気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて (中公新書) (日本語) 新書 – 2011/7/22
深井 有
(著)
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本の長さ268ページ
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言語日本語
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出版社中央公論新社
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発売日2011/7/22
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ISBN-104121021207
-
ISBN-13978-4121021205
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
地球温暖化の議論をリードしてきたIPCCがスキャンダルに揺れている。温暖化を印象付けるためのデータ操作や、不都合な報告の黙殺など、あるまじき行為が明るみに出た。本書では、気候変動の真因を最新の知見から解説、さらに化石燃料を温存する上で必要な、バイオマス、核融合など代替エネルギー技術の最前線を紹介する。震災復興が急がれる今、莫大な国費を根拠薄弱なCO2削減策のために浪費することは許されない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
深井/有
1934年、千葉県に生まれる。1958年、東京大学理学部物理学科卒業。1963年、東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。専攻、金属物理学とくに金属‐水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、産業技術総合研究所・物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1934年、千葉県に生まれる。1958年、東京大学理学部物理学科卒業。1963年、東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。専攻、金属物理学とくに金属‐水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、産業技術総合研究所・物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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2019年11月9日に日本でレビュー済み
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またタイトルと★の数だけみて懐疑本買っちゃった。やっぱり本屋で探さないとだめだな。深く反省した。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2011年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて (中公新書)
炭酸ガスが地球温暖化の元凶だとするIPCC説が、実は捏造されたデータを根拠としていることを懇切かつ分り易く解説、炭酸ガス排出量取引という
ナンセンスなものに突っ込んでいる日本政府と産業界の見識のなさを指摘、これらのために日本全体で費やしている年間1兆円の無駄遣いを10年間
止めるだけで東日本大震災の復興のための増税が不要となるとしている。
一方で化石燃料の代替として位置づけられている原子力つまりウランの可採埋蔵量も化石燃料と同等量しかないことを説き起こし、究極のエネルギー源である核融合技術が完成するまでのつなぎとして、バイオマス、太陽光を一次エネルギーとし電気又は水素を二次エネルギーとするシステムを
応用することとし、放射性廃棄物処理という多大は環境負荷を伴うエネルギーの利用はできるだけ抑える、といった未来への明確なエネルギー政策までも示唆した稀有の良著である。ぜひとも政府関係者・一般国民を問わず広く読まれることを望むものである。
炭酸ガスが地球温暖化の元凶だとするIPCC説が、実は捏造されたデータを根拠としていることを懇切かつ分り易く解説、炭酸ガス排出量取引という
ナンセンスなものに突っ込んでいる日本政府と産業界の見識のなさを指摘、これらのために日本全体で費やしている年間1兆円の無駄遣いを10年間
止めるだけで東日本大震災の復興のための増税が不要となるとしている。
一方で化石燃料の代替として位置づけられている原子力つまりウランの可採埋蔵量も化石燃料と同等量しかないことを説き起こし、究極のエネルギー源である核融合技術が完成するまでのつなぎとして、バイオマス、太陽光を一次エネルギーとし電気又は水素を二次エネルギーとするシステムを
応用することとし、放射性廃棄物処理という多大は環境負荷を伴うエネルギーの利用はできるだけ抑える、といった未来への明確なエネルギー政策までも示唆した稀有の良著である。ぜひとも政府関係者・一般国民を問わず広く読まれることを望むものである。
2013年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クライメイトゲート事件が発覚した後、当時あれだけ世界的に行われていた
CO2温暖化犯人説キャンペーンが一気に下火になったのは皆さん実感している思いますが、
クライメイトゲート事件やIPCCによる政治的な圧力問題の"事実"がわかります。
※個人的にはリーマンショックが起こりCO2排出権取引を
進められなくなったのが下火になった直接的な原因だと考えていますが。
これだけでも読む価値はありますが、
主題は、CO2が犯人じゃないのなら気候変動はどうやって起こっているのか、
また今後のエネルギー問題はどうなって解決していけば良いのかであり、
わかりやすく解説してあります。
マスメディアの偏向報道に踊らされない為に幅広い知識を身につける意味でも
一度読んでみることをお勧めします。
環境問題の本はいくつか読んでますが、値段以上の価値は確実にあります。
CO2温暖化犯人説キャンペーンが一気に下火になったのは皆さん実感している思いますが、
クライメイトゲート事件やIPCCによる政治的な圧力問題の"事実"がわかります。
※個人的にはリーマンショックが起こりCO2排出権取引を
進められなくなったのが下火になった直接的な原因だと考えていますが。
これだけでも読む価値はありますが、
主題は、CO2が犯人じゃないのなら気候変動はどうやって起こっているのか、
また今後のエネルギー問題はどうなって解決していけば良いのかであり、
わかりやすく解説してあります。
マスメディアの偏向報道に踊らされない為に幅広い知識を身につける意味でも
一度読んでみることをお勧めします。
環境問題の本はいくつか読んでますが、値段以上の価値は確実にあります。
2017年3月29日に日本でレビュー済み
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
Amazonで購入
68PでCO2濃度に変動があるのは海洋が夏に放出し、冬に吸収するためだと書いていますが、
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。

5つ星のうち1.0
ネット発の懐疑論の物真似
ユーザー名: ab、日付: 2017年3月29日
68PでCO2濃度に変動があるのは海洋が夏に放出し、冬に吸収するためだと書いていますが、ユーザー名: ab、日付: 2017年3月29日
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
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2011年9月22日に日本でレビュー済み
「地球温暖化問題」の虚構性については、既に2008年、伊藤公紀・渡辺正両教授の『 地球温暖化論のウソとワナ 』(KKベストセラーズ)や赤祖父俊一博士の『 正しく知る地球温暖化 』(誠文堂新光社)などの著書で指摘されてきている。実際、渡辺教授は「「地球温暖化問題」は、史上最悪の科学スキャンダルと呼ばれるに違いない」(伊藤・渡辺前掲書p.5)とまで断じている。同様に、当書の著者である深井有・中央大学名誉教授も、先ず「まえがき」で「地球温暖化防止のキャンペーンは世紀の科学スキャンダルとして記憶される」と言明し、次の序章において、何故か日本ではあまり報じられることの少なかった「クライメートゲート事件」の概略を叙述し、「温暖化」に係る「二酸化炭素原因説の陰謀」を暴いている。
本著では、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の科学部門を統括する英国イーストアングリア大学気候研究所における「科学者としてあるまじき行為」(本書p.5)と断言できる上記事件の実態をはじめ、宇宙物理学等に基づく気候研究やエネルギー開発に係るトピックス、さらには未来のエネルギー源と目されている「核融合」の科学的検証など、「気候変動」と「エネルギー問題」についての最新かつ多岐にわたる知見が披瀝されている。また、深井名誉教授は、それらに関する出典、引用元も遺漏なく記述しており、論題の深耕も可能だ。この著述は、新書版ながら、かなり専門的で気安く読めない嫌いはあるのだが、「地球温暖化防止」の集団パラノイアから目覚めるためにも、有益な文献であろう。
深井名誉教授は、11年9月12日付「北海道新聞(科学欄)」において、「地球温暖化問題」で「CO2(二酸化炭素)は気候変動の主因ではない」と述べ、また「年間1兆円を優に超える温暖化対策の支出はそっくり震災復興に回すべき」との“正論”を語っている。林俊彦・同志社大学教授は、この度の震災で喪失した「人的資本」の割引現在価値に基づく推計額を1.4兆円としているが( 大災害の経済学 )、温暖化対策費の1年分を「人的資本の回復」に投じるだけで、大変意義ある復興対策となるのは間違いないだろう。いずれにしても、「二酸化炭素は地上の生命をつなぐかけがいのない物質なのであって、それを大気汚染物質と見なして減らそうとするのは、自然の摂理に反するものと言うべきなのだ」(同p.178)。
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「地球温暖化問題」の虚構性については、既に2008年、伊藤公紀・渡辺正両教授の『 地球温暖化論のウソとワナ 』(KKベストセラーズ)や赤祖父俊一博士の『 正しく知る地球温暖化 』(誠文堂新光社)などの著書で指摘されてきている。実際、渡辺教授は「「地球温暖化問題」は、史上最悪の科学スキャンダルと呼ばれるに違いない」(伊藤・渡辺前掲書p.5)とまで断じている。同様に、当書の著者である深井有・中央大学名誉教授も、先ず「まえがき」で「地球温暖化防止のキャンペーンは世紀の科学スキャンダルとして記憶される」と言明し、次の序章において、何故か日本ではあまり報じられることの少なかった「クライメートゲート事件」の概略を叙述し、「温暖化」に係る「二酸化炭素原因説の陰謀」を暴いている。
本著では、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の科学部門を統括する英国イーストアングリア大学気候研究所における「科学者としてあるまじき行為」(本書p.5)と断言できる上記事件の実態をはじめ、宇宙物理学等に基づく気候研究やエネルギー開発に係るトピックス、さらには未来のエネルギー源と目されている「核融合」の科学的検証など、「気候変動」と「エネルギー問題」についての最新かつ多岐にわたる知見が披瀝されている。また、深井名誉教授は、それらに関する出典、引用元も遺漏なく記述しており、論題の深耕も可能だ。この著述は、新書版ながら、かなり専門的で気安く読めない嫌いはあるのだが、「地球温暖化防止」の集団パラノイアから目覚めるためにも、有益な文献であろう。
深井名誉教授は、11年9月12日付「北海道新聞(科学欄)」において、「地球温暖化問題」で「CO2(二酸化炭素)は気候変動の主因ではない」と述べ、また「年間1兆円を優に超える温暖化対策の支出はそっくり震災復興に回すべき」との“正論”を語っている。林俊彦・同志社大学教授は、この度の震災で喪失した「人的資本」の割引現在価値に基づく推計額を1.4兆円としているが( 大災害の経済学 )、温暖化対策費の1年分を「人的資本の回復」に投じるだけで、大変意義ある復興対策となるのは間違いないだろう。いずれにしても、「二酸化炭素は地上の生命をつなぐかけがいのない物質なのであって、それを大気汚染物質と見なして減らそうとするのは、自然の摂理に反するものと言うべきなのだ」(同p.178)。
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