登場の人物の誰にも魅力を感じなかった。これまでの作品はどれも
楽しませて貰いました。
これまでの作品の打率が高かった分、がっかり感が否めず。
そろそろ、底をついた感あり。
これでは、次の作品に繋がらない(食指が動かない)
水底フェスタ (文春文庫) (日本語) 文庫 – 2014/8/6
辻村 深月
(著)
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本の長さ397ページ
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言語日本語
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出版社文藝春秋
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発売日2014/8/6
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ISBN-104167901579
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ISBN-13978-4167901578
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
湖畔の村に彼女が帰ってきた。東京に出て芸能界で成功した由貴美。ロックフェスの夜に彼女と出会った高校生・広海はその謎めいた魅力に囚われ、恋に落ちた。だが、ある夜、彼女は言う、自分はこの村に復讐するために帰ってきたのだと。村の秘密と美しい女の嘘が引き起こす悲劇。あまりに脆く切ない、恋の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辻村/深月
1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2014/8/6)
- 発売日 : 2014/8/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 397ページ
- ISBN-10 : 4167901579
- ISBN-13 : 978-4167901578
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 389,713位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 2,676位直木賞受賞(126-150回)作家の本
- - 4,632位文春文庫
- - 12,216位日本文学
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者である辻村深月が、路線変更をした作品。
何か、全体的に閉塞感や、人間の愚かさが滲み出ていて、読んでいて、苦しくなる。
「ん?」と思う箇所はいくつもあったが、この悲壮感が、たまらない。
この小説は、どのようなジャンルになるのだろう?
ミステリーか? いや、違う。
多分答えはないのだ。
自分にとってこの小説は、読んだ後の不快感をおもいださせる。(湊かなえの「告白」以来)
おもしろい、という観点からいえば、このさくひんは、△だ。
何か、全体的に閉塞感や、人間の愚かさが滲み出ていて、読んでいて、苦しくなる。
「ん?」と思う箇所はいくつもあったが、この悲壮感が、たまらない。
この小説は、どのようなジャンルになるのだろう?
ミステリーか? いや、違う。
多分答えはないのだ。
自分にとってこの小説は、読んだ後の不快感をおもいださせる。(湊かなえの「告白」以来)
おもしろい、という観点からいえば、このさくひんは、△だ。
2015年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
従来の辻村さんの作品とは随分と経路の異なる新たな世界が素晴らしい。今回も読み進む内に、作品の中に関係者として加わっていました。ラストのシーン(入水自殺)では、”何で?”と思わず息を呑む思いでした。
2018年7月12日に日本でレビュー済み
映画やテレビをみるよりもディープにエンターテインメントに浸ることができました。
ミステリーって面白い。
普段ミステリーを好まない(人が死なないリアリティー小説が好きな)僕の感想です。
なるほど、ミステリーは小説の大きなジャンルを作る一つのカテゴリーであるわけだよ。と思いました。
ミステリとしては、文庫解説で千街晶之が指摘しているとおり、閉塞感のある村社会における秘密に巻き込まれるたぐいです。僕も読みながらだいぶ怖い思いをしました。
僕は都心に通うサラリーマンたちのベッドタウンで育ちました。同じ小学校に通う子供は皆、他から引っ越してきた勤め人の家の子。村社会の感覚はほとんど理解出来ません。
中学校に上がると、学区が広がったぶん、戦中/戦後の軍関係の街の特色が加わって、ある程度の地域性があるのですが、流動性があり閉塞性はほとんどありません。
長じて最近ようやく職場の地元採用の人たちの中では仕事の出来不出来とは別のヒエラルキーがあるような気配を感じたりして、地域の社会の難しさも、少し解ってきたように思います。だから、会社は将来期待できる人は全く違う事業所に転勤させたりして、狭い社会で満足させないようにするのだろうな、と思うわけです。
閑話休題。
本書は、閉じた社会の内部で展開されるミステリーの要素以外に、
物語冒頭から描かれるフェスにつどう音楽を愛する人たちの愛着振り
と、
主人公広海がヒロイン由貴美に感じる、のぼせるような恋愛感情が描かれているのが印象的でした。
普段はCDやダウンロードした音源を聴くだけで満喫している僕にとっては、実際にライブ会場で楽しむ音楽の楽しみ方を知ることができて良かったと思います。
のぼせるような恋愛感情としては、主人公=広海が由貴美に対して感じる愛欲の有り様が生々しく、自分の記憶を呼び起こされるようにリアリティーを感じました。
肉体的な欲望と、相手に感じる愛情が一緒になって押し寄せる状態は(自分がそれぞれ個別にしか経験しなかったものでもあり)迫力さえ感じました。
こういう状態になると、周囲からどう見られようと(読者である自分は、織場由貴美が策略を持って脇谷広海を篭絡していると理解しても、なお)広海としては、前のめりにはまり込むことも本望であろう、とまるで自分が広海の理解者であるように錯覚しながら、この小説にのめり込むことができました。
メインストーリーではないですが、日馬達哉にも思うところがありました。信用が大切だと思いました。
何か良いことをしよう、と日頃の行いを改めたところで、信用が無いと何もできない。警戒され誰も協力してくれない。挙げ句の果てには、うまくいかず、意図とは逆に「小人閑居して不善を為す。」と陰口をたたかれることになるのは、こういう状態なのだ、と思いました。
文庫はミステリ評論家の千街晶之の解説付き。往年の名著を引き合いに出し、本書の特異性を解説しつつ、おまけにエンディングで安心した読者の恐怖心をあおって終わるというおまけ付き。
たとえば、このような丁寧な仕事が信用を作るのだよな。と、解説者を登場人物(悪役)と比較して感想を述べる僕のレビューとしての信用はどうなのかと疑問に思ったところで僕のレビューは終わります。
それにしても、辻村深月の本はどれを読んでも面白い。本書は著者と同年代か、少し若い世代を読者に想定したエンターテインメントだと思うのですが、定期的にテレビドラマを観ることが難しい、忙しい大人にもお勧めです。
ミステリーって面白い。
普段ミステリーを好まない(人が死なないリアリティー小説が好きな)僕の感想です。
なるほど、ミステリーは小説の大きなジャンルを作る一つのカテゴリーであるわけだよ。と思いました。
ミステリとしては、文庫解説で千街晶之が指摘しているとおり、閉塞感のある村社会における秘密に巻き込まれるたぐいです。僕も読みながらだいぶ怖い思いをしました。
僕は都心に通うサラリーマンたちのベッドタウンで育ちました。同じ小学校に通う子供は皆、他から引っ越してきた勤め人の家の子。村社会の感覚はほとんど理解出来ません。
中学校に上がると、学区が広がったぶん、戦中/戦後の軍関係の街の特色が加わって、ある程度の地域性があるのですが、流動性があり閉塞性はほとんどありません。
長じて最近ようやく職場の地元採用の人たちの中では仕事の出来不出来とは別のヒエラルキーがあるような気配を感じたりして、地域の社会の難しさも、少し解ってきたように思います。だから、会社は将来期待できる人は全く違う事業所に転勤させたりして、狭い社会で満足させないようにするのだろうな、と思うわけです。
閑話休題。
本書は、閉じた社会の内部で展開されるミステリーの要素以外に、
物語冒頭から描かれるフェスにつどう音楽を愛する人たちの愛着振り
と、
主人公広海がヒロイン由貴美に感じる、のぼせるような恋愛感情が描かれているのが印象的でした。
普段はCDやダウンロードした音源を聴くだけで満喫している僕にとっては、実際にライブ会場で楽しむ音楽の楽しみ方を知ることができて良かったと思います。
のぼせるような恋愛感情としては、主人公=広海が由貴美に対して感じる愛欲の有り様が生々しく、自分の記憶を呼び起こされるようにリアリティーを感じました。
肉体的な欲望と、相手に感じる愛情が一緒になって押し寄せる状態は(自分がそれぞれ個別にしか経験しなかったものでもあり)迫力さえ感じました。
こういう状態になると、周囲からどう見られようと(読者である自分は、織場由貴美が策略を持って脇谷広海を篭絡していると理解しても、なお)広海としては、前のめりにはまり込むことも本望であろう、とまるで自分が広海の理解者であるように錯覚しながら、この小説にのめり込むことができました。
メインストーリーではないですが、日馬達哉にも思うところがありました。信用が大切だと思いました。
何か良いことをしよう、と日頃の行いを改めたところで、信用が無いと何もできない。警戒され誰も協力してくれない。挙げ句の果てには、うまくいかず、意図とは逆に「小人閑居して不善を為す。」と陰口をたたかれることになるのは、こういう状態なのだ、と思いました。
文庫はミステリ評論家の千街晶之の解説付き。往年の名著を引き合いに出し、本書の特異性を解説しつつ、おまけにエンディングで安心した読者の恐怖心をあおって終わるというおまけ付き。
たとえば、このような丁寧な仕事が信用を作るのだよな。と、解説者を登場人物(悪役)と比較して感想を述べる僕のレビューとしての信用はどうなのかと疑問に思ったところで僕のレビューは終わります。
それにしても、辻村深月の本はどれを読んでも面白い。本書は著者と同年代か、少し若い世代を読者に想定したエンターテインメントだと思うのですが、定期的にテレビドラマを観ることが難しい、忙しい大人にもお勧めです。