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死刑絶対肯定論: 無期懲役囚の主張 (新潮新書) 新書 – 2010/7/16

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出版社からのコメント

 本書は、現役の無期懲役囚が、長期刑務所の実態を踏まえて「量刑のあり方」を考察した本です。著者は2009年に、自身の犯罪と反省に至るまでの経緯を記した『人を殺すとはどういうことか 長期LB級刑務所・殺人犯の告白』を著し、大きな話題を呼びました。

 著者の実感では、極悪人しか収容されない「LB級刑務所」で罪を反省する受刑者は、全体の1~2%程度。しかも、裁判で徹底的にウソをつき、本来なら死刑になってもおかしくない連中が有期刑を勝ち取り、受刑者処遇法の改正以後に圧倒的に「自由」になった刑務所で「犯罪知能指数」を挙げて意気揚々と出所していくという現実があります。そんな連中にも、ありがたいことに司法は「更生の可能性」を考えてくれる。現在のような加害者への過剰配慮は、被害者の応報感情が満たされない現状を考えれば、あってはならないことだ、と著者はいいます。本書では、こうした刑務所と犯罪者の実態を踏まえ、本当に有効な刑罰のあり方(例えば「不定期刑」や「執行猶予付き死刑」というアイデア)を提示し、死刑の有効性と終身刑の非現実性を訴えています。

 著者の視点でさらに独特なのは、「死刑こそが人間的な刑罰である」と訴えていることです。死と向き合い、自分の罪に真剣に目を向けることは、加害者自身の「心の平安」につながる。これは、本人のその後の生死とは関係のない、加害者にしか訪れないギフトであり、死刑を廃止することは加害者にこうした「心の平安」を得る可能性を閉ざすことにもつながる、と言います。「近代国家が人命を暴力的に奪うのは非人間的」という、死刑反対論の立脚点とは全く逆の視点を提示しています。

 現在も服役中の犯罪者が量刑のあり方を語ることに反発を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、本書で著者本人も記しているとおり、犯罪や刑務所に関しては、受刑者にしか気付かないことが少なくありません。実際、ここまでリアルな現実に基づいて書かれた量刑論は他にありませんので、まずはご一読いただければ幸いです。

内容(「BOOK」データベースより)

哀しい事実だが、犯罪者のほとんどは反省しない。監獄法の改正後、「自由」になった刑務所では、今日も受刑者たちの笑い声が響いている。裁判では頭を垂れるも内輪では「次は捕まらないよ」とうそぶく彼らを前に、何をすれば良いのか。犯罪者を熟知する著者は、彼ら自身を「死」と向き合わせるために「執行猶予付き死刑」を導入せよ、と説く。現役の無期懲役囚が塀の内側から放つ、圧倒的にリアルな量刑論。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2010/7/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/7/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 204ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106103737
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106103735
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.2 60個の評価

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