こちらのノンフィクション本とドラマ「チェイス」も観ました。
著者の執念と亡くなられた幼女達に対する想いを強く感じた。
真犯人とみられる「ルパン」に近づいてはあらゆる異様な力に阻まる。
それでも真実を明らかにしようと突き進む様は圧巻だ。
刑事、検察、法曹界に真実を突き付け、真犯人の代わりに犯人とされた菅家さんの冤罪を晴らし、科警研に誤りを突き付け真犯人をあぶり出そうとする。
遂には国会まで動かし再捜査の必要性を訴え、時効の壁をも乗り越え最終的には、国家公安委員長や総理大臣にも再捜査の必要性を認めさせた。
これで今度こそルパンを捕まえることができる!と思った。
それなのに…その数日後東日本大震災が起こる。またもやルパンが遠ざかる。
Amazonドラマ「チェイス」は確かにやり方を誤ったため、新潮や日テレに配信停止を求められ1シーズン最終回からお蔵入りとなった。
Amazon配信とは言えテレビの影響力は大きい。
おそらくシーズン2.3と続く予定だっただろう。
キチンとした手順を踏み配信を続ければ、実話とのことでそれなりの話題にもなり世論を動かしたかもしれない。
付いては再捜査への動きに繋がったかもしれない。
しかし配信停止となり、ここでもまたルパンへの道筋が途絶えた。本当にもったいないことだ。
ご遺族の願いは真犯人の逮捕ただ一つだろう。
著者の清水さんももちろんその願い一つだと思う。
ご遺族の心情を思うと本当に心が痛い。
時効の壁は確かにある。
しかし冤罪がおきその間は捜査は行われなかったのだから、当然その間の時効は停止されるべきだ。
もちろんそれ以外の壁もある。
当時のDNA鑑定の不確かさ、それによる取り返しのつかない判決と執行…
その誤りを是正しようとせず隠匿する大きな闇に強い怒りを感じる。
頼むから再捜査を!真犯人をルパンを捕まえて欲しい。
そう祈らずにはいられない。
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