化学会社の研究所退職後の趣味としてこの分野を勉強している。(植物☓化学)の知識は実生活でも役立つ。もう少し化学的反応があっても良いが、そうなると教科書になってしまう。読み物としては、この程度の化学構造式と植物の生理のバランスが良い。テーマが長い歴史をもったものなので色々な切り口で楽しめる。
今、夏、目の前に虫除けスプレーがある。この成分がペパーミント等のハーブである。植物のエッセンスの香りが防虫、防腐になる理由がこの本を読んでわかった。それにしてもどのようなきっかけで様々な薬理活性がある漢方を見つけたのか?人類の観察力もすごいものだ。ただ、私は化学系であるので第6章からのゲノム(遺伝子学)はスキップして読みました。生化学も遺伝子学が必須と認識した。
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植物はなぜ薬を作るのか (文春新書) 新書 – 2017/2/17
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ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い!
ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。
その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。
そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。
ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。
その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。
そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2017/2/17
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104166611194
- ISBN-13978-4166611195
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商品の説明
出版社からのコメント
植物にも化学式にも縁の無かった自分が、知れば知るほど奥深い、植物の中で繰り広げなれているドラマには驚嘆しました。著者の斉藤和季氏は、植物メタボロミクスの第一人者。「メタボロミクスって何?」 と思われる方も、ぜひこの本を開いてみてください。
内容(「BOOK」データベースより)
それは「動かない」という選択をした植物の「生き残り」戦略だった。ポリフェノール、解熱鎮痛薬、天然甘味料、抗がん薬まで―。なぜ、どのように植物は「薬」を作るのかを、植物メタボロミクスの専門家が最先端の研究成果で説きあかす。
著者について
1977年東京大学薬学部製薬化学科卒業。同大学院薬学系研究科に進学。82年薬学博士号取得。85年千葉大学薬学部助手。87年ベルギー・ゲント大学分子遺伝学教室博士研究員となる。現在は千葉大学大学院薬学研究院・教授、薬学研究院長・薬学部長、理化学研究 所環境資源科学研究センター・副センター長。生薬学、薬用植物や植物成分のゲノム機能科学、バイオテクノロジーなどの研究と教育に携わる。文部科学大臣表彰科学技術賞、日本生薬学会賞、日本植物生理学会賞、日本薬学会賞を受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斉藤/和季
1977年東京大学薬学部製薬化学科卒業。同大学院薬学系研究科に進学。82年薬学博士号取得。85年千葉大学薬学部助手。87年ベルギー・ゲント大学分子遺伝学教室博士研究員となる。現在は千葉大学大学院薬学研究院・教授、薬学研究院長・薬学部長、理化学研究所環境資源科学研究センター・副センター長。生薬学、薬用植物や植物成分のゲノム機能科学、バイオテクノロジーなどの研究と教育に携わる。文部科学大臣表彰科学技術賞、日本生薬学会賞、日本植物生理学会賞、日本薬学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1977年東京大学薬学部製薬化学科卒業。同大学院薬学系研究科に進学。82年薬学博士号取得。85年千葉大学薬学部助手。87年ベルギー・ゲント大学分子遺伝学教室博士研究員となる。現在は千葉大学大学院薬学研究院・教授、薬学研究院長・薬学部長、理化学研究所環境資源科学研究センター・副センター長。生薬学、薬用植物や植物成分のゲノム機能科学、バイオテクノロジーなどの研究と教育に携わる。文部科学大臣表彰科学技術賞、日本生薬学会賞、日本植物生理学会賞、日本薬学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2018年7月29日に日本でレビュー済み
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2019年3月17日に日本でレビュー済み
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読みやすい。
研究者の著書にありがちな「俺が俺が」という押し付けがましい記述がない。そのため最後まで気持ちよく読める。
ベンゼン環とは何かを説明するなど、化学をよく知らない読者向けの本であるが、一方で化学を学んだ読者にとっても面白く読めるようにできている。
植物の天然物化学・生薬学が俯瞰的視点から簡潔にまとめられており、全体像をつかみやすい。大学薬学部の低学年生にとっては必読の書といってよいだろう。
研究者の著書にありがちな「俺が俺が」という押し付けがましい記述がない。そのため最後まで気持ちよく読める。
ベンゼン環とは何かを説明するなど、化学をよく知らない読者向けの本であるが、一方で化学を学んだ読者にとっても面白く読めるようにできている。
植物の天然物化学・生薬学が俯瞰的視点から簡潔にまとめられており、全体像をつかみやすい。大学薬学部の低学年生にとっては必読の書といってよいだろう。
2021年11月24日に日本でレビュー済み
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授業だったら睡魔に襲われ寝ると思うが、理解追いつかないのにサクサク読めて知識欲が満ちる。 食、茶、香辛料、酒、タバコ、コーヒー、栄養ドリンク、添加物、成分、サプリ、薬、アロマ、お香… 知ってるつもりで使ってても、ある意味1割も知っちゃいなかったと勉強になります。 興味ない部分までも愉しめますが、忙しく手一杯な人には「だから何?」「知っても何も変わらんやろ!」と、知ってどうする的な内容でもあると感じました。 断捨離好きなら真っ先に捨てるかもですが、惹かれる人は手放し難い本と思います。 自分の場合は勉強中アロマテラピー、ひどい生活習慣、各趣味、ものの捉え方や考え方に影響し、とても有り難い一冊です(^^) 終わり方がイミフなので★4
2019年11月5日に日本でレビュー済み
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用語統一や正確さに重きを置かれている。わかりにくい言い回しが多く何度も読み返しました。
「何種類あるのか」という節が突如入ってきたのは、理由もなく謎で、コラムじゃないのかと、頭を捻りました。
タイトルが一つの章でそれ目的で読むと面食らいます。
散らかった感じで最後の締めが、宇宙船地球号とエコロジーに終わりました。が、その部分は非常に読みやすく(コラムで日本関係も読みやすい)こともあり、本全体を通して、すごく浅い印象を持ちました。
「何種類あるのか」という節が突如入ってきたのは、理由もなく謎で、コラムじゃないのかと、頭を捻りました。
タイトルが一つの章でそれ目的で読むと面食らいます。
散らかった感じで最後の締めが、宇宙船地球号とエコロジーに終わりました。が、その部分は非常に読みやすく(コラムで日本関係も読みやすい)こともあり、本全体を通して、すごく浅い印象を持ちました。
2017年10月12日に日本でレビュー済み
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それぞれの薬剤の調整にかんする過程等を細かく書いている。専門書から少し一般向けに書かれたものであるとの著者の言葉にあるように、いろいろな経験の元に書かれた書であり、生薬の入門書としては優れていると思う。