小説版フリット編・アセム編と読んできましたが、どちらも修羅場で重い苦しいストーリーが続いたため、正直AGE小説版を買ったのを一時後悔してしまいそうになりました。そして迎えたキオ編。ただでさえアニメ版のキオの扱いが酷かったので、こちらもきっとそれ以上に酷いんだろうなあと思い、トラウマを覚悟して読みました。しかし、一度本を開いてみると予想は一変、素晴らしい内容でした!
この話には何かと「ゲーム」という単語がよく出てくるのですが、キオはそのゲーマーとしてのスキルを活かして、より柔軟かつ的確に戦えており、何よりその「ゲーム」そのものがウェンディやヴェイガンの人々に希望を与えています。
次にキオを語るのに必要不可欠な存在であるシャナルア。こちらではアニメ版以上にキオの事を思ってくれており、アニメ版の様にただ怒鳴るのではなく、涙ながらに戦争の悲惨さや人の命を奪う事の重さを伝えるシーンが印象的だった。だからこそ彼女の最期(ある意味ユリンの比じゃない)は非常にショッキングだったし、キオも大きく影響を受けて成長できたんだと思います。
そして今回のヒロインであるウェンディ。本作品の登場人物の中で最も改善されたんじゃないかと思います。憎悪と狂気に支配された社会の中でも負けず、ただキオを真っすぐに信じ続けたその優しさと強さに私は惚れました。
一番の名場面は二人が共にガンダムに乗り、イゼルカントに立ち向かうシーン。最高に感動しました!
キオとウェンディの活躍は、フリット編とアセム編を見て大きな傷を負った私の心を少しずつ癒してくれた、最高の恩人達です。
長くなりましたが、最後にこのメッセージを送ります。
「キオ、優しさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国(ヴェイガン)の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。例えその気持ちが他者(一部の敵味方及び、心ない視聴者)からどれだけ否定されようとも。」
機動戦士ガンダムAGE(4) マーズ・コンタクト (角川スニーカー文庫) Kindle版
小太刀 右京
(著),
矢立 肇
(その他),
富野 由悠季
(その他)
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その他
形式: Kindle版
矢立 肇
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富野 由悠季
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2014/8/1
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ファイルサイズ17044 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ヴェイガンによるノートラム侵攻を阻止した地球連邦。だがその後、連邦政府の腐敗を糾弾するフリットによって、その体質は大きく変わっていった…。そして時は流れてA.G.164年。アセム・アスノとロマリーの子キオは素直で優しい少年に成長し、地球で平和に暮らしていた。だが彼の住む街をヴェイガンが襲う。混乱の中、キオを祖父フリットと共に新たなるガンダムを起動する!話題沸騰の小説版、ついに三世代目・キオ編が登場。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小太刀/右京
ゲームデザイナー、作家。1979年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
ゲームデザイナー、作家。1979年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00LVHVL4A
- 出版社 : KADOKAWA (2014/8/1)
- 発売日 : 2014/8/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 17044 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 220ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 84,729位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
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- - 10,807位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2021年2月20日に日本でレビュー済み
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2012年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キオ・アスノは13歳。
父アセム亡き後はオリバーノーツで祖父フリットと一緒に暮らし、
祖父の作るゲームに夢中です。
そんなある日、キオたちの街をヴェイガンが襲いかかり、
キオはガンダムに乗ることになります。
度重なる戦(いくさ)、ヴェイガンによる拘束、
火星の人々の生活の実態を見ることを通し、
キオは普通の優しい人々による凄惨な破壊行為に心を痛め、
大人たちの考え方に疑問を持ち始めます。
自立する直前の少年の違和感を綴った小説です。
父アセム亡き後はオリバーノーツで祖父フリットと一緒に暮らし、
祖父の作るゲームに夢中です。
そんなある日、キオたちの街をヴェイガンが襲いかかり、
キオはガンダムに乗ることになります。
度重なる戦(いくさ)、ヴェイガンによる拘束、
火星の人々の生活の実態を見ることを通し、
キオは普通の優しい人々による凄惨な破壊行為に心を痛め、
大人たちの考え方に疑問を持ち始めます。
自立する直前の少年の違和感を綴った小説です。
2012年9月11日に日本でレビュー済み
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『もうこっちが本編でいいよ』とよく聞くけど、アニメ本編があるからこそ本書でつづられている横道裏道が映えるんだと思って欲しい。
それに大量に盛り込まれたオマージュセリをアニメでやったら、それはそれでフルボッコになるだろ?
しかし小説版読むと『アニメ本編もっと良い魅せ方あっただろ!? このシーンなんでアニメでやらなかったし!??』と思わずにはいられないのも事実なんだよね(苦笑)
基本小説版はアニメでは語られなかった設定を掘り下げる触媒になっていて、アニメであまり活躍できなったサブキャラのそれが一番の読みどころ。
ただメインヒロインの活躍や存在理由の描写はアニメでやれと再三―(以下略
まぁ、酒依存症や喫煙シーンなどの話題はあえてアニメでは描写しなかったんだと理解できますが。
色々「そうだったのか」と腑に落ち、またニヤニヤできる内容でしたw
そして本書ではキオが『ゲーマー少年』であることが強調されていますが、それが中二病な子供っぽさや高い戦闘力に火星でのコミュ力、ヒロインとの絆ときてさらにイゼルカントに物申す骨子にまでなっているのは特に素晴らしかったと思います。
後ゼハートがアセム好きすぎて、これアニメのあの展開と繋がるの?と心配するレベルにw
最後に―
私的にP360にあるキオの台詞は、なんか『色々』邪推深読みできる言葉でした。
それに大量に盛り込まれたオマージュセリをアニメでやったら、それはそれでフルボッコになるだろ?
しかし小説版読むと『アニメ本編もっと良い魅せ方あっただろ!? このシーンなんでアニメでやらなかったし!??』と思わずにはいられないのも事実なんだよね(苦笑)
基本小説版はアニメでは語られなかった設定を掘り下げる触媒になっていて、アニメであまり活躍できなったサブキャラのそれが一番の読みどころ。
ただメインヒロインの活躍や存在理由の描写はアニメでやれと再三―(以下略
まぁ、酒依存症や喫煙シーンなどの話題はあえてアニメでは描写しなかったんだと理解できますが。
色々「そうだったのか」と腑に落ち、またニヤニヤできる内容でしたw
そして本書ではキオが『ゲーマー少年』であることが強調されていますが、それが中二病な子供っぽさや高い戦闘力に火星でのコミュ力、ヒロインとの絆ときてさらにイゼルカントに物申す骨子にまでなっているのは特に素晴らしかったと思います。
後ゼハートがアセム好きすぎて、これアニメのあの展開と繋がるの?と心配するレベルにw
最後に―
私的にP360にあるキオの台詞は、なんか『色々』邪推深読みできる言葉でした。
2012年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いや面白かった。シリーズ最大のボリュームなのに一気に読んでしまいましたよ。 今回もオリジナル設定、展開で盛り上げつつキャラクターの心情描写に力を入れてます。特にウェンディがちゃんとヒロインとしてキオを心配したり、支えたりと大活躍しているのには感動すら覚える。他にもサブキャラ達の扱いにも細やかな気遣いがなされ、この物語には不必要なキャラクターはいないんだと納得させてくれる。本当に小太刀さんの力量は凄い。 ただ残念なのはキオのゲーマー設定を前に出し過ぎな所、何でもかんでも「ゲーマーだから」は人によっては気に障るかも、まあ些細な事なんですけどね。 ところでウェンディとユノアが内心を語っている箇所、アニメ版AGEを明らかにdisってますよね小太刀さん?
2013年11月30日に日本でレビュー済み
AGEのアニメを見て、小説版の評判が良かったので、1巻を差し引いてキオ編が始まる4巻から見ました。
既に良いところは既存のレビューがあるので、あえて不満点を並べます。
まず、イラストです。
小説なのでイラストには期待はしない方がいいですが、微妙です。
例として、第1章のイラスト。コックピットに座っているキオとフリットが描かれているイラストですが、このシーンはガンダムAGE−3が合体し終わったシーンで、個人的にはガンダムを載せるべきだと思いました。
他にもイラストにすべきところがしてなく、レギルスのイラストが微妙にカッコ悪かったりと残念な物になっています。
また、メカのデザインも丸っこく、ちょっと情けなく見えてしまいます。
次にアクションです。
小説はアクションの描写が苦手なようですが、そのためか、一番盛り上がるアクションシーンをカットするという酷い仕様となっています。
AGE−3初陣ではレガンナーを撃墜するシーンを1文で済まし、フォートレスのシーンはビームのごり押しみたいな倒し方で済まし、ただせさえ活躍の場が少ないオービタルは説明しただけで退場させられるという酷いものになっています。
なので、アクションシーンはアニメの方がよろしいです。
以上が不満点ですが、そこを除外すれば、この小説自体はおもしろ内容です。
とくに、アニメでの描写がなかった、ヴェイガンの食べ物については驚きを隠せませんでした。このシーンは個人的には印象に残っています。
ストーリーの出来が悪いアニメ版に対し、こちらはアクションはある程度脳内補足が必要です。
単純にアクションを楽しみたいならアニメを、ストーリーを楽しむならこちらをオススメします。
個人的には、アクションシーンをもう少し充実させたかったです。
既に良いところは既存のレビューがあるので、あえて不満点を並べます。
まず、イラストです。
小説なのでイラストには期待はしない方がいいですが、微妙です。
例として、第1章のイラスト。コックピットに座っているキオとフリットが描かれているイラストですが、このシーンはガンダムAGE−3が合体し終わったシーンで、個人的にはガンダムを載せるべきだと思いました。
他にもイラストにすべきところがしてなく、レギルスのイラストが微妙にカッコ悪かったりと残念な物になっています。
また、メカのデザインも丸っこく、ちょっと情けなく見えてしまいます。
次にアクションです。
小説はアクションの描写が苦手なようですが、そのためか、一番盛り上がるアクションシーンをカットするという酷い仕様となっています。
AGE−3初陣ではレガンナーを撃墜するシーンを1文で済まし、フォートレスのシーンはビームのごり押しみたいな倒し方で済まし、ただせさえ活躍の場が少ないオービタルは説明しただけで退場させられるという酷いものになっています。
なので、アクションシーンはアニメの方がよろしいです。
以上が不満点ですが、そこを除外すれば、この小説自体はおもしろ内容です。
とくに、アニメでの描写がなかった、ヴェイガンの食べ物については驚きを隠せませんでした。このシーンは個人的には印象に残っています。
ストーリーの出来が悪いアニメ版に対し、こちらはアクションはある程度脳内補足が必要です。
単純にアクションを楽しみたいならアニメを、ストーリーを楽しむならこちらをオススメします。
個人的には、アクションシーンをもう少し充実させたかったです。
2012年9月1日に日本でレビュー済み
第三世代キオ編を詰め込んだ小説版第4巻。
前の巻では削られたフリットのクーデターからキオが捕まりガンダムレギルスとの決戦までを収録。
次巻で完結する模様。
『3世代』という数十年にも渡る長い戦いを本書は実に巧みに描いてくれる。
容赦なく奪われる民間人はもちろん、地球の恵みを堪能するヴェイガンのファントム3、ディーヴァに寄せ集めのクルーを乗せたドレイムスにもしっかりとした背景が描写され、単なる私怨から動いたのではないと教えてくれる。
彼もまた軍人であったと、そう知ることが出来るのが小説だけというのが惜しい。
コールドスリープから目覚めたゼハートもアセムの息子と気づき隙を見せたり、アセムが生きているのを知ると彼の元へと我を忘れて跳びかかったり、3巻の学園編で十分に描かれた「アセム・アスノの親友」としてのゼハートが描かれている。
私はこの描写を読んでホッとした。アセムの友達だった彼はまだ生きていると。
フリットも孫を戦場に送り込まざるをえない苦悩、そして息子に対する思いが文章を通して深く描かれている。
単なる復讐者ではなく、軍人として優秀しすぎて家族に対し不器用なフリットがなんとも痛々しい。
人物描写がさらに物語をふくらませ、キオのゲーマーとしての腕が現実の操縦技術に直結している様子を実に躍動感溢れる文章で描いてくれている。
テレビ本編では忘れられているかのように登場のない、ラクト・エルファメルにラーガン・ドレイスも登場し、次代の移り変わりを描いてくれるなど満足に足る仕上がり。
完結する第4部がどう描かれるのかとても期待したい。
前の巻では削られたフリットのクーデターからキオが捕まりガンダムレギルスとの決戦までを収録。
次巻で完結する模様。
『3世代』という数十年にも渡る長い戦いを本書は実に巧みに描いてくれる。
容赦なく奪われる民間人はもちろん、地球の恵みを堪能するヴェイガンのファントム3、ディーヴァに寄せ集めのクルーを乗せたドレイムスにもしっかりとした背景が描写され、単なる私怨から動いたのではないと教えてくれる。
彼もまた軍人であったと、そう知ることが出来るのが小説だけというのが惜しい。
コールドスリープから目覚めたゼハートもアセムの息子と気づき隙を見せたり、アセムが生きているのを知ると彼の元へと我を忘れて跳びかかったり、3巻の学園編で十分に描かれた「アセム・アスノの親友」としてのゼハートが描かれている。
私はこの描写を読んでホッとした。アセムの友達だった彼はまだ生きていると。
フリットも孫を戦場に送り込まざるをえない苦悩、そして息子に対する思いが文章を通して深く描かれている。
単なる復讐者ではなく、軍人として優秀しすぎて家族に対し不器用なフリットがなんとも痛々しい。
人物描写がさらに物語をふくらませ、キオのゲーマーとしての腕が現実の操縦技術に直結している様子を実に躍動感溢れる文章で描いてくれている。
テレビ本編では忘れられているかのように登場のない、ラクト・エルファメルにラーガン・ドレイスも登場し、次代の移り変わりを描いてくれるなど満足に足る仕上がり。
完結する第4部がどう描かれるのかとても期待したい。
2012年9月1日に日本でレビュー済み
AGE世界や人物の内面と言った部分が非常に細かく描写された上
物語の整合性もきちんと取られていて、とても良い作品です。
説明不足や違和感ある展開がないため物語の世界にすんなり入り込めます。
世界が広がる!キャラクターが生きている!と感じられます。
アニメそのままを望む人にはおすすめできませんが(もっともそういう方はそもそも小説を手に取らないでしょうが)
アニメでは描かれなかった部分は小説独自の解釈があったり、アニメとは違う小説独自の展開があったり
脇役もその背景等が掘り下げられてたりしますが
そのどれもが物語を盛り上げる方向に働いています。
私からは不満点というものが挙げられないくらい、これは良いノベライズです。
物語の整合性もきちんと取られていて、とても良い作品です。
説明不足や違和感ある展開がないため物語の世界にすんなり入り込めます。
世界が広がる!キャラクターが生きている!と感じられます。
アニメそのままを望む人にはおすすめできませんが(もっともそういう方はそもそも小説を手に取らないでしょうが)
アニメでは描かれなかった部分は小説独自の解釈があったり、アニメとは違う小説独自の展開があったり
脇役もその背景等が掘り下げられてたりしますが
そのどれもが物語を盛り上げる方向に働いています。
私からは不満点というものが挙げられないくらい、これは良いノベライズです。
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