第一巻の主なトピックは、地球軍による新型3機の強奪と新艦ミネルバの船出、
“ユニウスセブン”の落下に端を発した地球連合とプラントの開戦、
オーブ近海上でのミネルバの危機、そして「新たな自分の剣」(452頁)
を手にしたアスランの「復帰」です。
「まるで同じ歴史が繰り返されているようだ」(78頁)とあるように、
『Destiny』ではミネルバが一騎当千の役割を演じます。
プラントおよびミネルバの側に同情しがちですが、
デュランダルの微笑が気になるところです。
理念を諦めて現実に妥協するカガリの苦悩、
危機に際して何もできない自分に歯がゆさを感じ続けるアスランの苦悶、
などは鋭利な刃物のように突き刺してきます。
そしてオーブの理念を非難するシンの「怒れる瞳」は前作『Seed』において
カガリの父・ウズミが播いた種たちの行動を客観化しており、興味深いです。
カガリ、アスラン、シンといった主役だけでなく、
脇役にも存在感を出せていました。
例えばミネルバの副長アーサー・トラインは
緊急事態にタリアの強引な判断に怖気づき、
情けない面を見せます。
一方でアスランに同情する(298頁)など彼の優しさも示しています。
アーサーは全体的に「小さな」キャラクターですが、存在感は充分に出ていました。
【印象に残った言葉】
「・・・・・・あとで間違いだとわかったら、そのときはそのときで、泣いて怒って
・・・・・・そしたら、また次を考えます」(310頁)
「知るか。俺は政治家じゃないんだ」(432頁)
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