お母さまが認知症の症状が現れた時から、エッセイ形式で描かれています。
お父様のお母さまへの愛情や人間としての器、筆者の葛藤や心の変化と根底にある家族愛。
場面場面で、何度も涙が出ました。
これまで、藤川さんの詩集を読まれた方や講演に行かれたかた、新たに気づくこともあると思います。
現在、ご家族を介護されている方、対人援助職についている方には、特におすすめしたい1冊です。
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母はもう春を理解できない 認知症という旅の物語 単行本 – 2021/1/27
藤川幸之助
(著, 写真)
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50代でアルツハイマー病となった母、それを支えてきた父、そして父の他界後に母と歩むことを決めた著者。その20数年にわたる、険しくて優しい旅の物語です。一般に、その渦中にある家族は、先の見えない介護生活に疲れたり、怒りを溜めたり、孤立したりするものですが、後に振り返ってみたとき、得たものが大きかったと実感することが少なくありません。著者はそれを「認知症になった母に、自分の人生の地図を与えてもらった」「支える側が支えられた」と表現しています。本書の中では、そうした「見つけたもの」の数々を丁寧に掬いとり、言葉にしています。詩人として数多くの詩集を送りだしてきた著者ですが、エッセイは今作が初めて。巻頭では、フォトグラファーとしても活躍する著者が撮りためた写真も掲載しています。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社harunosora
- 発売日2021/1/27
- 寸法21 x 14.8 x 2.5 cm
- ISBN-104991136725
- ISBN-13978-4991136726
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商品の説明
著者について
藤川幸之助(ふじかわこうのすけ)
詩人/児童文学作家/日本児童文学者協会会員/写真家
1962年、熊本県生まれ。長崎大学教育学部大学院修士課程修了。小学校の教師を経て、認知症の母親の介護の経験をもとに、命や認知症を題材にした詩を作り続けている。また、認知症への理解を深めるため全国各地で講演活動を行っている。これまでの講演回数は400回を超える。
主な著書に、『マザー』『ライスカレーと母と海』『君を失って、言葉が生まれた』『手をつないで見上げた空は』(以上、ポプラ社)、『大好きだよ キヨちゃん。』『おじいちゃんの手帳』『赤ちゃん キューちゃん』『一本の線をひくと』 (以上、クリエイツかもがわ)、『やわらかな まっすぐ』『この手の空っぽはきみのために空けてある』(以上、PHP研究所)、『満月の夜、母を施設に置いて』『まなざしかいご』 『徘徊と笑うなかれ』(以上、中央法規出版)、 『命が命を生かす瞬間』(東本願寺出版)、『支える側が支えられ 生かされていく』(致知出版社)がある。
詩人/児童文学作家/日本児童文学者協会会員/写真家
1962年、熊本県生まれ。長崎大学教育学部大学院修士課程修了。小学校の教師を経て、認知症の母親の介護の経験をもとに、命や認知症を題材にした詩を作り続けている。また、認知症への理解を深めるため全国各地で講演活動を行っている。これまでの講演回数は400回を超える。
主な著書に、『マザー』『ライスカレーと母と海』『君を失って、言葉が生まれた』『手をつないで見上げた空は』(以上、ポプラ社)、『大好きだよ キヨちゃん。』『おじいちゃんの手帳』『赤ちゃん キューちゃん』『一本の線をひくと』 (以上、クリエイツかもがわ)、『やわらかな まっすぐ』『この手の空っぽはきみのために空けてある』(以上、PHP研究所)、『満月の夜、母を施設に置いて』『まなざしかいご』 『徘徊と笑うなかれ』(以上、中央法規出版)、 『命が命を生かす瞬間』(東本願寺出版)、『支える側が支えられ 生かされていく』(致知出版社)がある。
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登録情報
- 出版社 : harunosora; A5版 (2021/1/27)
- 発売日 : 2021/1/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4991136725
- ISBN-13 : 978-4991136726
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 315,399位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 106位老年医学 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2021年2月23日に日本でレビュー済み
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2022年6月6日に日本でレビュー済み
認知症に対する偏見をなくすことはとても大きな課題です。
でもそれは決して簡単なことではありません。どう解消すれば良いのか私もよく分かっておりませんでした。
私は認知症診療に従事する医師です。認知症に対する偏見はとても少ない方だと思っています。多くの認知症当事者の方と接していくうちに、「認知症の人は『普通の人』」だと自然に思えるようになっていきました。
では、そういった認知症の人と接する機会が少ない方の偏見を解消するにはどうすればよいのでしょうか? 私がずっと思い悩んできたその課題について、本書第3章の『アルツハイマーという恥』の中に書かれている記述(50-55頁)が大きなヒントを与えてくれました。
父親の「何が恥ずかしかもんか。俺の愛した人たい。愛して愛して結婚して、ずっと愛してきた人ばい。俺は一度でんお母さんのことば、恥ずかしかと思ったことがなか」という言葉を聞いた筆者(主人公)は、「バーカ!」と言って母に小石を投げた小学生たちの前で認知症の母の話をしました。
最初のうちは、滑稽に感じ笑っている子どももいたそうです。しかし、主人公がその病気を抱えながら必死に生きる母の姿やその母を支えた父について話していくうちに、子どもたちの幾人かが目に涙をためていった光景が描かれています。
認知症について正しく知ることが子どもたちの心を揺さぶり、偏見を解消するどころか、『何かしてあげたい』という気持ちにまで子どもたちの気持ちを高めたのです。
認知症を取り巻く諸問題解決に多くの示唆を与えてくれた感動の一冊でした。
でもそれは決して簡単なことではありません。どう解消すれば良いのか私もよく分かっておりませんでした。
私は認知症診療に従事する医師です。認知症に対する偏見はとても少ない方だと思っています。多くの認知症当事者の方と接していくうちに、「認知症の人は『普通の人』」だと自然に思えるようになっていきました。
では、そういった認知症の人と接する機会が少ない方の偏見を解消するにはどうすればよいのでしょうか? 私がずっと思い悩んできたその課題について、本書第3章の『アルツハイマーという恥』の中に書かれている記述(50-55頁)が大きなヒントを与えてくれました。
父親の「何が恥ずかしかもんか。俺の愛した人たい。愛して愛して結婚して、ずっと愛してきた人ばい。俺は一度でんお母さんのことば、恥ずかしかと思ったことがなか」という言葉を聞いた筆者(主人公)は、「バーカ!」と言って母に小石を投げた小学生たちの前で認知症の母の話をしました。
最初のうちは、滑稽に感じ笑っている子どももいたそうです。しかし、主人公がその病気を抱えながら必死に生きる母の姿やその母を支えた父について話していくうちに、子どもたちの幾人かが目に涙をためていった光景が描かれています。
認知症について正しく知ることが子どもたちの心を揺さぶり、偏見を解消するどころか、『何かしてあげたい』という気持ちにまで子どもたちの気持ちを高めたのです。
認知症を取り巻く諸問題解決に多くの示唆を与えてくれた感動の一冊でした。