極論:(2)つきつめたところまで論ずること 大辞林第二版
私はDSWPDの患者なのですが、「光を浴びたから」「メラトニン(やそのアゴニスト)を適切な時間に服用したから」、「適切な時間に運動したから」「刺激を制限したから」「脱カフェインしたから」「夜にリラックスできるようになったから」etc、治療における個々の行動に着目しがちでした。
概日リズム障害において、個々の行動の時間帯を調節することが重要であることは間違いありません。
実際に、自分にとって最適なメラトニンの摂取時刻(入眠起床の何時間前か)を見つけることができました。
しかし安定しないため、社会時間に適応することは困難でした。不安定な状態で、だらだら5年以上も病院通いをしていました(薬をもらうだけの状態になっていたので、2年ほど前に止めました)。
本書を読んで、”睡眠覚醒リズム障害は「就寝」「起床」だけでなく、24時間の行動すべてを変える必要があり”の一文を見たとき、寝ぼけ目が一気に醒めた気分になりました。
治療において、「あれがいい」「これがいい」と無駄にルーティーンを増やしがちでしたが、総合的に大局的に考える必要があるということを強く深く理解しました。
今回私は、一般に言われる睡眠覚醒に影響する行動ではなく、自分にとって睡眠覚醒に影響のある行動を探すことにしました。方法はこうです。
1.ライフログを10分刻みでにクリップボードに書き留めます。
2.これを1か月ほど続けたところで、睡眠覚醒相が「前進した日に共通していた行動」「後退していた日に共通していた行動」をリスト化します。
3.そして、それをもとに睡眠覚醒に影響する行動の時間帯をある程度調節します。
これを定期的に見直します。
結果、睡眠覚醒の中心点※(起床時刻-入眠時刻)÷2 が1か月半で4時間も前進しました。
体調も良くなってきました。
歳を重ねることで睡眠も変わってくるみたいなので、「いつまでこの方法が有効かわからないが、ひとまず向こう10年で今までできなかったことができる」と大喜びしているところです。
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極論で語る睡眠医学 (極論で語る・シリーズ) 単行本 – 2016/9/29
河合節=【極論】再び、炸裂! です。
河合真先生といえば、神経内科…? 睡眠医学…? いえいえ、どちらもご専門なのです。
人生の1/3が睡眠なのですから、睡眠医学を学ばずして、全人的医療ができるはずがないのです。
OSAS、不眠、ナルコレプシー、パラソムニア、概日リズムと睡眠覚醒リズム障害…などなど。
まさにスタンフォード大学睡眠医学センターで最新の睡眠医学の診療を行う著者ならではの【極論】が満載です。
『睡眠医学って、絶対面白い! 』
そう思える一冊です。
河合真先生といえば、神経内科…? 睡眠医学…? いえいえ、どちらもご専門なのです。
人生の1/3が睡眠なのですから、睡眠医学を学ばずして、全人的医療ができるはずがないのです。
OSAS、不眠、ナルコレプシー、パラソムニア、概日リズムと睡眠覚醒リズム障害…などなど。
まさにスタンフォード大学睡眠医学センターで最新の睡眠医学の診療を行う著者ならではの【極論】が満載です。
『睡眠医学って、絶対面白い! 』
そう思える一冊です。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社丸善出版
- 発売日2016/9/29
- 寸法14.9 x 1.3 x 21.1 cm
- ISBN-104621300539
- ISBN-13978-4621300534
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商品の説明
著者について
河合 真
米国スタンフォード大学 睡眠医学センター クリニカルインストラクター
1997年 京都大学医学部卒業
1997年 京都大学医学部付属病院 神経内科及び内科研修医
1998年 住友病院神経内科研修医
2000年 米国セントルークス・ルーズベルト病院 内科レジデント
2002年 米国ベイラー医科大学 神経内科レジデント
2004年 同 チーフ・レジデント兼任
2005年 同 神経生理学フェロー
2006年 トヨタ記念病院 統合診療科医長
2009年 米国メソジスト病院 神経内科神経生理部門
2009年 米国コーネル大学 アシスタントプロフェッサー
2013年~現職
米国スタンフォード大学 睡眠医学センター クリニカルインストラクター
1997年 京都大学医学部卒業
1997年 京都大学医学部付属病院 神経内科及び内科研修医
1998年 住友病院神経内科研修医
2000年 米国セントルークス・ルーズベルト病院 内科レジデント
2002年 米国ベイラー医科大学 神経内科レジデント
2004年 同 チーフ・レジデント兼任
2005年 同 神経生理学フェロー
2006年 トヨタ記念病院 統合診療科医長
2009年 米国メソジスト病院 神経内科神経生理部門
2009年 米国コーネル大学 アシスタントプロフェッサー
2013年~現職
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登録情報
- 出版社 : 丸善出版 (2016/9/29)
- 発売日 : 2016/9/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4621300539
- ISBN-13 : 978-4621300534
- 寸法 : 14.9 x 1.3 x 21.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 102,961位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 61位脳神経科学・神経内科学
- - 190位精神医学 (本)
- カスタマーレビュー:
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2018年11月11日に日本でレビュー済み
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16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月19日に日本でレビュー済み
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不眠症の教科書=上手な睡眠薬の使い分け
を期待していると裏切られます。そして自分の浅はかさに赤面します。睡眠医学の概観をエキスパートが簡潔に優しく面白く熱く語ってくれる本です。この本を読んですぐにRLSやOSASも診療できるとは思いませんし、「とりあえずのマイスリー」は変わらないかもしれません。でも、よくわかんないけどマイスリー、から、色々考えてのマイスリー、に変わるかもしれませんし、その違いは大きいでしょう。
睡眠医学って深いんだなぁということは分かりましたが、この本が深いところまで説明することを目指したものではないので、次に読むべきは何かと思案しています。
を期待していると裏切られます。そして自分の浅はかさに赤面します。睡眠医学の概観をエキスパートが簡潔に優しく面白く熱く語ってくれる本です。この本を読んですぐにRLSやOSASも診療できるとは思いませんし、「とりあえずのマイスリー」は変わらないかもしれません。でも、よくわかんないけどマイスリー、から、色々考えてのマイスリー、に変わるかもしれませんし、その違いは大きいでしょう。
睡眠医学って深いんだなぁということは分かりましたが、この本が深いところまで説明することを目指したものではないので、次に読むべきは何かと思案しています。
2016年10月14日に日本でレビュー済み
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睡眠に関する疾患とその診断・治療法について、医師である筆者の長年の経験を織り交ぜつつ書かれた本です。
不眠や睡眠障害に悩む人が、急激に増加してきているにも関わらず、「睡眠」というものを真剣に考え、その本質に迫り、睡眠に関わる疾患を本気で治そうとする人は、特に日本国内においてあまりにも少ないのではないでしょうか。本書は、米国で長年睡眠治療に携わっている医師の方による、まさに睡眠の本質に迫った一冊です。
私が感じるこの本の特長として、単に知識の羅列でないところがあります。
多くの医学書では、疾患に関する客観的事実の羅列になっていることが多く、読んでいても退屈だったり、実際の臨床現場への応用と結び付きにくかったりすることがしばしばです。
しかしこの本は、
・自明とされている事実も、筆者が今一度嚙み砕き、より本質に近い様な新たな解釈・説明がされている
・まだ解明されていないことは、はっきり分かっていない、と言う
・臨床現場を知っている筆者ならではの、リアルな経験が反映されている
ことによって、他の医学書とは一線を画したものとなっています。
睡眠を学び始めたいあなたにとっては、睡眠の魅力を知り、睡眠の世界へと誘われる「入門書」に、
睡眠を知りつつあるあなたにとっては、睡眠についてもっとよく知るための「必読書」に、
そして睡眠の分野の魅力にどっぷりと浸ってしまっているあなたにとっては、ずっと手元に置いておくべき「バイブル」となるでしょう。
もちろん、睡眠について学ぼうとしている医学生・医療関係者の方々だけでなく、睡眠に興味がある方、睡眠について困っている方をはじめ、すべての人にお勧めできる一冊です。
なにしろ、私たちは皆眠り、睡眠とともに生きているのですから。
不眠や睡眠障害に悩む人が、急激に増加してきているにも関わらず、「睡眠」というものを真剣に考え、その本質に迫り、睡眠に関わる疾患を本気で治そうとする人は、特に日本国内においてあまりにも少ないのではないでしょうか。本書は、米国で長年睡眠治療に携わっている医師の方による、まさに睡眠の本質に迫った一冊です。
私が感じるこの本の特長として、単に知識の羅列でないところがあります。
多くの医学書では、疾患に関する客観的事実の羅列になっていることが多く、読んでいても退屈だったり、実際の臨床現場への応用と結び付きにくかったりすることがしばしばです。
しかしこの本は、
・自明とされている事実も、筆者が今一度嚙み砕き、より本質に近い様な新たな解釈・説明がされている
・まだ解明されていないことは、はっきり分かっていない、と言う
・臨床現場を知っている筆者ならではの、リアルな経験が反映されている
ことによって、他の医学書とは一線を画したものとなっています。
睡眠を学び始めたいあなたにとっては、睡眠の魅力を知り、睡眠の世界へと誘われる「入門書」に、
睡眠を知りつつあるあなたにとっては、睡眠についてもっとよく知るための「必読書」に、
そして睡眠の分野の魅力にどっぷりと浸ってしまっているあなたにとっては、ずっと手元に置いておくべき「バイブル」となるでしょう。
もちろん、睡眠について学ぼうとしている医学生・医療関係者の方々だけでなく、睡眠に興味がある方、睡眠について困っている方をはじめ、すべての人にお勧めできる一冊です。
なにしろ、私たちは皆眠り、睡眠とともに生きているのですから。
ベスト500レビュアー
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医療関係の本は、大きく二つに分けられる。一つは、エビデンスやガイドラインなどを淡々と記載するもので、共著者が多数いる本ではそういうタイプが多い。もう一つは、エビデンスやガイドラインに関して一部割愛したり大胆に省略したりして、そのぶん著者の臨床哲学を盛り込んだタイプの本である。
どちらにも一長一短あるのだが、俺が読んで面白いと感じるのは哲学タイプの本である。これまでにも、そういう本と数多く出会ってきたが、今回また素晴らしい本に巡り会ってしまった。
著者の河合先生はまえがきで、全人的医療についてこう語る。
…おい、大切な何かを忘れてないか? そう、人生の3分の1を過ごしている時間を忘れていないかって聞いているんだ! それ、全人的医療と違う! 3分の2人的医療や!
冒頭からこの熱さとテンポであるからして、その後の内容も推して知るべし。たとえば成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群。患者の中には機械を用いるCPAPという治療に消極的な人もいるが、河合先生は「医者の正義を押しつけない。疫学を脅しの道具に使わない」と釘をさす。
こういう真摯かつ熱い調子で、総論を除けば、
成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
パラソムニア 睡眠中の異常行動
ナルコレプシー
レストレスレッグズ症候群
救急外来における睡眠医学
不眠
入院病棟における睡眠医学
集中治療室における睡眠医学
医師の睡眠不足
(小児科医以外のための)小児の睡眠医学
概日リズムと睡眠覚醒リズム障害
が語られる(きっと河合先生は語り足りていないはず)。
患者の睡眠について、知識も興味も使命感もない人には読み進めるのが辛いと思う。逆に、それらが少しでもある人にとっては絶対に楽しめる本であり、睡眠をより深く考えるキッカケにもなる良書である。
どちらにも一長一短あるのだが、俺が読んで面白いと感じるのは哲学タイプの本である。これまでにも、そういう本と数多く出会ってきたが、今回また素晴らしい本に巡り会ってしまった。
著者の河合先生はまえがきで、全人的医療についてこう語る。
…おい、大切な何かを忘れてないか? そう、人生の3分の1を過ごしている時間を忘れていないかって聞いているんだ! それ、全人的医療と違う! 3分の2人的医療や!
冒頭からこの熱さとテンポであるからして、その後の内容も推して知るべし。たとえば成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群。患者の中には機械を用いるCPAPという治療に消極的な人もいるが、河合先生は「医者の正義を押しつけない。疫学を脅しの道具に使わない」と釘をさす。
こういう真摯かつ熱い調子で、総論を除けば、
成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
パラソムニア 睡眠中の異常行動
ナルコレプシー
レストレスレッグズ症候群
救急外来における睡眠医学
不眠
入院病棟における睡眠医学
集中治療室における睡眠医学
医師の睡眠不足
(小児科医以外のための)小児の睡眠医学
概日リズムと睡眠覚醒リズム障害
が語られる(きっと河合先生は語り足りていないはず)。
患者の睡眠について、知識も興味も使命感もない人には読み進めるのが辛いと思う。逆に、それらが少しでもある人にとっては絶対に楽しめる本であり、睡眠をより深く考えるキッカケにもなる良書である。
2016年10月15日に日本でレビュー済み
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脳神経外科レジデントです.
なかなかイメージのわきづらい睡眠医学を,分かりやすく学ぶことができます.
睡眠を専門としていなくても,患者さんと関わるには,避けては通れない睡眠.
救急外来・入院病棟・ICUと日常診療で関わりの深い場面でも睡眠の大切さを感じました.
また,睡眠がますます興味深く思えてきました.
ビデオモニタリングで脳波を日常診療でみることがありますが,
脳波以外にも,睡眠には奥深いものが潜んでいることを感じました.
なかなかイメージのわきづらい睡眠医学を,分かりやすく学ぶことができます.
睡眠を専門としていなくても,患者さんと関わるには,避けては通れない睡眠.
救急外来・入院病棟・ICUと日常診療で関わりの深い場面でも睡眠の大切さを感じました.
また,睡眠がますます興味深く思えてきました.
ビデオモニタリングで脳波を日常診療でみることがありますが,
脳波以外にも,睡眠には奥深いものが潜んでいることを感じました.
2016年10月6日に日本でレビュー済み
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医学部5回生です。
睡眠に興味があるためこの本を手にしました。
実臨床のことまで詳しく語られているため、当初は自分には難しすぎるかと思いました。しかし、睡眠医学の基礎の部分からわかりやすく説明されており、またユーモアがあり先生の熱意がこちらまで伝わってくる文章で引き込まれるようにして読了しました。
睡眠で悩むかたは多いですが睡眠医学についてトレーニングを受ける機会は極めて少ないです。少しでも睡眠に興味ある方には必読の書といえると感じました。
睡眠に興味があるためこの本を手にしました。
実臨床のことまで詳しく語られているため、当初は自分には難しすぎるかと思いました。しかし、睡眠医学の基礎の部分からわかりやすく説明されており、またユーモアがあり先生の熱意がこちらまで伝わってくる文章で引き込まれるようにして読了しました。
睡眠で悩むかたは多いですが睡眠医学についてトレーニングを受ける機会は極めて少ないです。少しでも睡眠に興味ある方には必読の書といえると感じました。
2018年6月30日に日本でレビュー済み
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このシリーズの循環器が良かったので購入しましたけど、睡眠がいったい何をしているのか、日本で問題になっているベンゾジアゼピン依存や認知症発症などについても全くわからない。。極論でも何でもなく、証拠に基づいて慎重に書かれた睡眠学のoverviewです。で、現在も睡眠についてはよくわかってないからこうなるのでしょう。睡眠が足りないと人はどうなりますか?。睡眠の質とは?ベンゾジアゼピンの使用による睡眠の質への影響、日本での乱用の問題点。必要なのは睡眠に対する輪郭はぼやけているが真ん中ははっきりとしたイメージです。
2016年10月11日に日本でレビュー済み
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極論というより、かなり本質をついた内容だと思います。
睡眠医学に興味がある、医療者(医師、看護師、技師、研究者etc)の他、
臨床現場で日常診療をする内科、総合診療科、耳鼻咽喉科、精神科etcの医師にも
参考になる本だと思います。
私も、この本を読んだ後の診療は、患者を見る目が変わってきました。
睡眠を含めた「全人的医療」。本当に大切です。
睡眠医学に興味がある、医療者(医師、看護師、技師、研究者etc)の他、
臨床現場で日常診療をする内科、総合診療科、耳鼻咽喉科、精神科etcの医師にも
参考になる本だと思います。
私も、この本を読んだ後の診療は、患者を見る目が変わってきました。
睡眠を含めた「全人的医療」。本当に大切です。