正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について (日本語) 単行本 – 2019/6/14
市谷聡啓
(著)
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本の長さ328ページ
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言語日本語
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出版社ビー・エヌ・エヌ新社
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発売日2019/6/14
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寸法21 x 14.8 x 2.5 cm
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ISBN-104802511191
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ISBN-13978-4802511193
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商品の説明
出版社からのコメント
アジャイルな探索的プロセスを精緻に言語化。
問いを立て、仮説を立て、チームととともに越境しながら前進していくための実践の手引き。
エンジニア、デザイナー、プロダクトオーナーなど、共創によるものづくりに挑むすべての人へ贈る、勇気と希望の書。
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、ギルドワークスを立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。訳書に『リーン開発の現場』(共訳、オーム社)、著著に『カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで』(共著、翔泳社)がある。
https://ichitani.com/
出版社より

本書の構成と流れについて
本書の構成を目次や以下の各章概要説明で目にしていただいたらわかるとおり、仮説検証型アジャイル開発という考え方を体系的に整理して伝えるのであれば、4章→5章→2章→3章という流れで構成した方が適しています。
しかし、そうした構成となっていないのは、著者自身が理解し、実践し、その都度壁にぶちあたり、乗り越えた流れを再現するかたちをとっているからです。どのような立派な話であっても、手痛い失敗がその下支えになっていることがあり、そのため、結論の内容をきれいな順序で文章に示したとしても、「そんなものか」という受け止め方になってしまうでしょう。
なぜそこにたどり着いたのかを、著者の軌跡(ジャーニー)を追体験するように読み進めてもらうことで体感してもらいたいと考えています。
概要説明 1〜3章
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第1章 なぜプロダクトづくりがうまくいかないのか ー わかっていないものをわかっていないままにつくる本章では、一向にうまくいかないプロダクトづくりの「うまくいかなさ」を照らし出します。なぜ、うまくいかないのか。問題は何なのか。そこには不確実性が大きく関わっています。プロダクトづくりの不確実性は何によってもたらされるのでしょうか。これまでのプロダクトづくりを振り返りながら整理していきます。 |
第2章 プロダクトをアジャイルにつくる ー 早く少しだけ形にするアジャイル開発への期待と失望、それに伴う混乱を、どのようにすれば乗り越えられるのでしょうか。そこに向き合うために、まず本章でアジャイルの成り立ちを振り返ります。そのうえで、日本の現場に最もなじみのあるスクラムをベースに、アジャイル開発についての理解を整えます。なぜ、何のために、アジャイルに作るのか、その意義を自ら言語化できるようにしておきましょう。 |
第3章 不確実性への適応 ー 正しくつくる前章では、アジャイル開発とスクラムのあり方について見てきました。不確実性に対処するためには、それだけではまだ足りない観点があります。この第3章では、「アジャイル開発で乗り越えられない不確実性とは何か」を掘り下げます。そして、不確実性への適応のために、「余白の戦略」「スプリント強度を高める戦術」「全体への共通理解を統べる作戦」の3つを用いてその道筋を示します。 |
概要説明 4〜6章
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第4章 アジャイル開発は2度失敗する ー 間違ったものを正しくつくるここまで、不確実性に適応するための手立てを示してきました。しかし実際に進めていこうとすると、チームは2つの壁に直面することになります。最初の壁は、「アジャイルに作る」という取り組みに伴う困難。もう1つは、開発チームとプロダクトオーナーの間に横たわる見えない壁です。見えない壁とはいったい何なのか、そしてそれを作り出してしまうのはなぜなのかを明らかにしていきます。 |
第5章 仮説検証型アジャイル開発 ー わからないものをわかるようにするプロダクトオーナーと開発チームが互いの間にある壁を越えてプロダクトを作っていくためには、「プロダクトとして何が正しいのか」というチームとしての基準が必要です。基準を作り、適宜アップデートしていくために、仮説検証という活動を行うことになります。本章では、仮説検証についてその中身を明らかにしていきます。 |
第6章 ともにつくる ー 正しいものを正しくつくる前章で、プロダクトについての基準をチームで作り、育てていく仮説検証のあり方について詳しく解説してきました。そしてこの最終章では、仮説検証での学びをアジャイル開発へとつなぎ、プロダクトづくりのジャーニーを完成させます。このジャーニーの根底には、「正しいものを正しく作れているか?」という常に向き合うべき「問い」が存在します。チームでこの問いに答えるために、ここまで述べてきたプロダクトづくりのあり方を越境していきます。 |
登録情報
- 出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2019/6/14)
- 発売日 : 2019/6/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 328ページ
- ISBN-10 : 4802511191
- ISBN-13 : 978-4802511193
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.5 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「正しいもの」など誰がわかるのでしょう?わかるのなら皆誰も失敗などしないでしょう。
「正しく作る」とは何でしょう?それはエンジニアの都合でしょ?
この本で書かれているプロセスでは、企画サイドのことはおろか、デザイナーにすら触れられていません。
こんな人のいるエンジニアのPM/POはやりたくないなぁ…と思いました。
が、まず図のクオリティが低すぎる。図にすることで情報が整理されてるわけでもなく、分かりやすくもなってない、とりあえず入れました的なものが多い。
そしてアジャイル宣言の引用がまさかの縦書きなので、「右」記の事柄に価値を置きつつも云々、「左」記の事柄に云々という文章が読みづらすぎる。もう少し工夫してほしい。
ここに著者が大切にしている問いがあります。
”正しいものとは何なのか?”
人は時として自身に問い続けることに疲弊し、自分の都合の良いように解釈し正解を導いてしまいがちです。
”正しいものとは何なのか?”と常に問い続けることがより”正解”に近づくということを頭で理解していても、それを実践することは決して容易いことではなく、苦痛を伴い精神的なタフさが要求される場面も少なからずあったりします。
だからこそ、ストイックなまでにこの問いをいつも心に刻み、トライ&エラーを繰り返す中で著者が得た生々しい経験知を追体験できることは、読者の財産になることは間違いないでしょう。
関係者をラベリングし、複雑に絡み合った問題を押し付け合うからプロジェクトは前に進まなくなる。
そういった状況に対し、自ら越境し、全員が自分のものとしてプロダクトを理解し、お互いに協力して複雑な問題に立ち向かっていくための解説というのが本書の立ち位置だと思っている。
It's not my job. と言いたい人には向かない本。
要件定義に変更の柔軟性を持たせないと低品質のプロダクトが出来上がってしまう。
そこで、試行錯誤を前提とした開発方法(アジャイル開発)。
アジャイル開発を導入することで正しいプロダクトが作れるようになるかというとそうではない。
不確実性はどうしても出てくる。例えばプロダクトの理解が深まるほど新たな疑問や不透明さが出てくるため。
その不確実性を極力減らすための手助けとして、スクラムやカンバンなどの手法が存在する。
現場でスクラムを導入しても上手くいかないケースは多い。その場合、以下の項目がヒントになるかもしれない。
・複数の選択肢がある上で実現できなければ事業が成り立たないものはどれか?
・やることは多々あり整理できなくなるため、やらなくて良いことは何かという視点で考えてみる。
・優先順位は必ず付けられる。軸の中で相対的な順位を付けて対応していく。
・コミュニケーション不足。情報共有が足りてないが故にスプリント強度が低下する。特にリモートワークは物理的な障壁がある。
・プロダクトオーナーも開発チームもミッションは共通している。プロダクトを通じて実現したいことを形にするということ。そのために、ユーザーストーリーマッピングなどで共通の軸を醸成しておくのが大事
正しくないものを作らないために、わからないからとりあえず始めるや唯一わかっていることを頼りに進めるはアンチパターン。ユーザーに体験して貰わないとこれ以上の検証はできないという段階に直面して初めて開発着手となる。
最も早い検証とは作らないこと。
分かったことを積み重ねることが不確実性を減らす要因になる。
正しいのものをつくるのなんて無理だ と思っている方はぜひ読んでほしい。
前半3章では「アジャイルによって正しくつくること」について、後半3章では「チームで正しいものを探索する方法」を説明してる。
なぜアジャイルなのか。正しさとはなにか。
そういった疑問を持ったことのある方には特に参考になると思われる。
もしアジャイルをまだ実践していないような初学者であれば、まずはカイゼンジャーニーを読むことをおすすめする。
本書籍でもアジャイルの概要を理解することはできるが、アジャイルを始める部分においてはカイゼンジャーニーが参考になる。
アジャイルを理解したい方、流行ってるけど実際のとこどうなの?と懐疑的な方に是非読んで頂きたい本です。
今回は「不確実性」をキーワードに、「正しくつくる」難しさと、「正しいものをつくる」難しさの両面に対して、氏のこれまで培ったノウハウが詰め込まれています。
その中でも個人的には、「正しいものをつくる」困難さへの対峙した記述を強調してオススメしたいです。
ソフトウェア開発はまだまだ成長を続けている工学的な分野であり、ある意味でまだ未熟な部分もあり、どうしても「正しくつくる」方向にエンジニアリングの視点がいきがちです。
しかし、それでは「正しくつくる」に固執しているにすぎず、本当のソフトウェアプロダクトの開発には「正しいものをつくる」を含めた両輪を回す必要があります。この書籍ではそれら両面を抜かりなく説いているところに大きな価値があります。
この書籍をきっかけに、「正しいものをつくる」と「正しくつくる」両方をしっかりと追求する真のエンジニアが増えることを願っています。
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