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永い言い訳 (文春文庫) 文庫 – 2016/8/4

5つ星のうち 4.2 60件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。映画化話題作

予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。

内容(「BOOK」データベースより)

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。悲劇の主人公を装うことしかできない幸夫は、妻の親友の夫・陽一に、子供たちの世話を申し出た。妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。その不思議な出会いから、「新しい家族」の物語が動きはじめる。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 341ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2016/8/4)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167906708
  • ISBN-13: 978-4167906702
  • 発売日: 2016/8/4
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 60件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 14,580位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: Kindle版 Amazonで購入
素敵な本でした。
主人公の夫の、どこか斜に構え屈折した部分が自分にダブってしまった。
人と深く付き合うのは面倒なものです。人と心を通わせ合うのは温かい反面
煩わしさをともない、時には同性同士でも深入りしたことを後悔します。
どちらかというと孤独を好み、気づいたらいつも一歩も二歩も引いてしまう
そんな人にぜひ読んでほしいです。
夫婦って何だろう……優しさって何だろう……
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形式: Kindle版 Amazonで購入
映画を見た人も見てない人も、是非読んで欲しいです。西川さんの中で一番好きです。いつかこれ以上のモノを産み出してくれることを楽しみにしています。
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形式: Kindle版 Amazonで購入
通勤の電車の中で、途切れ途切れに読みながらも
最終的には続きが早く読みたくて
お昼休みを待ちわびていました。

自己と他者が区分けさながらも同時に存在していることが
様々な立場から特定の出来事を幾度も表すことで
とても丁寧に描かれ、とても切ない気持ちになりました。
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投稿者 nacamici トップ500レビュアー 投稿日 2017/3/30
形式: 文庫
知らないうちにつくった傷から血が出ているのを自分の目で見たとたん痛くなるあの感じ、がある。突然の事故で妻を失った二人の男の対照的な喪の行程が不恰好に絡まったり不意に途切れたりしながら物語が進んでいく。自己愛が強いくせに自己肯定感の弱いイケメン作家・幸夫と、ほぼその真逆の中卒の長距離トラック運転手・陽一。水と油のような彼らの接点は、妻が高校時代からの親友で、同じ事故で亡くなったということだけだった。夫婦仲の冷めきっていた幸夫は妻の事故の知らせを愛人と一緒にいるときに聞き、事情聴取した刑事にも訝しがられるほどの冷静さを見せる一方、子育て中の仲良し家族の大黒柱である陽一はやり場のない怒りに取り乱し、人目も憚らず大泣きをする。という、売れっ子作家と熱血親父の対比がこの小説のど真ん中にある。二人のキャラクターがあまりに見事な対比にまんまと引っかかり、作家の俗物性をせせら笑いつつ、親父の素朴さに胸打たれかかるのだが、それを代弁したり反証したりする傍観者の語りが挟まれることによって、二人に対する視線が自分に向かう。それで知らないうちにケガをするのだ。村上春樹の小説から抜け出してきたような、頭でっかちでカッコつけの幸夫だが、その薄情さの裏には繊細さがある。大らかで情に厚い陽一の大らかさはときに厚かましさにもなる。単純なキャラでは語れない人間の、とりわけ追い詰められたときの人間の本性のあり方が、複数...続きを読む ›
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投稿者 hiroshi トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2015/3/23
形式: 単行本
 肉親や親しい人を喪ったときにどのように気持ちを整理して再出発するか、誰しも難しい問題である。それが愛が失われた関係であるなら、さらに難度が増すだろう。長年連れ添った配偶者であっても愛情が途切れてしまうと…。本書は「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」で濃密な人間関係を描いた西川美和監督の最新小説である。

 衣笠幸夫は、出版社を辞めて苦労の末に人気作家になったが、芽が出るまでの10年間は美容師の妻に食べさせてもらっていた。しかし、妻への感謝の気持ちはねじ曲がり、二人の間にすき間風が吹いていた。ある日、妻は親友と出かけたバス旅行で事故に遭ってあっけなく死んでしまう。残された幸夫は、慌てはするが、悲しみは沸かず葬儀に際しても涙が出ない。自分が妻を愛していなかったことに気づいた幸夫は、相手も自分に対して「ひとかけらの愛も」なかったのではなかと思い至る。どうして心が離れてしまったのか。幸夫は情けない気持ちになって心の整理がつけられない。しかし、ある事情から始まった亡くなった妻の親友の残された家族との付き合いが心の空白を埋めていく。妻に死なれたトラック運転手と2人の子供との騒がしい生活が、幸夫に欠けていた他者への思いやりを教えてくれるのだった。

  西川美和さんは、幸夫に自分を重ねて書いたとインタビューで語っている。「愚かな人を徹底的に
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形式: 文庫
余韻が残る一冊でした。
自己中心的で、世の中の主役は自分と言わんばかりの傲慢さがありつつ、変なところが繊細で、物事を素直に見ることができない主人公。
そんな彼が、子育てを通して純真な人間へと変わっていく話かなと思ってましたが、良い意味で裏切られた感じがありました。
人間ってなかなか変われない。それでも、少しずつ、微妙に、でも確実に変わっていく部分もある。
それをとても上手な人間描写で描いている作品だなと思いました。
手遅れになる前に、一番近くにいる大事な人を大事にしなくちゃと思わせてくれた一冊でした。
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