中林氏は14年間米国に在住、永住権を得て‘92年に日本人初の(そして今でも唯一の)アメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(国家公務員)として採用され、約10年にわたり米国家予算編成という米国政治の中枢業務に携わった方です。共和党でしたが、民主党にも人脈があったので、今でも両政党の“ホンネ”情報をたくさんお持ちなことは、テレビで拝見すればわかります。
本書は大統領選挙を分析していますが、大事なところは勝負の予測だけではなく、新大統領が誕生した時のそれぞれのシミュレーションを理解できるように書かれていること。これを書いている11/7時点で、バイデン氏有利なようです。民主党による以前の“日本パッシング”の印象は強烈なトラウマで、個人的には共和党にがんばってほしいと考えていました。しかし、“中国が経済的に成長すれば自然に民主化が進むだろうというナイーブな期待が完全に誤りだったという理解は、政党を超えて共有されている”、“オバマ政権のような戦略的忍耐は機能せず”、という見解に希望を感じます。また、“新政権で誰が影響力を持つかわからないが、日本は受け身でいてはならない”、“中国に対して厳しいアメリカの存在を望むなら、そのように仕向けるのが同盟国としての日本の役割”、“それができないなら、日本のリーダーシップの知恵に当の日本の有権者が疑問を持たねばならないことになる”、との指摘は素直に受け留めるべきでしょう。
バイデン氏ほどワシントンに人脈のある大統領はいないそうです。良い意味で国内外の適切なコンセンサスを取りながら、特に対中国政策を展開してほしいと願います。20年5月には、超党派で「南シナ海・東シナ海制裁法案」が提出されており、大統領が誰になろうと、覆せないようです。政権スタッフに関しては、首席補佐官が噂されるジェイク・サリバン氏に注目と。知日派であり、貿易・経済の政策面では共和党からも注目されている優れた方だそうです。とにかく今は集計結果を冷静に見守り、粛々と結果に従って、コロナ禍を勝ち抜くアメリカの底力を見せてくれることを期待します。
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沈みゆくアメリカ覇権: 止まらぬ格差拡大と分断がもたらす政治 (小学館新書) 新書 – 2020/10/1
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米国は中国の覇権主義を止められるか
2020年11月に行われるアメリカ大統領選に世界の注目が集まっている。再選を目指す共和党のトランプ氏に挑む民主党のバイデン氏の闘いは僅差でバイデン氏がリードしているとされるが、2016年の大統領選でも大方の予想を裏切って勝ったのはトランプ氏だった。
しかし、新型コロナウイルスを軽視して、死亡者を全土に拡大させた上に、白人警官による黒人”殺害”事件でデモをする民衆に対し、軍による鎮圧をちらつかせたトランプ氏に全米で反発が広まっているのは確かだ。アメリカ国内を見てみると、新型コロナの影響で失業率は高止まりして、格差拡大は高まる一方だ。分断も進み、国民の不満は日に日に強まっている。
そんな内政を鑑みた上で外交面を見れば、覇権主義を目指す中国との対立はギリギリの緊張状態である。このまま中国への圧力が高まれば、中国も黙ってはいられないだろう。中東問題にしてもアメリカの介入によって、不安定化している。多くの地域に爆弾を抱えているようなものだ。
日本にしても対岸の火事と見てはいられないのが事実だ。かつて「世界の警察」として圧倒的な力を持っていたアメリカ1強時代は終わってしまうのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中林さんは日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(公務員)として約10年間、米国家予算編成に携わってきました。そのため、今でもワシントン中枢で働く政府スタッフとも太いパイプを持っています。彼らからもたらされるインサイド情報は、なかなか我々日本人の目に触れることはありません。アメリカ政治を深く知る第一人者の分析は必見です。
2020年11月に行われるアメリカ大統領選に世界の注目が集まっている。再選を目指す共和党のトランプ氏に挑む民主党のバイデン氏の闘いは僅差でバイデン氏がリードしているとされるが、2016年の大統領選でも大方の予想を裏切って勝ったのはトランプ氏だった。
しかし、新型コロナウイルスを軽視して、死亡者を全土に拡大させた上に、白人警官による黒人”殺害”事件でデモをする民衆に対し、軍による鎮圧をちらつかせたトランプ氏に全米で反発が広まっているのは確かだ。アメリカ国内を見てみると、新型コロナの影響で失業率は高止まりして、格差拡大は高まる一方だ。分断も進み、国民の不満は日に日に強まっている。
そんな内政を鑑みた上で外交面を見れば、覇権主義を目指す中国との対立はギリギリの緊張状態である。このまま中国への圧力が高まれば、中国も黙ってはいられないだろう。中東問題にしてもアメリカの介入によって、不安定化している。多くの地域に爆弾を抱えているようなものだ。
日本にしても対岸の火事と見てはいられないのが事実だ。かつて「世界の警察」として圧倒的な力を持っていたアメリカ1強時代は終わってしまうのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中林さんは日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(公務員)として約10年間、米国家予算編成に携わってきました。そのため、今でもワシントン中枢で働く政府スタッフとも太いパイプを持っています。彼らからもたらされるインサイド情報は、なかなか我々日本人の目に触れることはありません。アメリカ政治を深く知る第一人者の分析は必見です。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2020/10/1
- 寸法10.9 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104098253828
- ISBN-13978-4098253821
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
新型コロナウイルスを軽視して死亡者を全土に拡大させた上に、白人警官による黒人“殺害”事件対応でトランプ大統領への逆風が止まらない。米大統領選もバイデン氏が僅差のリードと混沌としている。アメリカ国内を見てみると失業者数は高止まりし、格差拡大は高まる一方で、分断も進み、国民の不満は凄まじい。外交面を見れば、米中対立はのっぴきならないところまで来ており、中東問題をはじめとして爆弾を抱えている。かつて超大国と言われたアメリカだが、中国の覇権主義に歯止めをかけられない。アメリカ1強時代は終わったのか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中林/美恵子
埼玉県生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。米国ワシントン州立大学大学院政治学部修士課程修了。米国在住14年間のうち、永住権を得て1992年に日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(国家公務員)として採用され、約10年にわたり米国家予算編成に携わる。2002年に帰国し、大学での教職、政府審議員、衆議院議員(2009~2012年)などを経て、早稲田大学教授。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
埼玉県生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。米国ワシントン州立大学大学院政治学部修士課程修了。米国在住14年間のうち、永住権を得て1992年に日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(国家公務員)として採用され、約10年にわたり米国家予算編成に携わる。2002年に帰国し、大学での教職、政府審議員、衆議院議員(2009~2012年)などを経て、早稲田大学教授。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2020/10/1)
- 発売日 : 2020/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 286ページ
- ISBN-10 : 4098253828
- ISBN-13 : 978-4098253821
- 寸法 : 10.9 x 1.5 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,096位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 9位アメリカのエリアスタディ
- - 20位小学館新書
- - 118位政治入門
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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特に2016年以降のトランプ政権においては、様々な勢力変化、そして功罪があったと思われる。
しかしこの書は、これらを丁寧に比較衡量してまとめて、将来展望を作っていく、というよりも、
タイトルにも表れているように、1つのストーリー仕立てで見せている部分がある。
ノンフィクションライター(もしくはポジションを決めて書きにかかるジャーナリスト)ならば、この筆致でよいのだろう。
しかし、米国での政治現場実務経験をウリとした、米国政治研究者としては、いかがなものなのだろうか。
・・・吟味をしながら丁寧に読み進めるのが、ややもすると苦しい、そんなことを感じる一冊。
しかしこの書は、これらを丁寧に比較衡量してまとめて、将来展望を作っていく、というよりも、
タイトルにも表れているように、1つのストーリー仕立てで見せている部分がある。
ノンフィクションライター(もしくはポジションを決めて書きにかかるジャーナリスト)ならば、この筆致でよいのだろう。
しかし、米国での政治現場実務経験をウリとした、米国政治研究者としては、いかがなものなのだろうか。
・・・吟味をしながら丁寧に読み進めるのが、ややもすると苦しい、そんなことを感じる一冊。
ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0
中林さんは「共和党」のスタッフの一員として働いていたから、共和党贔屓かな。本書の見どころは最終章の「ジャパン・パッシングが再燃する!?」。バイデンが「万が一」勝った時の予測シミュレーションもあり。
2020年10月28日に日本でレビュー済み
中林美恵子氏の『沈みゆくアメリカ覇権』 (小学館新書)を読了。
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(こんな内容)→2020年11月に行われるアメリカ大統領選に世界の注目が集まっている。再選を目指す共和党のトランプ氏に挑む民主党のバイデン氏の闘いは僅差でバイデン氏がリードしているとされるが、2016年の大統領選でも大方の予想を裏切って勝ったのはトランプ氏だった。
しかし、新型コロナウイルスを軽視して、死亡者を全土に拡大させた上に、白人警官による黒人”殺害”事件でデモをする民衆に対し、軍による鎮圧をちらつかせたトランプ氏に全米で反発が広まっているのは確かだ。アメリカ国内を見てみると、新型コロナの影響で失業率は高止まりして、格差拡大は高まる一方だ。分断も進み、国民の不満は日に日に強まっている。
そんな内政を鑑みた上で外交面を見れば、覇権主義を目指す中国との対立はギリギリの緊張状態である。このまま中国への圧力が高まれば、中国も黙ってはいられないだろう。中東問題にしてもアメリカの介入によって、不安定化している。多くの地域に爆弾を抱えているようなものだ。
日本にしても対岸の火事と見てはいられないのが事実だ。かつて「世界の警察」として圧倒的な力を持っていたアメリカ1強時代は終わってしまうのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中林さんは日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(公務員)として約10年間、米国家予算編成に携わってきました。そのため、今でもワシントン中枢で働く政府スタッフとも太いパイプを持っています。彼らからもたらされるインサイド情報は、なかなか我々日本人の目に触れることはありません。アメリカ政治を深く知る第一人者の分析は必見です。
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「編集担当からのおすすめ情報」では、明記されていないけど、中林さんは「共和党」のスタッフの一員として働いていたから、一応共和党贔屓と思われる。
本書の見どころは最終章の「ジャパン・パッシングが再燃する!?」。
バイデンが「万が一」勝った時の予測シミュレーションもなされている。
「もしスーザン・ライス氏などが要職につくとなれば、北の核武装を受け入れ、伝統的な核抑止力でそれを押さえるとする彼女の主張が生かされる可能性もあり、対話路線に転じる恐れもある。かつてのオバマ政権に同様の考え方をする人々が何人かいる」
まぁ、このあたりの予測は難しい。コンドリーザ・ライスならまだしも、スーザン・ライスの顔をテレビ画面で見ることになるとしたら、ちょっといやだね(中林美恵子さんをテレビ画面で見るのは楽しいのだが‥‥)。
バイデンがちょっと中国批判をしていることに関して思い出すのは、嘘つきクリントン(男)。
彼がブッシュ大統領(父)に挑戦した時、天安門のあとということもあったけど、彼はたしか、 「バグダッドから北京までの独裁者との対決」を訴えていた。それに比べて、ブッシュは中国に宥和的だった。その時点で、「僕がアメリカ人ならクリントンに入れるかな」と思ったものだった。
結局、クリントン(男)はその国民(&奥さん)の期待を見事に裏切り、口の大きな研修生に「×××」させるのが大好きだった、単なる好色男でしかなかった(アンドリュー・モートンの『モニカの真実』 (徳間書店を参照のこと)。
クリントン(男)は、それと同じぐらい中共の独裁者も大好きだったようだ。
文字通り、「ジャパン・パッシング・日本外し」(日本叩きの「バッシング」に非ず)」政策を取り、日本を素通りして中国訪問をするようなふざけた態度を取ったものだった。
日本としてはやはりバイデンではなくトランプが勝ったほうがいいのかな?
とはいえ世の中、ネバーセイネバー。「日本におけるバイデン氏のメリット」というのが本書の結語にもなっている(どういう内容かは本書を手にされてご確認ください)。
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(こんな内容)→2020年11月に行われるアメリカ大統領選に世界の注目が集まっている。再選を目指す共和党のトランプ氏に挑む民主党のバイデン氏の闘いは僅差でバイデン氏がリードしているとされるが、2016年の大統領選でも大方の予想を裏切って勝ったのはトランプ氏だった。
しかし、新型コロナウイルスを軽視して、死亡者を全土に拡大させた上に、白人警官による黒人”殺害”事件でデモをする民衆に対し、軍による鎮圧をちらつかせたトランプ氏に全米で反発が広まっているのは確かだ。アメリカ国内を見てみると、新型コロナの影響で失業率は高止まりして、格差拡大は高まる一方だ。分断も進み、国民の不満は日に日に強まっている。
そんな内政を鑑みた上で外交面を見れば、覇権主義を目指す中国との対立はギリギリの緊張状態である。このまま中国への圧力が高まれば、中国も黙ってはいられないだろう。中東問題にしてもアメリカの介入によって、不安定化している。多くの地域に爆弾を抱えているようなものだ。
日本にしても対岸の火事と見てはいられないのが事実だ。かつて「世界の警察」として圧倒的な力を持っていたアメリカ1強時代は終わってしまうのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中林さんは日本人として初めてアメリカ連邦議会・上院予算委員会スタッフ(公務員)として約10年間、米国家予算編成に携わってきました。そのため、今でもワシントン中枢で働く政府スタッフとも太いパイプを持っています。彼らからもたらされるインサイド情報は、なかなか我々日本人の目に触れることはありません。アメリカ政治を深く知る第一人者の分析は必見です。
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「編集担当からのおすすめ情報」では、明記されていないけど、中林さんは「共和党」のスタッフの一員として働いていたから、一応共和党贔屓と思われる。
本書の見どころは最終章の「ジャパン・パッシングが再燃する!?」。
バイデンが「万が一」勝った時の予測シミュレーションもなされている。
「もしスーザン・ライス氏などが要職につくとなれば、北の核武装を受け入れ、伝統的な核抑止力でそれを押さえるとする彼女の主張が生かされる可能性もあり、対話路線に転じる恐れもある。かつてのオバマ政権に同様の考え方をする人々が何人かいる」
まぁ、このあたりの予測は難しい。コンドリーザ・ライスならまだしも、スーザン・ライスの顔をテレビ画面で見ることになるとしたら、ちょっといやだね(中林美恵子さんをテレビ画面で見るのは楽しいのだが‥‥)。
バイデンがちょっと中国批判をしていることに関して思い出すのは、嘘つきクリントン(男)。
彼がブッシュ大統領(父)に挑戦した時、天安門のあとということもあったけど、彼はたしか、 「バグダッドから北京までの独裁者との対決」を訴えていた。それに比べて、ブッシュは中国に宥和的だった。その時点で、「僕がアメリカ人ならクリントンに入れるかな」と思ったものだった。
結局、クリントン(男)はその国民(&奥さん)の期待を見事に裏切り、口の大きな研修生に「×××」させるのが大好きだった、単なる好色男でしかなかった(アンドリュー・モートンの『モニカの真実』 (徳間書店を参照のこと)。
クリントン(男)は、それと同じぐらい中共の独裁者も大好きだったようだ。
文字通り、「ジャパン・パッシング・日本外し」(日本叩きの「バッシング」に非ず)」政策を取り、日本を素通りして中国訪問をするようなふざけた態度を取ったものだった。
日本としてはやはりバイデンではなくトランプが勝ったほうがいいのかな?
とはいえ世の中、ネバーセイネバー。「日本におけるバイデン氏のメリット」というのが本書の結語にもなっている(どういう内容かは本書を手にされてご確認ください)。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
著者のテレビでの活躍はみなさんご存知の通り。個人的には、常に観ている人が求めている情報を提供できているようにみえる。
本書ではその著者が活字で今のアメリカ(発行は大統領選挙の結果が出る前)をどう見ればいいのかを教えてくれる。
教えられたことを具体的に書くときりがないので次の6点にまとめる。
・選挙と経済状況の関係
・アメリカにおける大統領をコントロールする議会の機能
・アメリカにおける若者の変化の方向
・バイデンの強さと弱点
・今後の中国包囲網と日米関係の見方
・ロシアの影響力の根源
本書ではその著者が活字で今のアメリカ(発行は大統領選挙の結果が出る前)をどう見ればいいのかを教えてくれる。
教えられたことを具体的に書くときりがないので次の6点にまとめる。
・選挙と経済状況の関係
・アメリカにおける大統領をコントロールする議会の機能
・アメリカにおける若者の変化の方向
・バイデンの強さと弱点
・今後の中国包囲網と日米関係の見方
・ロシアの影響力の根源
ベスト500レビュアー
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アメリカ大統領選まで2週間に迫った今、必読の書と云える。
筆者は、米国上院予算委員会で(共和党側として)勤務していた経験を持ち、その頃の人脈を駆使して、トランプ政権の評価、バイデン陣営の政策などを幅広く調査・取材した内容をまとめており、日本のメディアでは報じられない類の情報も盛り沢山である。
トランプ大統領の評価は非常に難しいが、ハチャメチャな部分を生理的に毛嫌いする人達が多い一方で、「岩盤」と云われる支持層が離反しないのは、4年前の公約をかなりの割合で実現しているか、或いは実現しようと努力していることが見えることが背景にある。また、ビジネスの世界で培って来た、相手の弱点を見つける動物的な嗅覚とそれを突く交渉術がそれなりの結果を出していること、プロ・ビジネスな政策が株価の上昇をもたらし、景気の拡大に寄与していると見えることなども理由として挙げられる。
超大国という一強の体制から、中国に追い上げられ、ピークアウトしつつあるという、アメリカが置かれている状況は、トランプ以前からの流れではあるものの、異形の大統領がその混迷を深めたことは事実であり、今回の大統領選は大きな分岐点になり得るという視点で経過を注視する為にも、一読しておく価値のある一冊である。
筆者は、米国上院予算委員会で(共和党側として)勤務していた経験を持ち、その頃の人脈を駆使して、トランプ政権の評価、バイデン陣営の政策などを幅広く調査・取材した内容をまとめており、日本のメディアでは報じられない類の情報も盛り沢山である。
トランプ大統領の評価は非常に難しいが、ハチャメチャな部分を生理的に毛嫌いする人達が多い一方で、「岩盤」と云われる支持層が離反しないのは、4年前の公約をかなりの割合で実現しているか、或いは実現しようと努力していることが見えることが背景にある。また、ビジネスの世界で培って来た、相手の弱点を見つける動物的な嗅覚とそれを突く交渉術がそれなりの結果を出していること、プロ・ビジネスな政策が株価の上昇をもたらし、景気の拡大に寄与していると見えることなども理由として挙げられる。
超大国という一強の体制から、中国に追い上げられ、ピークアウトしつつあるという、アメリカが置かれている状況は、トランプ以前からの流れではあるものの、異形の大統領がその混迷を深めたことは事実であり、今回の大統領選は大きな分岐点になり得るという視点で経過を注視する為にも、一読しておく価値のある一冊である。
殿堂入りベスト50レビュアー
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①著者の経験が存分に生かされた論考である。トランプ政権の四年間を見事に総括している。
②著者が評価するのは、失業率の減少等雇用の確保にある程度成功したこと。中東和平にも成果を上げた。外交面の成果は民主党前オバマ政権を凌ぐ。しかし、中国との激しい経済的・軍事的対立の混迷は、大きな課題として残された。
③マイナス面は白人ブルーカラー層を支持基盤とするため、彼らに雇用を確保する成果の反面、「白人ナショナリズム」を煽り、黒人貧困層や移民層との対立が深まり、知識人層とも対立し、「分断型社会」の内部対立を深めたことだ。アメリカでは十分な医療を受けられない貧困層が相当多数存在する。
④したがって、次期政権は、社会保障政策の拡充やベーシック・インカムの保障等、富裕層と貧困層との格差を埋める財政政策や税制の改正等が必要とされるだろう。この意味では、民主党政権の樹立が望ましい。
⑤大統領選挙を直前に控えた今、トランプ政権への審判が下される。コロナ対策の失敗は大きなマイナス要因である。白人ナショナリズム批判も黒人貧困層には根強いものがある。
⑥しかしトランプ大統領には追い風もある。中国・ロシアの活発なサイバー戦である。これこそ、トランプの見えない秘策である。前回のトランプ勝利も、これがなければ不可能であった。
今回導入された郵便投票も未知数だ。
⑦バイデン候補の高齢化、知的衰えも指摘される。バイデン候補の発言には知性の冴えのようなものが欠けている。そのためか、印象が薄い。これは明らかにマイナス材料である。
今回も、大統領選はやって見なければわからない。
全ては結果待ちだ。
本書が両者を判断・評価する格好の材料となる。
参考になる論点が満載だ。
お勧めの一冊だ。
②著者が評価するのは、失業率の減少等雇用の確保にある程度成功したこと。中東和平にも成果を上げた。外交面の成果は民主党前オバマ政権を凌ぐ。しかし、中国との激しい経済的・軍事的対立の混迷は、大きな課題として残された。
③マイナス面は白人ブルーカラー層を支持基盤とするため、彼らに雇用を確保する成果の反面、「白人ナショナリズム」を煽り、黒人貧困層や移民層との対立が深まり、知識人層とも対立し、「分断型社会」の内部対立を深めたことだ。アメリカでは十分な医療を受けられない貧困層が相当多数存在する。
④したがって、次期政権は、社会保障政策の拡充やベーシック・インカムの保障等、富裕層と貧困層との格差を埋める財政政策や税制の改正等が必要とされるだろう。この意味では、民主党政権の樹立が望ましい。
⑤大統領選挙を直前に控えた今、トランプ政権への審判が下される。コロナ対策の失敗は大きなマイナス要因である。白人ナショナリズム批判も黒人貧困層には根強いものがある。
⑥しかしトランプ大統領には追い風もある。中国・ロシアの活発なサイバー戦である。これこそ、トランプの見えない秘策である。前回のトランプ勝利も、これがなければ不可能であった。
今回導入された郵便投票も未知数だ。
⑦バイデン候補の高齢化、知的衰えも指摘される。バイデン候補の発言には知性の冴えのようなものが欠けている。そのためか、印象が薄い。これは明らかにマイナス材料である。
今回も、大統領選はやって見なければわからない。
全ては結果待ちだ。
本書が両者を判断・評価する格好の材料となる。
参考になる論点が満載だ。
お勧めの一冊だ。





