【購入動機】
睡眠の向上のために、タイトルの「快眠法」に惹かれました。表紙のゆるいイラストも良い感じでしたし、もともと興味がある「江戸」というタイトルにもそそられて。
【内容】
東洋医学の内容を、深くはないけど浅くもない、ほどよい程度に分かりやすく解説。
そしてその後はタイトルにある江戸の快眠法について、その元になる江戸時代の本のお話しと、それを現代的に実践する方法を教えてくれます。
その後は、お灸の話やその方法、様々な症状を緩和するツボのお話し。
【読後感&購入動機達成度】
著者は鍼灸師で、多くの古典医学書を読破している模様で、引用が端々にあって、好奇心をかきたててはじまります。
東洋医学の基本的なところも、くどくない程度に教えてくれるところも良いと思いました。
しかし・・・
タイトルにある「江戸の快眠法」については、本書全体の4分の1、いや、もっと少ないかも・・・。その内容も、簡単なやり方を述べるだけであり、かなりの肩すかし感一杯です。これだけタイトルが出ているのだから、もう少しそこに厚みをかけてほしかったというのが正直なところです。
では、残りの4分の1以上は何かというと、お灸の仕方と、よくある不定愁訴(頭痛、腰痛など)とそれに対処するツボのお話し。
著者の意図を好意的に解釈すれば、不定愁訴があると不眠につながるから、これらをお灸でやわらげることで快眠にもつながりますよ、ということなのかもしれませんが、それにしてもっていうくらいちぐはぐな感じです。また、頭痛のお話しでは、著者ご本人の体験談があるのですが、載せてよかったのか・・・治ってないじゃんさぁ・・・しかもくどい、という内容でした。
本書の多くの内容はタイトルとはかけ離れているので、私のようにタイトルに惹かれて購入した場合は、かなり満足度は低いと思います。そういう意味では、☆2つくらいでもいいかなと思ってしまいました。著者も悪いけど、編集者がもっとちゃんとリードしてあげればこんなタイトルと乖離した内容にはならなかったのではないかと思います。
著者はいくつかの鍼灸の団体に所属し、それぞれでご活躍みたいだし、古典の知識も多いようなので、もうすこしなんとかならなかったのかとほんとに残念。
でも、ツボとか、お灸とか、そういったことを広く知ってもらおうとする本としては好感が持てますし、初心者の方にはとっつきやすいと思います。また、取り扱っている不定愁訴の数が多いという点からみれば、お得感はあるかもしれません。そういう感じであれば☆4くらいはあるのかなと思います。
ということで、真ん中の☆3つにしておきました。
何かのご参考になればと思います。
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