サブタイトルの「境界に生きる人類、文明は海岸で生まれた」に興味をひかれて購入しました。驚きと発見、そして納得の連続で、読み進めるにしたがって、自分も「陸地中心主義」的な物の見方をし、「歴史の結果を通して見た歴史観」を持っていることを痛感した。人類が沿岸に刻んできた歴史を、これほど多面的に描き出した書物は、他に類を見ないと思う。どの章のトピックも非常にユニークで深い。特に、第4章の「沿岸の固定」は、人間が実利目的で沿岸を改造し、その営みの歴史を破壊していった様子が詳細につづられている。「港湾都市の誕生と衰退からウォーターフロントとして再開発」までの経緯と背景を知るにつれ、観光業に依存する現代の経済の無謀さや愚かさを痛感する。
島国に暮らす我々日本人が、いま読むべき1冊だと思う。文章は読みやすく、ストーリー性があり、飽きさせない。
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沿岸と20 万年の人類史 「境界」に生きる人類、文明は海岸で生まれた 単行本 – 2016/3/31
ジョン R. ギリス
(著),
近江 美佐
(翻訳)
世界各地で沿岸部への移住がつづき、現在では、世界の人口の半分が海から約190キロの範囲内で生活している。いまやわれわれは物理的に、そして精神的にも、陸と海の境界に暮らしている。われわれは沿岸という環境に文化的に適応している過程にあり、極めて重要な時期に身をおいている。現代では誰もがみなcoastal(沿岸の、沿岸に関係している)だといえよう。
本書は、沿岸の歴史を六つの時代に分けて分析している。人類がアフリカの内陸部から最初に海にもどったときを起点とし、世界の沿岸に存在してきた継続と変化を掘り起こし、ひとつひとつに光を当てている。著者は、現在の歴史学者を、海より陸を、沿岸の人々より内陸の人々を優先し、沿岸という枠から歴史を見ることをしないとして批判している。そして、真のエデンの園は内陸ではなく沿岸にあり、ホモ・サピエンスは陸と海が出会う沿岸という移行帯で進化した周辺種だと考えるのが妥当であると主張する。内陸中心の歴史を覆すことが必要だと確信した著者は、沿岸と人類の歴史をたどりながら、沿岸は人類の形成において極めて重要な役割を果たし、一方、われわれ人類も沿岸を現在の状態に変えたことを、多くの引用や絵画、写真、地図を用いて論述している。
島国である日本も沿岸との結びつきは深い。東日本大震災は、沿岸で生活するということについて改めて考え直す機会となった。地球の環境危機が叫ばれる現代、われわれは陸と海が出会う人類の真の故郷に帰らなければならない。沿岸に住むだけでなく、沿岸と共存することを学ばなければならない。そうしなければ、われわれの存続も沿岸の存続も不可能である。
本書は、沿岸の歴史を六つの時代に分けて分析している。人類がアフリカの内陸部から最初に海にもどったときを起点とし、世界の沿岸に存在してきた継続と変化を掘り起こし、ひとつひとつに光を当てている。著者は、現在の歴史学者を、海より陸を、沿岸の人々より内陸の人々を優先し、沿岸という枠から歴史を見ることをしないとして批判している。そして、真のエデンの園は内陸ではなく沿岸にあり、ホモ・サピエンスは陸と海が出会う沿岸という移行帯で進化した周辺種だと考えるのが妥当であると主張する。内陸中心の歴史を覆すことが必要だと確信した著者は、沿岸と人類の歴史をたどりながら、沿岸は人類の形成において極めて重要な役割を果たし、一方、われわれ人類も沿岸を現在の状態に変えたことを、多くの引用や絵画、写真、地図を用いて論述している。
島国である日本も沿岸との結びつきは深い。東日本大震災は、沿岸で生活するということについて改めて考え直す機会となった。地球の環境危機が叫ばれる現代、われわれは陸と海が出会う人類の真の故郷に帰らなければならない。沿岸に住むだけでなく、沿岸と共存することを学ばなければならない。そうしなければ、われわれの存続も沿岸の存続も不可能である。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社株式会社 一灯舎
- 発売日2016/3/31
- 寸法19.4 x 13.4 x 3 cm
- ISBN-104907600410
- ISBN-13978-4907600419
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、沿岸の歴史を六つの時代に分けて分析している。人類がアフリカの内陸部から最初に海にもどったときを起点とし、世界の沿岸に存在してきた継続と変化を掘り起こし、ひとつひとつに光を当てている。著者は、現在の歴史学者を、海より陸を、沿岸の人々より内陸の人々を優先し、沿岸という枠から歴史を見ることをしないとして批判している。そして、真のエデンの園は内陸ではなく沿岸にあり、ホモ・サピエンスは陸と海が出会う沿岸という移行帯で進化した周辺種だと考えるのが妥当であると主張する。内陸中心の歴史を覆すことが必要だと確信した著者は、沿岸と人類の歴史をたどりながら、沿岸は人類の形成において極めて重要な役割を果たし、一方、われわれ人類も沿岸を現在の状態に変えたことを、多くの引用や絵画、写真、地図を用いて論述している。
著者について
歴史学者.
1939 年アメリカ生まれ.アマースト大学卒業後,スタンフォード大学で博士号取得.プリンストン大学助教授,オックスフォード大学客員教授を務め,1976 年ラトガーズ大学教授に就任.現在は同大学名誉教授を務める.ヨーロッパ近代史,おもに社会史と文化史を専門とし,欧米の家族関係,世代関係を研究.近年は地球史に研究領域を広げ,文化地理学と環境史に重点を置く.
邦訳に『若者の社会史――ヨーロッパにおける家族と年齢集団の変貌』(新曜社,1985),『結婚観の歴史人類学――近代イギリス・1600 年~現代』(勁草書房,2006)がある.
50 年前から現在も,夏はメイン州のグレート・ゴット島で暮らし,10 年前からはカリフォルニア州沿岸のバークレー市に生活拠点を置いている.
1939 年アメリカ生まれ.アマースト大学卒業後,スタンフォード大学で博士号取得.プリンストン大学助教授,オックスフォード大学客員教授を務め,1976 年ラトガーズ大学教授に就任.現在は同大学名誉教授を務める.ヨーロッパ近代史,おもに社会史と文化史を専門とし,欧米の家族関係,世代関係を研究.近年は地球史に研究領域を広げ,文化地理学と環境史に重点を置く.
邦訳に『若者の社会史――ヨーロッパにおける家族と年齢集団の変貌』(新曜社,1985),『結婚観の歴史人類学――近代イギリス・1600 年~現代』(勁草書房,2006)がある.
50 年前から現在も,夏はメイン州のグレート・ゴット島で暮らし,10 年前からはカリフォルニア州沿岸のバークレー市に生活拠点を置いている.
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ギリス,ジョン・R.
歴史学者。1939年アメリカ生まれ。アマースト大学卒業後、スタンフォード大学で博士号取得。プリンストン大学助教授、オックスフォード大学客員教授を務め、1976年ラトガーズ大学教授に就任。現在は同大学名誉教授を務める。ヨーロッパ近代史、おもに社会史と文化史を専門とし、欧米の家族関係、世代関係を研究。近年は地球史に研究領域を広げ、文化地理学と環境史に重点を置く。50年前から現在も、夏はメイン州のグレート・ゴット島で暮らし、10年前からはカリフォルニア州沿岸のバークレー市に生活拠点を置いている
近江/美佐
1964年兵庫県洲本市(淡路島)生まれ。大阪女学院短期大学英語科、ジョージア州グウィネット・テクニカル・インスティテュート、トラベル・マネジメント学科卒業。英語講師を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
歴史学者。1939年アメリカ生まれ。アマースト大学卒業後、スタンフォード大学で博士号取得。プリンストン大学助教授、オックスフォード大学客員教授を務め、1976年ラトガーズ大学教授に就任。現在は同大学名誉教授を務める。ヨーロッパ近代史、おもに社会史と文化史を専門とし、欧米の家族関係、世代関係を研究。近年は地球史に研究領域を広げ、文化地理学と環境史に重点を置く。50年前から現在も、夏はメイン州のグレート・ゴット島で暮らし、10年前からはカリフォルニア州沿岸のバークレー市に生活拠点を置いている
近江/美佐
1964年兵庫県洲本市(淡路島)生まれ。大阪女学院短期大学英語科、ジョージア州グウィネット・テクニカル・インスティテュート、トラベル・マネジメント学科卒業。英語講師を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 株式会社 一灯舎; 第1版 (2016/3/31)
- 発売日 : 2016/3/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 312ページ
- ISBN-10 : 4907600410
- ISBN-13 : 978-4907600419
- 寸法 : 19.4 x 13.4 x 3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,551,019位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 2,556位世界史一般の本
- - 5,638位文化人類学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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