間違いのない一冊を作る。ただ、それだけを考えて作りました。そして、出来上がりました。この本『幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方』がそうです。
【幻視コレクションとは】ミステリ、SF、ファンタジー、幻想、怪奇の書き下ろし短編を集めたアンソロジィです。この方は、絶対に大丈夫と信頼している四名に声を掛け、素晴らしい作品を寄せていただきました。サブタイトルの「想い焦がれる追憶の行方」は、集まった作品を読んで、思い浮かんだフレーズを組み合わせたものとなります。
【内容紹介】本作は、2014年5月5日に東京都で開催された、第18回「文学フリマ」においてサークル「雲上回廊」が800円で頒布した同人誌の電子書籍版となります。著者は、水池亘、鳴原あきら、渡邊利道、泉由良の四名、責任編集は秋山真琴です。
【幻視コレクションとは】ミステリ、SF、ファンタジー、幻想、怪奇の書き下ろし短編を集めたアンソロジィです。この方は、絶対に大丈夫と信頼している四名に声を掛け、素晴らしい作品を寄せていただきました。サブタイトルの「想い焦がれる追憶の行方」は、集まった作品を読んで、思い浮かんだフレーズを組み合わせたものとなります。
【内容紹介】本作は、2014年5月5日に東京都で開催された、第18回「文学フリマ」においてサークル「雲上回廊」が800円で頒布した同人誌の電子書籍版となります。著者は、水池亘、鳴原あきら、渡邊利道、泉由良の四名、責任編集は秋山真琴です。
その他の版型:
文庫