とても興味深く、一気に読むことができた。
その理由は、
①無理のない分量と構成
1章 植物は見ている
2章 植物は匂いを嗅いでいる
3章 植物は接触を感じている
4章 植物は聞いている
5章 植物は位置を感じている
6章 植物は憶えている
エピローグ 植物は知っている 〜167頁
②理路整然とした著者の思考
③簡潔でわかりやすい訳文(常体)
④余計な物語を読まされる必要がない
⑤変に擬人化していない
⑥興味深い古今東西、宇宙での実験結果
⑦遺伝子レベルでの人との比較
⑧植物と人との感覚の違い
⑨ハエトリグサの短期記憶
ある時間内での2点接触で閉じる
⑩植物には、「手続き記憶」(人は他に「意味記憶」、「エピソード記憶」)がある
⑪植物の長期記憶と「エピジェネティクス」(遺伝子発現制御機構学)
本書でのヒストンとクロマチンの説明はイメージしやすい
⑫植物の生きる知恵?は、ある種の知性と言えるか?
⑬植物の知性?と人の知性に共通する部分と違う部分は何か?
⑭植物研究が、人工知能研究に役立つことがあるか?(⑫〜私のつぶやき)
等である。
植物はそこまで知っている: 感覚に満ちた世界に生きる植物たち (河出文庫) (日本語) 文庫 – 2017/3/4
ダニエル・チャモヴィッツ
(著)
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本の長さ208ページ
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言語日本語
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出版社河出書房新社
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発売日2017/3/4
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ISBN-104309464386
-
ISBN-13978-4309464381
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
視覚、聴覚、嗅覚、位置感覚、そして記憶―多くの感覚を駆使して、高度な世界に生きる植物たちの知られざる世界を紹介。知能が問題なのではなく、植物たちが「知っているか」という意味では、科学が確かに証明している。光や色も、香りも、人間が手で触れたときの感触も、重力の方向も、以前にかかった感染病や寒かった気候の記憶も、「知っている」のだ。
著者について
ダニエル・チャモヴィッツ
遺伝学者。イスラエルのテルアヴィヴ大学の植物学の教授、同大学のマンナ植物バイオ科学センター所長。米国のイェール大学のポスドク当時、COP9シグナロソーム遺伝子群を発見、世界的に注目されている。
遺伝学者。イスラエルのテルアヴィヴ大学の植物学の教授、同大学のマンナ植物バイオ科学センター所長。米国のイェール大学のポスドク当時、COP9シグナロソーム遺伝子群を発見、世界的に注目されている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
チャモヴィッツ,ダニエル
米国コロンビア大学卒業後、ヘブライ大学で博士号取得。テルアヴィヴ大学教授、同大学マンナ植物バイオ科学センター所長。イェール大学とシアトルのハッチンソン癌研究所の客員研究員、世界各地の大学で講師を歴任。イスラエル在住
矢野/真千子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
米国コロンビア大学卒業後、ヘブライ大学で博士号取得。テルアヴィヴ大学教授、同大学マンナ植物バイオ科学センター所長。イェール大学とシアトルのハッチンソン癌研究所の客員研究員、世界各地の大学で講師を歴任。イスラエル在住
矢野/真千子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2017/3/4)
- 発売日 : 2017/3/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 208ページ
- ISBN-10 : 4309464386
- ISBN-13 : 978-4309464381
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,885位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2018年9月21日に日本でレビュー済み
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27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年9月27日に日本でレビュー済み
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人間の五感と植物の生理的反応を照らし合わせて解説がなされている。
確かに植物はあたかも五感があるかのような反応を示すことがある。植物はヒトとの五感に関わる共通の遺伝子を持っているという。本書は決してスピリチュアルな本でもないし、似非科学的な本でもない。例えば、聴覚において、ヒトと植物には同じ遺伝子があるという。それでは、植物は、聴いているのだろうか?ーー。ヒトにおいては聴覚の為の遺伝子でも、植物では、それは根にあり、水を吸収する働きをしているという。だが、音には発育が促されるなど何らかの反応を示すという。「植物は音を聴いているのか?」こんな具合に問い、植物についての様々な研究事例を網羅的に引用、紹介し解き明かしていく。極めて科学的で、それでいてナチュラルである。だから読み終わった後でも、それでも「植物は知っている」と愛着を込めて言うことができる。
個人的には、最近、古生物にも関心が及び、本書もそれに通づるものがあり、かなり初期の段階で、植物と共通の祖先を持ち、それが分岐し、20億年という時間をかけてそれぞれの進化を遂げた、ということが、感覚として捉えることができたことが喜ばしい。とてもいい本です。
確かに植物はあたかも五感があるかのような反応を示すことがある。植物はヒトとの五感に関わる共通の遺伝子を持っているという。本書は決してスピリチュアルな本でもないし、似非科学的な本でもない。例えば、聴覚において、ヒトと植物には同じ遺伝子があるという。それでは、植物は、聴いているのだろうか?ーー。ヒトにおいては聴覚の為の遺伝子でも、植物では、それは根にあり、水を吸収する働きをしているという。だが、音には発育が促されるなど何らかの反応を示すという。「植物は音を聴いているのか?」こんな具合に問い、植物についての様々な研究事例を網羅的に引用、紹介し解き明かしていく。極めて科学的で、それでいてナチュラルである。だから読み終わった後でも、それでも「植物は知っている」と愛着を込めて言うことができる。
個人的には、最近、古生物にも関心が及び、本書もそれに通づるものがあり、かなり初期の段階で、植物と共通の祖先を持ち、それが分岐し、20億年という時間をかけてそれぞれの進化を遂げた、ということが、感覚として捉えることができたことが喜ばしい。とてもいい本です。
2020年7月31日に日本でレビュー済み
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高校の生物の教科書をもう一度読みたくなる、とても興味深い一冊でした。
細胞壁という単語がでてきてこんなに(ひとりで)盛り上がったことはないです。これがあれか!という感じがとてもあり、センター試験くらいの知識があれば「あー!あったあった!それがこれなんだ!」という風になると思います。
そんなことのために宇宙で実験をしてるんだ!?と思うようなことも結構でてくるのですが、植物を知れば人間を知ることにも繋がるのでしょうね。
この本にもし続編とかあればよみたいですね。
細胞壁という単語がでてきてこんなに(ひとりで)盛り上がったことはないです。これがあれか!という感じがとてもあり、センター試験くらいの知識があれば「あー!あったあった!それがこれなんだ!」という風になると思います。
そんなことのために宇宙で実験をしてるんだ!?と思うようなことも結構でてくるのですが、植物を知れば人間を知ることにも繋がるのでしょうね。
この本にもし続編とかあればよみたいですね。
2019年6月27日に日本でレビュー済み
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植物のすごさがこの一冊で理解できる。身近な植物が、より一層身近に感じられる。