著者の等身大の語り口で生い立ちから冒険家に至るまでのストーリーが飾らない文体で書かれていて引き込まれる。
阿部さんの成長に寄り添っているような錯覚におちいった。それほどほどグングンと冒険の世界に連れていかれた。
率直な人柄で自身を大きく見せようという力んだところが全くない青年がどうしてこんな前人未到の冒険に挑めるのだろう?きっと著者の阿部さんにとって冒険は挑むものだけど戦いではないからだと感じた。西洋の冒険家が「〇〇を制覇」という表現をするのに対して阿部さんはどんなところに行っても「来させていただきました」というような謙虚さがある青年だ。また著書の中では自身の弱さや自信が無いことなども書かれていて、そこが読む者に共感を与えてくれると思った。世界各地で家族のように迎えられ愛される著者の魅力が垣間見えた。
次の夢への一歩 (ノンフィクション単行本) (日本語) 単行本 – 2013/9/10
阿部 雅龍
(著)
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本の長さ191ページ
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言語日本語
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出版社角川書店
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発売日2013/9/10
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ISBN-104041105676
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ISBN-13978-4041105672
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
秋田生まれ、探険家・白瀬矗中尉の軌跡を辿り、単独徒歩で南極点へ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿部/雅龍
1982年、秋田県生まれ。北極南極単独徒歩横断した大場満郎主宰の冒険学校でスタッフとして働く。2005年、秋田大学在学中に南米大陸単独自転車縦断。10年Continental Divide Trail単独踏破、11年Great Divide Trail単独踏破、12年乾季のアマゾン川の2000km単独筏下りを達成。現在、東京・浅草にて人力車を引きながら、冒険の準備を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1982年、秋田県生まれ。北極南極単独徒歩横断した大場満郎主宰の冒険学校でスタッフとして働く。2005年、秋田大学在学中に南米大陸単独自転車縦断。10年Continental Divide Trail単独踏破、11年Great Divide Trail単独踏破、12年乾季のアマゾン川の2000km単独筏下りを達成。現在、東京・浅草にて人力車を引きながら、冒険の準備を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2013/9/10)
- 発売日 : 2013/9/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4041105676
- ISBN-13 : 978-4041105672
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 440,377位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,553位登山・ハイキング (本)
- - 1,947位紀行文・旅行記
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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星5つ中の4.8
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トップレビュー
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2020年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
南極点を目指す。それも、まだ未踏のルートで。そんな大き過ぎる夢を持つ人など自分とは次元の違う人だろうと思っていた。でも、冒険がしたいという目標を持つまでの彼は、ごく普通の子どもだった。夢を追いかける過程の中で、幾つもの奇跡のような人達との出逢いがある。夢が、彼を成長させていく。彼の後悔したくない生き方、笑って死ねる人生、というテーマは、自分の人生にも勇気と共感をくれた。ひたむきに夢を追いかけるその姿にエールを送りつつ、自分もまた後悔しないように生きようと思った。
2019年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の生い立ち、数々の冒険、本人の心の葛藤等まっすぐな気持ちが描かれています。特に冒険の描写はこちらもハラハラドキドキしました。よくやるよなーと思いながら読み続けていましたが、読んだ後に自分もちょっと旅や冒険に出かけたくなる本です。
ベスト1000レビュアー
Amazonで購入
若き冒険家、安部雅龍の冒険エッセイ。
自転車による南米縦断、北米のトレイル、アマゾン川の筏下りと来て今は南極点を目指しているという若き冒険家。
大口のスポンサーを募らず体を鍛えながらお金を貯めてはたった一人で冒険に出ていくことを繰り返す。そこにはこうと決めた道を自分の天命として生きている強い覚悟が感じられる。
できればもっと旅先のカラー写真が見たかった。
若き冒険家を応援したくなった。
自転車による南米縦断、北米のトレイル、アマゾン川の筏下りと来て今は南極点を目指しているという若き冒険家。
大口のスポンサーを募らず体を鍛えながらお金を貯めてはたった一人で冒険に出ていくことを繰り返す。そこにはこうと決めた道を自分の天命として生きている強い覚悟が感じられる。
できればもっと旅先のカラー写真が見たかった。
若き冒険家を応援したくなった。
2014年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒険ってなんだろうって、ずっと考えてました。
多くの時間とエネルギーを費やし周りの人に心配かけての極地に行って帰ってくる。
それに何の意味があるのだろうと。
でもここ数年応援している登山家の栗城史多さんに出会ったとき、冒険心なき人生は空虚だと思いました。
そして冒険で世の中を明るくできると確信しました。私自身が栗城さんから生きる上での支えをもらいました。
そして阿部さんの本からも同じメッセージを受け取りました。
===========
阿部さん、ありがとう!
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多くの時間とエネルギーを費やし周りの人に心配かけての極地に行って帰ってくる。
それに何の意味があるのだろうと。
でもここ数年応援している登山家の栗城史多さんに出会ったとき、冒険心なき人生は空虚だと思いました。
そして冒険で世の中を明るくできると確信しました。私自身が栗城さんから生きる上での支えをもらいました。
そして阿部さんの本からも同じメッセージを受け取りました。
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阿部さん、ありがとう!
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2014年12月11日に日本でレビュー済み
1910(明治43)年に東京出航し、南極点到達を目指した白瀬矗陸軍中尉・隊長は、1912年1 月28日、同時の天測位置:南緯80度5分・西経156度37分に到達、南極海ロス棚氷上の付近一帯を大和雪原と命名した。南極点はまだはるか遠くにあった。この地点に、隊員・支援者の「芳名簿」を入れた銅製箱と記念銅柱を埋め、日章旗・探検旗を立てた。ここで南極点行を断念し引き返した。同時期に、ノルウェーのアムンセン隊(全員生還)が人類史上初到達、および引き続きイギリスのスコット隊(帰路全員遭難)がすでに到達していた。
「我れ無くも必ず捜せ南極の地中の宝世にいだすまで」 1946年(昭和21年)に85歳で逝去する白瀬中尉の辞世の句だ。
それから100年を経た現今。著者はいう。「その先へ進めなかったことが苦渋の選択だったらこそ僕は、そこからさらに南極点まで進んでいって、当時の南極探検旗と秋田県旗、日本国旗を翻そうと考えているのだ。」 白瀬中尉の志が著者へ深く浸透している。「極地研究の面で白瀬中尉の遺志を継ぐ研究者が多く輩出されてきている。冒険の面に関しては、これまで何人かの日本人冒険家が南極点へと到達しているが、その遺志を完全に引き継ぐような冒険をした人はまだいない。そのため、同じ秋田県出身の僕がそれをしたいと思っている。」 白瀬探険魂は著者へ相承している。
南極点は、無音の響きをもって白瀬志以来36,500軸回転し、阿部探険魂の回転を加えることを待っている。ちきゅうmerry-go-roundの夢への歩みは始まっている。
「我れ無くも必ず捜せ南極の地中の宝世にいだすまで」 1946年(昭和21年)に85歳で逝去する白瀬中尉の辞世の句だ。
それから100年を経た現今。著者はいう。「その先へ進めなかったことが苦渋の選択だったらこそ僕は、そこからさらに南極点まで進んでいって、当時の南極探検旗と秋田県旗、日本国旗を翻そうと考えているのだ。」 白瀬中尉の志が著者へ深く浸透している。「極地研究の面で白瀬中尉の遺志を継ぐ研究者が多く輩出されてきている。冒険の面に関しては、これまで何人かの日本人冒険家が南極点へと到達しているが、その遺志を完全に引き継ぐような冒険をした人はまだいない。そのため、同じ秋田県出身の僕がそれをしたいと思っている。」 白瀬探険魂は著者へ相承している。
南極点は、無音の響きをもって白瀬志以来36,500軸回転し、阿部探険魂の回転を加えることを待っている。ちきゅうmerry-go-roundの夢への歩みは始まっている。