本書のテーゼは3点ある。(1)資本主義はその成功ゆえに自壊する。(2)資本主義は資本の無限自己増殖運動である。(3)資本主義は、欲望が欲望を生む、無限回路である。テーゼ(1)を提起したシュンペーターは、資本主義の発展の周期を半世紀と見積り、経済全体に波及するイノベーション(技術革新)によるものと主張した。このテーゼを適用すると、20世紀後半は、コンピュータが最大のイノベーションであり、21世紀前半はAI(人口知能)の普及が予想される。資本主義は自壊するどころか、ますます発展している。その歪みは、格差の拡大となって表面化しているが、これが原因で資本主義が自壊するとは思えない。格差是正の政策は実行可能であるからだ。テーゼ(2)については、その通りで、資本が自己増殖しなければ、それはそもそも資本主義ではない。巨大企業や多国籍企業のみでなく、ベンチャー企業によっても資本の自己増殖は可能である。ビル・ゲイツもベンチャー企業の立ち上げから始めたのだし、日本ではホリエモンが600万円の資本金でライヴドアを立ち上げた。テーゼ(3)については、経済活動自体が商品への欲望、貨幣への欲望から生まれたものだ。欲望が欲望を生むとは、アレクサンドル・コジェーブが見抜いたように、欲望は他人の欲望を欲望するという無限回路を形成する。そこから欲望の差異化(差別化)の回路が生じる。
こうして見ると、資本主義は自壊するどころか、ますます図太く生き残るであろう。先進国の少子高齢化による労働力の不足は外国人労働者または移民、そして今世紀後半にはAIによって補われるであろう。
しかし、GDPの成長率のみを尺度としてで経済成長を測定する時代は終わりを告げるであろう。財とサービスの質が問われる時代が到来する。人間は快適さを求める動物なのだ。アリストテレスは人間の幸福を快楽の追求であると述べている。これが文明の進歩というものだ。資本主義の未来を科学技術と経済思想、世界史的見地から広範に論じる必要を実感した。資本主義の本質と未来を考察する好著としてお勧めの一冊だ。
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欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時 Kindle版
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丸山 俊一
(著)
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言語日本語
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出版社東洋経済新報社
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発売日2018/4/27
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ファイルサイズ11675 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
テクノロジーが進歩しているのに、なぜ経済成長できないのか?常に創造性を求められる社会は幸せなのか?「ショウ」と化した資本主義はどこへ行くのか?異色のNHK経済教養ドキュメントの書籍化!未放送部分も多数収録。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
丸山 俊一(マルヤマ シュンイチ)
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。「英語でしゃべらナイト」「爆問学問」「ニッポンのジレンマ」「人間ってナンだ?超AI入門」「ネコメンタリー」他、異色の番組を開発し続ける。早稲田大学、東京藝術大学で講師を兼務。著書『結論は出さなくていい』(光文社新書)、共著『欲望の民主主義 分断を越える哲学』(幻冬舎新書)他。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。「英語でしゃべらナイト」「爆問学問」「ニッポンのジレンマ」「人間ってナンだ?超AI入門」「ネコメンタリー」他、異色の番組を開発し続ける。早稲田大学、東京藝術大学で講師を兼務。著書『結論は出さなくていい』(光文社新書)、共著『欲望の民主主義 分断を越える哲学』(幻冬舎新書)他。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山/俊一
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。早稲田大学、東京藝術大学で講師を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。早稲田大学、東京藝術大学で講師を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07C2S829K
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2018/4/27)
- 発売日 : 2018/4/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 11675 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 176ページ
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- - 10,754位ビジネス・経済 (Kindleストア)
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2018年5月25日に日本でレビュー済み
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工業化、コンピューターの登場で変わってきた労働環境がまた変わろうとしている昨今、今後世界の「主義」はどのように変容するのだろうと想っていたところ、示唆をあたえる一冊に出会いました。
今までは、労働革命が起こっても、職を失った人たちが新たな産業(工業・工場)で働くことになるので、失業になることなく、むしろ新しい産業のブースターとなって社会構造の変容の一部となれた。しかし、今度の変革では新しい労働環境は人を必要としない。
経済にあかるい訳ではない小生としては、「資本主義の正体みたり」とは到底おこがましく言えたものではないが、世の優れた識者方の話を読むにつけその片鱗を垣間見れた気がする。
漠然と今を生きるのではなく、何をなすのか、どう生きていくのか。そんなことに想いはせれる一冊です。
今までは、労働革命が起こっても、職を失った人たちが新たな産業(工業・工場)で働くことになるので、失業になることなく、むしろ新しい産業のブースターとなって社会構造の変容の一部となれた。しかし、今度の変革では新しい労働環境は人を必要としない。
経済にあかるい訳ではない小生としては、「資本主義の正体みたり」とは到底おこがましく言えたものではないが、世の優れた識者方の話を読むにつけその片鱗を垣間見れた気がする。
漠然と今を生きるのではなく、何をなすのか、どう生きていくのか。そんなことに想いはせれる一冊です。
2020年7月28日に日本でレビュー済み
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執筆者がどいつもこいつもマルクスにシンパシーを感じるタイプのようで、読んでいて不愉快極まりないというか、ちょっとリベラル寄りすぎると思った
自由経済の最後の砦が中国だとか、あまりに噴飯物の意見。最悪な形の保護貿易国でしょうよ
まあ私が読む気をなくしたのは、ニュートンではだめで、これからは経済もアインシュタイン的であるべきとかいう発言にげんなりしたからだけれど
自由経済の最後の砦が中国だとか、あまりに噴飯物の意見。最悪な形の保護貿易国でしょうよ
まあ私が読む気をなくしたのは、ニュートンではだめで、これからは経済もアインシュタイン的であるべきとかいう発言にげんなりしたからだけれど
2018年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続編希望! 特にトマス・セドラチェクは数式によらず聖書やヴェーダ、ギリシャ哲学などあらゆる古典から話をひいて説明するため直感的に理解しやすい。経済学の論争は、「物理学の論争というよりも、むしろ神学論争に聞こえる」とある神学者が言ったという話には笑った。
2018年7月10日に日本でレビュー済み
前作は特に興味をひかれる内容ではなかったのであまり期待せずに読んだのですが、この本のダニエル・コーエン氏の話は面白かったです。今後どんな世の中になるのかを考える上で、多くのヒントを得られました。
・新しいテクノロジーは経済成長をもたらしていない
・テクノロジーの進歩から恩恵を受けているのはほんの一握りの超富裕層だけで、人口の多くを占める中産階級はテクノロジーにより仕事を奪われている。
・新しいテクノロジーは、職を失った中産階級の受け皿になるほど成長産業の職を作り出していない。
・産業革命の時は農業の技術革新により農民の職が奪われたが、同時に起こった工業の産業革命により都市部の工場が受け皿となった。労働者が農村から都市部へ移動し、より生産性の高い職に就くことで経済は大きく成長した。
・それと比較して、現代は職を奪われた中産階級の人間はより低賃金の仕事しか受け皿がなく下層階級に落ちている。
・低賃金の労働はロボットやソフトウェアなどに簡単には置き換えられないので、これからも生き残る。
「将来はロボットが働いてくれるから、人間は働かなくても良くなる」というお花畑のような予想も目にします。しかし、「テクノロジーの恩恵を受けるほんの一握り人間とそれ以外の2極化がどんどん進む」未来の方が私は現実的な予測だと思います。
人間ほど汎用的な作業ができる存在は他にはないので、それを低賃金で雇えるのであれば低賃金の労働は今後もずっとなくならないと思います。
コーエン氏の話はこれ以外の部分でも示唆に富む話が多く、ぜひ他の著書も読んでみたいと思いました。
・新しいテクノロジーは経済成長をもたらしていない
・テクノロジーの進歩から恩恵を受けているのはほんの一握りの超富裕層だけで、人口の多くを占める中産階級はテクノロジーにより仕事を奪われている。
・新しいテクノロジーは、職を失った中産階級の受け皿になるほど成長産業の職を作り出していない。
・産業革命の時は農業の技術革新により農民の職が奪われたが、同時に起こった工業の産業革命により都市部の工場が受け皿となった。労働者が農村から都市部へ移動し、より生産性の高い職に就くことで経済は大きく成長した。
・それと比較して、現代は職を奪われた中産階級の人間はより低賃金の仕事しか受け皿がなく下層階級に落ちている。
・低賃金の労働はロボットやソフトウェアなどに簡単には置き換えられないので、これからも生き残る。
「将来はロボットが働いてくれるから、人間は働かなくても良くなる」というお花畑のような予想も目にします。しかし、「テクノロジーの恩恵を受けるほんの一握り人間とそれ以外の2極化がどんどん進む」未来の方が私は現実的な予測だと思います。
人間ほど汎用的な作業ができる存在は他にはないので、それを低賃金で雇えるのであれば低賃金の労働は今後もずっとなくならないと思います。
コーエン氏の話はこれ以外の部分でも示唆に富む話が多く、ぜひ他の著書も読んでみたいと思いました。
VINEメンバー
本書はNHKの教養番組が書籍化されたもので、前作もあるとのことですが、当方は未読、TV番組も未視聴です。本書を手に取った理由は、先に読んでいた哲学書「なぜ世界は存在しないのか」の著者のマルクス・ガブリエルが話者の一人として登場していることです。
さて内容は、阪大准教授の日本人経済学者によるコーエン(仏)へのインタビューと、セドラチェク(チェコ)とガブリエル(独)の対談の二本立て。いずれも資本主義の進展に伴う危機感・不確定性に対する警鐘といった基調音を共有しており、一方で、現在起きている課題を純粋に経済的な理由だけで説明しようとはせず、道徳主義的な政策や一般大衆の感情、さらには禁欲やメディア論等も視界に入れるだけの柔軟さも持ち合わせた対話になっています。
まずコーエンは、新しいテクノロジーの発展が経済成長をもたらしていない理由を、産業革命〜20世紀の経済成長要因との対比によって、シンプルに提示します。産業革命期には農業の生産性向上と工業の機械化が同時に起こり、農村から都市へ移動した農民を工場労働者として受け入れるだけの雇用の受け皿があった、言い換えると、生産性の低い領域から高い領域への人口移動が行われたということです。しかし、現在においてはそのような現象は起きず、デジタル化によって生産性の向上した領域で高学歴の中間層が職を失っても、むしろどうしても人でないとできない、より生産性が低い低賃金の仕事(例:老人介護施設等)しか受け皿が存在しないのが現状とのことです。
コーエンの説明が比較的系統だってわかりやすいのに対し、次のセドラチェク&ガブリエルの対談は、冒頭、異種格闘技的になかなか議論が噛み合ず、個人の問題意識とレトリックの応酬といった趣を呈します。どちらかというと、ガブリエルの方が話が脱線しないように論理性を保ちつつ話題を深堀りしようとするところへ、セドラチェクがあちこちから別のキーワードを投げつけてくる感じです。議論が噛み合い出すのは、欧州への移民が話題になってから。全体として、指摘のひとつひとつは興味深いものの、最終的に像を結ぶ結論には至らなかった印象です。それを刺激的で面白いと取るか、若干食い足りないと取るか。映像で観ると、また印象が違うのかもしれません。
最後に、本書のタイトルの「欲望の〜」というフレーズは、少なくとも内容をストレートに表現していないというか、時には話者の主張と対立する部分もあって、どうなのでしょう? サブタイトルの「闇の力が目覚める時」とあわせて、このジャンルは危機煽り系な表現が多いですね(笑)。まぁ、これから本書を読もうとされている方は、あまり気にしなくてOKです。
さて内容は、阪大准教授の日本人経済学者によるコーエン(仏)へのインタビューと、セドラチェク(チェコ)とガブリエル(独)の対談の二本立て。いずれも資本主義の進展に伴う危機感・不確定性に対する警鐘といった基調音を共有しており、一方で、現在起きている課題を純粋に経済的な理由だけで説明しようとはせず、道徳主義的な政策や一般大衆の感情、さらには禁欲やメディア論等も視界に入れるだけの柔軟さも持ち合わせた対話になっています。
まずコーエンは、新しいテクノロジーの発展が経済成長をもたらしていない理由を、産業革命〜20世紀の経済成長要因との対比によって、シンプルに提示します。産業革命期には農業の生産性向上と工業の機械化が同時に起こり、農村から都市へ移動した農民を工場労働者として受け入れるだけの雇用の受け皿があった、言い換えると、生産性の低い領域から高い領域への人口移動が行われたということです。しかし、現在においてはそのような現象は起きず、デジタル化によって生産性の向上した領域で高学歴の中間層が職を失っても、むしろどうしても人でないとできない、より生産性が低い低賃金の仕事(例:老人介護施設等)しか受け皿が存在しないのが現状とのことです。
コーエンの説明が比較的系統だってわかりやすいのに対し、次のセドラチェク&ガブリエルの対談は、冒頭、異種格闘技的になかなか議論が噛み合ず、個人の問題意識とレトリックの応酬といった趣を呈します。どちらかというと、ガブリエルの方が話が脱線しないように論理性を保ちつつ話題を深堀りしようとするところへ、セドラチェクがあちこちから別のキーワードを投げつけてくる感じです。議論が噛み合い出すのは、欧州への移民が話題になってから。全体として、指摘のひとつひとつは興味深いものの、最終的に像を結ぶ結論には至らなかった印象です。それを刺激的で面白いと取るか、若干食い足りないと取るか。映像で観ると、また印象が違うのかもしれません。
最後に、本書のタイトルの「欲望の〜」というフレーズは、少なくとも内容をストレートに表現していないというか、時には話者の主張と対立する部分もあって、どうなのでしょう? サブタイトルの「闇の力が目覚める時」とあわせて、このジャンルは危機煽り系な表現が多いですね(笑)。まぁ、これから本書を読もうとされている方は、あまり気にしなくてOKです。
2019年9月22日に日本でレビュー済み
本書71ページでまず軽い違和感を覚えました。
安田 あなたは欲望は資本主義に特有のものではないと指摘されました。
コーエン そう言ったのはマックス・ウェーバーです。
安田 そうでした。
そうですかね?戻って63ページから64ページを読み返すと、「そう言ったのはマルクスです」となるような気がします。
対談しているお二人、著者、編集者その他の関係者皆さんに対して不信感を覚えてしまいました。
130ページは私には理解できませんでした。
ガブリエル そういった分析に対する資本主義社会の反応は通常、システム内の接点に現れます。
「システム内の接点」とは何のことでしょう?前著には所々にキーワード解説があったのでスラスラ読めましたが、本書は、特にガブリエル氏の韜晦ぶりに一般読者としてはついていけない面があります。そもそも「天才」哲学者のようなものが存在するとは信じられません。個人的には「気鋭の若手哲学者」とでも呼びたいところ。
発言者(ガブリエル氏)の責任なのか、翻訳者の責任なのか、著者の責任なのか、理解できない私の責任なのか、いずれにしても前著の明快な視点はかなり失われている印象です。(2019年10月2日追記: ことによると「接点」とは結節点のことかもしれないと不図思った。そうであれば、依然として説明不足とは言え、何となくわからないでもない。英語では全く違う単語になるはずだが。番組は録画してBlu-rayに焼きつけてあるはずだが、面倒くさいので未確認。)
今回も残念な表紙デザインと合わせ、商品としての本著に対する私の評価は星三つです。悪しからず。
安田 あなたは欲望は資本主義に特有のものではないと指摘されました。
コーエン そう言ったのはマックス・ウェーバーです。
安田 そうでした。
そうですかね?戻って63ページから64ページを読み返すと、「そう言ったのはマルクスです」となるような気がします。
対談しているお二人、著者、編集者その他の関係者皆さんに対して不信感を覚えてしまいました。
130ページは私には理解できませんでした。
ガブリエル そういった分析に対する資本主義社会の反応は通常、システム内の接点に現れます。
「システム内の接点」とは何のことでしょう?前著には所々にキーワード解説があったのでスラスラ読めましたが、本書は、特にガブリエル氏の韜晦ぶりに一般読者としてはついていけない面があります。そもそも「天才」哲学者のようなものが存在するとは信じられません。個人的には「気鋭の若手哲学者」とでも呼びたいところ。
発言者(ガブリエル氏)の責任なのか、翻訳者の責任なのか、著者の責任なのか、理解できない私の責任なのか、いずれにしても前著の明快な視点はかなり失われている印象です。(2019年10月2日追記: ことによると「接点」とは結節点のことかもしれないと不図思った。そうであれば、依然として説明不足とは言え、何となくわからないでもない。英語では全く違う単語になるはずだが。番組は録画してBlu-rayに焼きつけてあるはずだが、面倒くさいので未確認。)
今回も残念な表紙デザインと合わせ、商品としての本著に対する私の評価は星三つです。悪しからず。