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檸檬 (立東舎 乙女の本棚) 単行本 – 2017/7/19
購入を強化する
小説としても、画集としても楽しめる1冊。
不朽の名作が、いま新たによみがえる。
梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、twitterへのイラスト投稿では5万いいねをたたき出す人気イラストレーター・げみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
- 本の長さ48ページ
- 言語日本語
- 出版社立東舎
- 発売日2017/7/19
- ISBN-104845630567
- ISBN-13978-4845630561
この商品を見た後に買っているのは?
出版社より
げみさんのイラスト制作工程
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本書内に登場するイラストの、制作中のラフ。 これに色づけなどをしていくと…… |
こんなにキレイな作品に! |
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一番はじめのラフ。 |
この時点では、おはじきの背景は真っ白です。 |
完成作品には、なんとも言えない質感が! |

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程1
白黒で、背景が徐々に描かれていきます。

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程2
様々な静物が増えてきました。

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程3
なんと大きな本棚が出現!

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程4
色の調整が入りましたね。

工程1

工程2

工程3

工程4

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程5
全体がカラーに!

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程6
オビの鮮やかな黄色を敷いて……

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程7
改めて色調整!

げみさんお気に入りの表紙イラストのメイキング 工程8
そして、最後の仕上げ……

工程5

工程6

工程7

工程8

晴れて表紙イラストが完成
"ページをめくるごとに、梶井基次郎が過ごした1日を味わうことができるように、時間を意識しながら作りました。読み終わった時には、外も暗くなっていると思います。文章の中の時間を絵とともに歩いていただけると嬉しいです。"(げみ・談)
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。
げみ
平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。数多くの書籍の装画を担当し、幅広い世代から支持を得ている。画集に『げみ作品集』がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した
げみ
平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。数多くの書籍の装画を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 立東舎 (2017/7/19)
- 発売日 : 2017/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 48ページ
- ISBN-10 : 4845630567
- ISBN-13 : 978-4845630561
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,697位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 243位イラスト画集
- - 295位サブカルチャー一般の本
- - 304位日本の古典文学
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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内容は肺結核に冒された若い文学志望者という、前進してゆく周囲の仲間からも俗世間からも取り残され将来へのビジョンも持てない人間の繊細な自意識の心の襞が綴られ、そのような重苦しい精神状況のなか鮮やかな黄色い檸檬という物体との遭遇を通して息を吹き返すような心の躍動が空想を通して描かれる。丸善で積み上げた本のうえにそのひときわ鮮やかな檸檬を置いて店を後にし、その「黄金色に輝く恐ろしい爆弾」が「大爆発をする」のを夢想してひとり微笑むのである。ここには通常では気付かないような物自体の不可思議さに心を捉われる有様など天涯孤独の状態に置かれた繊細な人間の魂が写し取られ、鮮やかなイメージを通して文学作品として結晶化されることで彼と同様繊細な魂を持つ人々に時代を超えて親しまれるものとなっている。
ちなみにこの短編が発表された翌年、梶井は母と弟夫婦に看取られ亡くなっている。病状が悪化し咳き込みが苦しく深夜にも関わらず弟に頓服を要求したりしたが母親にたしなめられ、それで覚悟を決めて弟に詫びたうえで静かに手を合わせその日のうちに永眠したといわれる。この最期の情景には檸檬の爆発を夢想するほどの生きる情熱を内に秘めた生命の必死のあがきが垣間見えるかのようである。
その「檸檬」の挿画をデジタル絵画で活躍する現代のイラストレーターが描いたのがこの本なのだが、元々鮮やかな色彩世界を表現するのが得意なアーティストであり、作者が夢想した耽美的な色硝子のおはじきや切子細工、そして鮮烈な黄色い檸檬を描くのにはうってつけの作家といえるだろう。
その色彩の世界に惹かれるものがありこのイラストレーターの作品集(「げみ作品集」)を以前から持っていたのだが、最近梶井基次郎の評伝を読んで興味を持っていたところにたまたまこの両者が共演した本作品を見かけたので手に入れた次第である。この世の背後には何かしら縁というものが働いているのかもしれませんね。
少し小さめの絵本といった感じで読み通すのに時間はかからないが、作品世界を色鮮やかなイラストと共にじっくり味わうことができるはずである。おすすめします。
あらすじ
今まで感じていた陰鬱な気持ち、将来への不安、追ってくる過去。
そういった様々なものに晒されている主人公が京都の街をぶらりぶらりと散策する。
今まで興味を抱いたもの、憧れのあったものが色褪せて見える街中で、色鮮やかに見える場所があった。
そこで出会った1つの檸檬。
この檸檬を買ったところから物語は始まる。
書評
檸檬という1つのものに対して五感全てを使い、主人公の過去なども絡めながら魅力的に描いている。
日常のなんてことのないものが、自分だけには特別に映る瞬間。
そのプレゼントを人は恋というリボンで結ぶのだろうか。
関心した点
初めに問題点を掲示して、その克服として檸檬を使い、檸檬を中心に世界を見る。
だんだん読んでいるこちらも檸檬さえあれば…という気持ちにさせてくれる程魅力的に描かれている。
その心の拠り所の扱い方により、その時その時の主人公の心情を行動で表しているのが素敵。