私は、筆者の本を読むのは『爆発的進化論』に次いで今回が2回目なのだが、今回も、筆者の巧みな話術と興味深い話題満載の内容に、しっかり楽しませてもらった。
筆者は『はじめに』で、非常に面白い例え話を披露している。アルファ星にヒトとミミズとマツが移住させてもらったところ、マツは光合成で酸素をつくり、ミミズは土壌を改良して役に立ったものの、「俺は地球ではミミズよりマツより偉かったんだぞ」と、やたらプライドだけは髙いヒトだけが、何の役にも立たなかったというものだ。筆者は、この例え話から、私たちはヒトという種を特別扱いする傾向にあるが、ヒトは決して進化の頂点でも終着点でもなく、他のすべての生物同様、進化の途中にいるだけであり、そもそも、環境に「完全」に適応した生物などというのは理想・空想の産物であって、私たちヒトも「不完全」な存在なのだとしているのだ。
筆者は本書において、ヒトの肺は鳥類や恐竜の肺にはかなわないこと(第2章)、窒素(尿)の捨て方から見ると、哺乳類より鳥類や爬虫類の方が陸上生活に適していること(第3章)、ヒトの眼の錐体細胞が4→2→3、眼の数も0→3→2と減ったり増えたりしていること(第6章)、チンパンジーのような手からヒトのような手に進化したのではなく、ヒトのような手からチンパンジーのような手に進化したこと(第8章)を示して、ヒトが進化の頂点や終着点にいるものではないことや、直立二足歩行に進化したがゆえに、心臓病(第1章)、腰痛(第7章)、難産(第10章)になりやすいことを示して、ヒトが「不完全」な存在であることなど、進化にまつわる興味深い話題を紹介している。また、終章では、みんなが死なないで、いつまでも生きる方法があるとしたうえで、最後の一行で本書のタイトル『残酷な進化論』の意味を明らかにしている。
本書の最大の特徴は、何といっても、冒頭に記した感想に尽きると思う。学者が書いた学術本というものは、えてして小難しい理論を前面に出しすぎてしまうところがあり、そうされると素人は、読む意欲が萎えてしまうものだ。しかし、筆者はその点、心得たもので、『はじめに』で紹介した例え話だけでなく、進化の道筋をリレーのバトンに例えたり(第2章)、貧乏な男の子がスーツを着ていない状態から着ている状態へと進化する過程を例に、進化が通れる道は限られていることを示したり(第6章)、「風が吹けば桶屋が儲かる」という話を例に、なぜヒト以外の類人猿では、直立二足歩行が進化しなかったのかを考察したり(第9章)、怠け者のホモ・エレクトゥスと、走るのが大好きなホモ・エレクトゥスなどを例に、ダーウィンの進化論の当否を検討したり(第11章)するなど、とにかくつかみが上手であり、読者を飽きさせずに楽しく読ませるコツを知っている本当に読ませ上手な人だと、改めて感心させられた。
残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書) Kindle版
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言語日本語
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出版社NHK出版
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発売日2019/10/10
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ファイルサイズ10376 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
心臓病・腰痛・難産になるようヒトは進化した!最新の研究が明らかにする、人体進化の不都合な真実―「人体」をテーマに進化の本質を描く知的エンターテインメント。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
1961年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学総合研究博物館研究事業協力者。明治大学・立教大学兼任講師。専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」。主な著書に『絶滅の人類史──なぜ「私たち」が生き延びたのか』(NHK出版新書)、『化石の分子生物学──生命進化の謎を解く』(講談社現代新書、講談社科学出版賞受賞)、『進化論はいかに進化したか』(新潮選書)など。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
更科/功
1961年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学総合研究博物館研究事業協力者。明治大学・立教大学兼任講師。専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」。主な著書に『化石の分子生物学―生命進化の謎を解く』(講談社現代新書、講談社科学出版賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
1961年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学総合研究博物館研究事業協力者。明治大学・立教大学兼任講師。専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」。主な著書に『化石の分子生物学―生命進化の謎を解く』(講談社現代新書、講談社科学出版賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07Z44RGY2
- 出版社 : NHK出版 (2019/10/10)
- 発売日 : 2019/10/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10376 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 167ページ
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本書の著者は本年1月に『
進化論はいかに進化したか (新潮選書)
』と題する、多少学術的・専門性の高い“進化論説”の進化過程の歴史的概観、別言すると「進化論学説史」の解説書を書かれている。本書は「商品の説明」において、「ヒトは心臓病・腰痛・難産になるように進化した…文明を築いて大繁栄した私たちヒトは、じつは『ありふれた』生物だった…『人体』をテーマに、誤解されがちな進化論の本質を明快に描き出した、知的エンターテインメント」とあるように、「人体をテーマ」とした進化理論の各論概説と言うべき趣旨にあり、多少難度の高かった前記著書と趣は異なる。しかしながら「知的エンターテインメント」とはあるものの、論旨の把握には一定程度の進化論的知見等(他に有機化学など)の前提知識を要する(正確には一定程度の知見があると理解しやすいと思う)。
前示「商品の説明」では、「ヒトは心臓病・腰痛・難産になるように進化した」とのトピックが強調されているが、「心臓病」、「腰痛」、「難産」に関する“直接的”なトピック量としては右喧伝ほどに多いものではなく(「心臓病」で28~39頁、「腰痛」で126~135頁、「難産」で169~174頁辺り:無論他の関連トピックで断片的に言及されているものもある)、端的には(ダーウィニズム-突然変異+自然選択説+行動の進化方向説-を根底とした)「人間」の全体的機能・器官の進化過程と要因の概説と言って良い。本書は新書判で本文が220頁弱ながら、その濃度(本書流に比喩すると「浸透圧」)は高いので、個人的に理解しやすかった(興味深い)トピックを幾つか取り上げたい。
まず前示トピックの「心臓病」と肺機能に関する一連の概説である。心筋及び心臓が作り出す圧力(血圧)は強いほど生命・生理学的には有利になるはずだが、肺機能(酸素と二酸化炭素の入れ換え)の微細・微弱性から心臓器官が複雑化したが(冠状動脈)、これが心臓の高圧力機能の弊害として「心筋梗塞」等を起こす要因となった、言わば進化の二律背反的要素と言えるだろうか。著者は「その個体が生殖年齢を過ぎていれば、自然淘汰には関係がない…もしも若い個体の一部に狭心症や心筋梗塞が起きたとしても、それを補って余りあるメリットがあれば…なりやすい個体が、自然淘汰によって除かれることはない」と、極めて唯物的な進化論的解答が明快に示されている(36~38頁)。因みに前庭冠動脈(硬化)等の急性心筋梗塞に依り(運良く命脈を保てた場合に)“壊死”した心筋(部分)は再生されない。
次が出産、ペアリング、子育て等に観る社会性と進化の関係である(第12章)。ここでの要旨は、人間の「2足歩行」に依り骨盤がより歩行に適するように進化した反面で、「難産」と言うリスクを負うことになった。他方で「難産」故に子育ての社会性(集団又は同族内の協力)が発現、他方でペアリングの観点からは、確実な子孫を育て自己の遺伝子をより多く存続させる種の意義として「一夫一妻制」の確立と言う進化論的結論を導いている。何より、人間の(2足歩行への進化の結果としての)脆弱性が、これとは別の(繁殖のための協力的)社会性又はペアリング(人間特有の繁殖の終点含む)の進化過程への相互的作用をもたらすといった、非常に広範な視点が面白く読める。生物・進化論のある程度の知識があればより理解は深まると思う。
なお余談ながら第3章で取り上げられている類似化合物について、それらの化学的相違の言及がないので参考までに以下にその特徴を示しておく。
①アンモニア:NH3、濃度10%超は(法律上)毒物、無色気体・刺激臭(常温・常圧)
LD50(経口・ラット)※=305mg/kg
②尿素:CO(NH2)2、潮解性、無色・無臭結晶(常温・常圧)
LD50(経口・ラット)=8500mg/kg
③尿酸:C5H4N4O3(不飽和複素環式有機化合物)、白色結晶(常温・常圧)
【※】ラット・経口投与で半数の致死量を指す単位方式、「Lethal Dose 50%」の略。
前示「商品の説明」では、「ヒトは心臓病・腰痛・難産になるように進化した」とのトピックが強調されているが、「心臓病」、「腰痛」、「難産」に関する“直接的”なトピック量としては右喧伝ほどに多いものではなく(「心臓病」で28~39頁、「腰痛」で126~135頁、「難産」で169~174頁辺り:無論他の関連トピックで断片的に言及されているものもある)、端的には(ダーウィニズム-突然変異+自然選択説+行動の進化方向説-を根底とした)「人間」の全体的機能・器官の進化過程と要因の概説と言って良い。本書は新書判で本文が220頁弱ながら、その濃度(本書流に比喩すると「浸透圧」)は高いので、個人的に理解しやすかった(興味深い)トピックを幾つか取り上げたい。
まず前示トピックの「心臓病」と肺機能に関する一連の概説である。心筋及び心臓が作り出す圧力(血圧)は強いほど生命・生理学的には有利になるはずだが、肺機能(酸素と二酸化炭素の入れ換え)の微細・微弱性から心臓器官が複雑化したが(冠状動脈)、これが心臓の高圧力機能の弊害として「心筋梗塞」等を起こす要因となった、言わば進化の二律背反的要素と言えるだろうか。著者は「その個体が生殖年齢を過ぎていれば、自然淘汰には関係がない…もしも若い個体の一部に狭心症や心筋梗塞が起きたとしても、それを補って余りあるメリットがあれば…なりやすい個体が、自然淘汰によって除かれることはない」と、極めて唯物的な進化論的解答が明快に示されている(36~38頁)。因みに前庭冠動脈(硬化)等の急性心筋梗塞に依り(運良く命脈を保てた場合に)“壊死”した心筋(部分)は再生されない。
次が出産、ペアリング、子育て等に観る社会性と進化の関係である(第12章)。ここでの要旨は、人間の「2足歩行」に依り骨盤がより歩行に適するように進化した反面で、「難産」と言うリスクを負うことになった。他方で「難産」故に子育ての社会性(集団又は同族内の協力)が発現、他方でペアリングの観点からは、確実な子孫を育て自己の遺伝子をより多く存続させる種の意義として「一夫一妻制」の確立と言う進化論的結論を導いている。何より、人間の(2足歩行への進化の結果としての)脆弱性が、これとは別の(繁殖のための協力的)社会性又はペアリング(人間特有の繁殖の終点含む)の進化過程への相互的作用をもたらすといった、非常に広範な視点が面白く読める。生物・進化論のある程度の知識があればより理解は深まると思う。
なお余談ながら第3章で取り上げられている類似化合物について、それらの化学的相違の言及がないので参考までに以下にその特徴を示しておく。
①アンモニア:NH3、濃度10%超は(法律上)毒物、無色気体・刺激臭(常温・常圧)
LD50(経口・ラット)※=305mg/kg
②尿素:CO(NH2)2、潮解性、無色・無臭結晶(常温・常圧)
LD50(経口・ラット)=8500mg/kg
③尿酸:C5H4N4O3(不飽和複素環式有機化合物)、白色結晶(常温・常圧)
【※】ラット・経口投与で半数の致死量を指す単位方式、「Lethal Dose 50%」の略。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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進化論をテーマにしたエッセイ集です。これで何か新しいことを学ぶというものではない。今地球にいる生物に上下があるわけではなくそれぞれが矛盾をはらみながらも進化の先端にいる。この事を専門情報をちりばめることで解き起こすのが本書です。
例えば鳥類の肺は人間のものより遥かに効率的です。他にも人間が進化の頂点というのは間違いとわかるエピソードが紹介されています。
言いたいことが単純なわりに情報量が多いのが好き嫌いの別れるところです。説教臭くなりそうなのですがそうでもないのが救いです。
テーマに残酷な進化論とありますが残酷というよりは残念というニュアンスです。刺激的な言葉の方が営業にプラスと思ってのことでしょうがこれは空振りでしょう。
例えば鳥類の肺は人間のものより遥かに効率的です。他にも人間が進化の頂点というのは間違いとわかるエピソードが紹介されています。
言いたいことが単純なわりに情報量が多いのが好き嫌いの別れるところです。説教臭くなりそうなのですがそうでもないのが救いです。
テーマに残酷な進化論とありますが残酷というよりは残念というニュアンスです。刺激的な言葉の方が営業にプラスと思ってのことでしょうがこれは空振りでしょう。
2020年11月15日に日本でレビュー済み
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なぜ私たちは生きているのか?
生きる構造に進化した結果、生まれたものが生物であるかぎり、
生きるために生きているのが生物なのだ。
それを、人間は生きる目的とか、生きる意味とか
小難しい事を考えて、挙句の果てに絶望して自死したりする。
人間はそもそも偉くない。勘違いしてはいけない。
何を優れたと考えるかによって、生物の順番は入れ替わる。
どのような状況でも、客観的に優れた生物なんていない。
環境に適応したのが進化であって、進化は進歩ではないのだ。
いかなる生物も生存闘争をし、自然淘汰される。
生存闘争とは、言い換えれば、生き抜いて子孫を残す事であり、
生存闘争の結果、種は進化していく。
では、子孫を残せなければ、生物として敗者なのか?
生物学的、進化論的にはそうだろう。
でも、敗者でもいいじゃないか。淘汰される側でもいいじゃないか。
せめて、生物として生まれた以上、
ただ、何は無くとも、生きるために生きて、一つの個を全うする。
これはこれで、偉大な仕事ではなかろうか?
生きる構造に進化した結果、生まれたものが生物であるかぎり、
生きるために生きているのが生物なのだ。
それを、人間は生きる目的とか、生きる意味とか
小難しい事を考えて、挙句の果てに絶望して自死したりする。
人間はそもそも偉くない。勘違いしてはいけない。
何を優れたと考えるかによって、生物の順番は入れ替わる。
どのような状況でも、客観的に優れた生物なんていない。
環境に適応したのが進化であって、進化は進歩ではないのだ。
いかなる生物も生存闘争をし、自然淘汰される。
生存闘争とは、言い換えれば、生き抜いて子孫を残す事であり、
生存闘争の結果、種は進化していく。
では、子孫を残せなければ、生物として敗者なのか?
生物学的、進化論的にはそうだろう。
でも、敗者でもいいじゃないか。淘汰される側でもいいじゃないか。
せめて、生物として生まれた以上、
ただ、何は無くとも、生きるために生きて、一つの個を全うする。
これはこれで、偉大な仕事ではなかろうか?
VINEメンバー
全ての生き物に言える事だが、基本は次世代に「なんとか」命をバトンタッチし得る程度に
完成されていればよく、従って全ての生き物は視点を変えれば幾らでも出来の悪いところは見
付かるわけである。別に進化は全く残酷でも何でも無い。またこの様な文学的、扇情的な表現は
幼稚なものを感じさせる。
著者は古生物上がりの方らしいが、現生の生き物、特に哺乳類の生命現象に関する十分な知
識背景無く、この様な本をさっとものしてしまう態度は感心できない。当たり前すぎることを
何を今更との感想でもある。生物遺残、つまりはほとんどはホネばかりを見ている内に、自分
が得たオリジナルな知見では無く、他から勉強した知識が頭の中で肥大拡大し一般向けの本に
結実するのだろう。しかしその程度のことは各専門分野の者が既に皆考え検討していることである。
本を出版する前に専門家とディスカッションすれば良かろうが、例えばヒトとチンパンジー
を比較するなら関係学会に顔を出すなり見解を発表するなりすべきでは無いのか?といっても
思いつきレベルでは相手にされず門前払いとなるだろうが。当たり前の事だが、或る程度の自説
の礎となる証拠を握らないと発表へのパスポートは得られない。
人間がヘルニアになるのは直立二足歩行に適応仕切れていない、完成度が低いなどと浅薄な
事を唱えその昔失笑を買った者もいる様だが、四つ足動物とて、腹壁の弱い箇所である臍付近
からヘルニアを起こし易い。四足歩行に適応し切ってないと主張するのだろうか?病の起源に
関してはNHKが過去に番組を作ってもいるがそれを踏まえての記述なのか?
総じて科学の裏打ちの浅い思いつきで喋っている内容の様に「見える」。
以上、読みもせずに本のタイトルと目次のみ見て想像で述べてしまったが失礼した。
完成されていればよく、従って全ての生き物は視点を変えれば幾らでも出来の悪いところは見
付かるわけである。別に進化は全く残酷でも何でも無い。またこの様な文学的、扇情的な表現は
幼稚なものを感じさせる。
著者は古生物上がりの方らしいが、現生の生き物、特に哺乳類の生命現象に関する十分な知
識背景無く、この様な本をさっとものしてしまう態度は感心できない。当たり前すぎることを
何を今更との感想でもある。生物遺残、つまりはほとんどはホネばかりを見ている内に、自分
が得たオリジナルな知見では無く、他から勉強した知識が頭の中で肥大拡大し一般向けの本に
結実するのだろう。しかしその程度のことは各専門分野の者が既に皆考え検討していることである。
本を出版する前に専門家とディスカッションすれば良かろうが、例えばヒトとチンパンジー
を比較するなら関係学会に顔を出すなり見解を発表するなりすべきでは無いのか?といっても
思いつきレベルでは相手にされず門前払いとなるだろうが。当たり前の事だが、或る程度の自説
の礎となる証拠を握らないと発表へのパスポートは得られない。
人間がヘルニアになるのは直立二足歩行に適応仕切れていない、完成度が低いなどと浅薄な
事を唱えその昔失笑を買った者もいる様だが、四つ足動物とて、腹壁の弱い箇所である臍付近
からヘルニアを起こし易い。四足歩行に適応し切ってないと主張するのだろうか?病の起源に
関してはNHKが過去に番組を作ってもいるがそれを踏まえての記述なのか?
総じて科学の裏打ちの浅い思いつきで喋っている内容の様に「見える」。
以上、読みもせずに本のタイトルと目次のみ見て想像で述べてしまったが失礼した。