自分は専門家ではないけれどもよく美術館巡りをします。
やはり名画と呼ばれるものにはえもしれないオーラがあって、
自然と引き付けられる何かがあるものです。
それこそ本物のモナリザなどを見たときは一日中見てられるなと本気で思ったくらい。
作中に出てくるMOMAも何度か足を運んだ事があります。
モダンアートは理解の難しいもので、大体はなんだこれで終わってしまうのですが、
強烈な個性のかたまりで、はまればとことんはまります。
なんでこんな絵を描いたんだろう? 描けたんだろう? とか背景を想像してしまう人にとってはこの物語は最高に面白いかと思います。
正直ルソーは実際に見てみて自分にとってはまる人ではなかったのですが、
それでも絵に対する情熱などは共通ですし、文章で分かりやすく説明されている作中で理解できない事はありませんでした。
謎もいい感じのアクセントで、アートと物語の融合が良くできているかと思います。
美術館で何か感じるものがあった人にとっては物語の登場人物に深く共感できるのでオススメの一冊です。
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楽園のカンヴァス ハードカバー – 2012/1/20
Winner of the 25th Yamamoto Shugoro Prize (5/2012). When the curator of the Museum of Modern Art, and Japanese researcher Hayakawa Orie saw a duplicate of the work Dream by Henry Rousseau in a Swiss chalet, they call on help from the chalet's owner to discover which is real, and who made the fake. In Japanese. Annotation copyright Tsai Fong Books, Inc. Distributed by Tsai Fong Books, Inc.
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/1/20
- 寸法14 x 2.2 x 19.7 cm
- ISBN-104103317515
- ISBN-13978-4103317517
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
原田/マハ
1962年、東京都小平市生まれ。中学、高校時代を岡山市で過ごす。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室にそれぞれ勤める。森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後フリーのキュレーター、カルチャーライターに。2005年「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1962年、東京都小平市生まれ。中学、高校時代を岡山市で過ごす。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室にそれぞれ勤める。森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後フリーのキュレーター、カルチャーライターに。2005年「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/1/20)
- 発売日 : 2012/1/20
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 294ページ
- ISBN-10 : 4103317515
- ISBN-13 : 978-4103317517
- 寸法 : 14 x 2.2 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 51,361位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 906位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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著者について
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
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廊下からぎしぎし音のなるおんぼろ屋敷に連れて行かれたり、緑に囲まれた邸に連れ戻されたり。目が醒めるとスクリーンセーバーが作動し始めているモニターの前にいる自分に気付く。ルソーの絵をめぐるストーリーがメインなのだが、彼の恋心や人生、当代最高に破格的画家ピカソの登場などミステリー要素が随所に潜んでいるため、一時も目を離す事が出来なかった。美術作品について興味があるない関係なく、この本を接する読者なら、ルソーの絵を眺めたくなるだろう。 予想を飛び越える反転こそないが、ストーリーも滑らかで面白く絵画に含まれている真実とそこから浮かび上がる人間の利己心など、とても魅力的に描写される内容で忘れられない心に刻まれる名作だった。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月22日に日本でレビュー済み
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49人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ベスト1000レビュアー
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伝説のコレクター秘蔵のルソー作品を世界最高の研究者二人がその真贋判断を行う・・・というのが大ま
かなストーリーですが、緻密に計算された筋書きは後半になり全てが一本につながって行き、実に小気味よ
い。また絵画の表現、特に「夢(or夢をみた)」の描写は凄すぎる!湿気の多い暗いジャングルの空気の濃
密さや草花、獣の匂いまでも伝わってくるようです。まさに酩酊状態。これは取材で得た情報ではなく、著
者が実際に美術館に勤務し体全体で習得した故に他ならないと感じます。
ラスト、十数年の時を経て邂逅する男女二人の研究者。春の陽光にも似たエンドロールに思わず涙がにじ
み、しばし席を立つのも忘れるほどの感動にふるえました。
かなストーリーですが、緻密に計算された筋書きは後半になり全てが一本につながって行き、実に小気味よ
い。また絵画の表現、特に「夢(or夢をみた)」の描写は凄すぎる!湿気の多い暗いジャングルの空気の濃
密さや草花、獣の匂いまでも伝わってくるようです。まさに酩酊状態。これは取材で得た情報ではなく、著
者が実際に美術館に勤務し体全体で習得した故に他ならないと感じます。
ラスト、十数年の時を経て邂逅する男女二人の研究者。春の陽光にも似たエンドロールに思わず涙がにじ
み、しばし席を立つのも忘れるほどの感動にふるえました。
2018年9月2日に日本でレビュー済み
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ルソー作の「夢」を中心に進むミステリーで、伝説の富豪が持つとある作品が本物から否かという謎を解決していく話。
芸術の難しい話も多くなく、登場する人物それぞれの思惑がある中で話が進むのでハラハラする人間関係も楽しみながら読めました。
あと私は作中の描写でルソーもピカソも好きになりました。
原田マハさんの作品は初めて読みましたがとても読みやすい文章でほかにも何か読んでみようかと思いました。
↓少しネタバレ含みますが
「夢を見た」の1章ごとにあるキャピタルの最後の考察が(心は動かされるけど)少し納得できなかったかなーアナグラムのようなそうでないような・・・解釈が難しかったです。
芸術の難しい話も多くなく、登場する人物それぞれの思惑がある中で話が進むのでハラハラする人間関係も楽しみながら読めました。
あと私は作中の描写でルソーもピカソも好きになりました。
原田マハさんの作品は初めて読みましたがとても読みやすい文章でほかにも何か読んでみようかと思いました。
↓少しネタバレ含みますが
「夢を見た」の1章ごとにあるキャピタルの最後の考察が(心は動かされるけど)少し納得できなかったかなーアナグラムのようなそうでないような・・・解釈が難しかったです。
2018年12月28日に日本でレビュー済み
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『本日は、お日柄もよく』で原田さんの言葉の使い方に感銘を受け、別の作品も読みたかったのですが、
絵画が苦手なため、しばらく敬遠していました。
でも、レビューの評判もいいので、読んでみました。
面白かったです。
織絵とティムの7日間から時が経ち、そしてまたひとつの絵の前に。
とても綺麗で、さわやかで、あたたかい熱を感じました。
MoMAやメトロポリタン美術館、ルーブル、オルセーなど絵はわからないながら、今まで訪れました。
先に、この物語を読んでから行けばもっと見方も変わってたかも、、、
そんな気持ちになりました。
とはいえ、『暗幕のゲルニカ』を次に読むまでには、また時間が空いてしまうやろな。
絵画が苦手なため、しばらく敬遠していました。
でも、レビューの評判もいいので、読んでみました。
面白かったです。
織絵とティムの7日間から時が経ち、そしてまたひとつの絵の前に。
とても綺麗で、さわやかで、あたたかい熱を感じました。
MoMAやメトロポリタン美術館、ルーブル、オルセーなど絵はわからないながら、今まで訪れました。
先に、この物語を読んでから行けばもっと見方も変わってたかも、、、
そんな気持ちになりました。
とはいえ、『暗幕のゲルニカ』を次に読むまでには、また時間が空いてしまうやろな。
2017年12月26日に日本でレビュー済み
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ルソーについてはその作品や人生も含めて独特の魅力がある人物だなと思い関心を抱いていたところ何かの拍子に本書を見つけ、世間でも高評価のようなので早速読んでみましたが...残念ながら動かされるものを感じませんでした。
ストーリーもしばしば突拍子もない方向に行きますがそれはよいとしても、どうも......。それでも自分のセンスを疑って再度読み返してみると、どうやら文体が自分の求めていたものと違ったようです。全体的に情景、人物の描写が軽易で、アートを扱った作品にしては作者の表現は深みを欠き、言ってしまえば稚拙に感じられます。
この作者の発表する作品の主題はどれも自分にとってピッタリで興味こそ湧くものの、おかげで二の足を踏んでいるところです。それだけ期待を裏切られた感があります。一冊読んで作者の資質を判断するのも尚早かもしれませんが少なくともこの作品に関しては過大評価ではないでしょうか。
さほど期待せず気楽に読み進めればもう少し楽しめるかもしれません。
ストーリーもしばしば突拍子もない方向に行きますがそれはよいとしても、どうも......。それでも自分のセンスを疑って再度読み返してみると、どうやら文体が自分の求めていたものと違ったようです。全体的に情景、人物の描写が軽易で、アートを扱った作品にしては作者の表現は深みを欠き、言ってしまえば稚拙に感じられます。
この作者の発表する作品の主題はどれも自分にとってピッタリで興味こそ湧くものの、おかげで二の足を踏んでいるところです。それだけ期待を裏切られた感があります。一冊読んで作者の資質を判断するのも尚早かもしれませんが少なくともこの作品に関しては過大評価ではないでしょうか。
さほど期待せず気楽に読み進めればもう少し楽しめるかもしれません。
ベスト500レビュアー
Amazonで購入
夢中になれる本との出逢いは幸福で。
この本も、
どんな睡魔にも勝つほどの面白さで。
ミステリーが苦手で、
あまり自分から買うことはないのですが、
これも、一応ミステリーらしいですね。
へー!そーなの! と、
ぼくはミステリーにくわしくないので、
なんとなく嬉しくなりました。
まったく飽きずに最後まで楽しめました。
殺人事件とかと違って、
捜査の場面がないからかな?
ミステリー特有の『待ち時間』を、
まったく感じませんでした。
あと、鼻をつまみたくなるほど臭う、
伏線、伏線、伏線ってやつもない。
自然に物語が流れていきます。
すごく心地よいです。
読めばきっと、
ピカソやルソーを好きになれます。
美術館ってのは行くと楽しいですが、
デートでもない限り、
あまりいく機会もありませんよね。
趣味な人、詳しい人は行くでしょうが。
ぼくは、
休日を潰してまでは行きません。
この本を読むと、美術館に行って、
解説付きで、それも情熱的な解説で、
見学させてもらえた気分になれます。
あと、人生を描くドラマ的な、
時代をこえたラブストーリーぽい要素も、
少しあります。
ロマンチックってやつですね。
それも含め、
大団円ぽいシーンはくどく感じましたが、
そのへんは、
少し三浦しをんさんと味が似てるかなと、
個人的には思いました。
始まりと終わりに、
書いてるほうがハシャイじゃう感じ。
そこが少しシラケましたが、
他があまりに興味深く、楽しめたので、
★はひとつも減らせませんでした。
個性を感じたのが、
なにより素晴らしい。
どっかで見たような、
というより、やはり、
おお、なんか珍しいってほうが、
ワクワクしますし、
個性こそが表現者の存在理由だと、
個人的には思いますので。
最近は、流行ばかりを追う風潮が、
小説にも見られる気がします。
好みの問題なので、
安心して読みたいという人は、
そちらを選ぶのかな?
ぼくは、個性を応援します。
原田マハさんを、
もっと色々と読んでみたくなりました。
美味でした。
ごちそうさまでした。
この本も、
どんな睡魔にも勝つほどの面白さで。
ミステリーが苦手で、
あまり自分から買うことはないのですが、
これも、一応ミステリーらしいですね。
へー!そーなの! と、
ぼくはミステリーにくわしくないので、
なんとなく嬉しくなりました。
まったく飽きずに最後まで楽しめました。
殺人事件とかと違って、
捜査の場面がないからかな?
ミステリー特有の『待ち時間』を、
まったく感じませんでした。
あと、鼻をつまみたくなるほど臭う、
伏線、伏線、伏線ってやつもない。
自然に物語が流れていきます。
すごく心地よいです。
読めばきっと、
ピカソやルソーを好きになれます。
美術館ってのは行くと楽しいですが、
デートでもない限り、
あまりいく機会もありませんよね。
趣味な人、詳しい人は行くでしょうが。
ぼくは、
休日を潰してまでは行きません。
この本を読むと、美術館に行って、
解説付きで、それも情熱的な解説で、
見学させてもらえた気分になれます。
あと、人生を描くドラマ的な、
時代をこえたラブストーリーぽい要素も、
少しあります。
ロマンチックってやつですね。
それも含め、
大団円ぽいシーンはくどく感じましたが、
そのへんは、
少し三浦しをんさんと味が似てるかなと、
個人的には思いました。
始まりと終わりに、
書いてるほうがハシャイじゃう感じ。
そこが少しシラケましたが、
他があまりに興味深く、楽しめたので、
★はひとつも減らせませんでした。
個性を感じたのが、
なにより素晴らしい。
どっかで見たような、
というより、やはり、
おお、なんか珍しいってほうが、
ワクワクしますし、
個性こそが表現者の存在理由だと、
個人的には思いますので。
最近は、流行ばかりを追う風潮が、
小説にも見られる気がします。
好みの問題なので、
安心して読みたいという人は、
そちらを選ぶのかな?
ぼくは、個性を応援します。
原田マハさんを、
もっと色々と読んでみたくなりました。
美味でした。
ごちそうさまでした。
2018年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原田マハさんの作品は2作目
(表紙で釣られた、たゆたえども沈まずが最初)
弁護士の悪者感もいい味出してる。全員の登場人物が色濃く、皆情熱にあふれてる。
最後のトムは思わせぶりな後ろ姿だけだったかー。
シリーズになってほしい欲と、きれいに閉めてあるからそのままにしておいてほしいのと…
(表紙で釣られた、たゆたえども沈まずが最初)
弁護士の悪者感もいい味出してる。全員の登場人物が色濃く、皆情熱にあふれてる。
最後のトムは思わせぶりな後ろ姿だけだったかー。
シリーズになってほしい欲と、きれいに閉めてあるからそのままにしておいてほしいのと…
2018年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
美術館や芸術が好きな方、興味を持たれている方には是非オススメしたい一冊です。
本書はアンリ・ルソーの「夢」を題材としたアートミステリーです。この絵の他にも様々な絵が登場します。スマホで絵のタイトルを検索しながら読み進めていくと、本書をより楽しめると思います。
絵の価値って何だろう。絵を好きな人はどのように絵を楽しんでいるんだろう。そんな疑問に答えてくれる本でもあります。
絵に興味がない方も好きになるキッカケにもなるかも知れません。
美術館や芸術が好きな方、興味を持たれている方には是非オススメしたい一冊です。
本書はアンリ・ルソーの「夢」を題材としたアートミステリーです。この絵の他にも様々な絵が登場します。スマホで絵のタイトルを検索しながら読み進めていくと、本書をより楽しめると思います。
絵の価値って何だろう。絵を好きな人はどのように絵を楽しんでいるんだろう。そんな疑問に答えてくれる本でもあります。
絵に興味がない方も好きになるキッカケにもなるかも知れません。
他の国からのトップレビュー

Tasha
5つ星のうち4.0
Used book
2017年8月3日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
The book was ok condition.